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i -wish you were here- ~あなたがここにいてほしい~
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | GONZO |
未来、隕石が地球に衝突し、危険な生命体をもたらす。これはM34というウイルスで、人間を凶暴な怪物に変える。大部分の人類が滅亡し、政府機関がウイルスに対抗するために組織される。NOAという組織は兵士の体にナノマシンを埋め込む。これらの機械は兵士に変身能力を与え、ウイルスに対抗させるのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来、地球に隕石が衝突し、人間を凶暴な怪物へと変容させる謎のウイルス「M34」が蔓延する。人類の大半が滅亡の危機に瀕するなか、対M34専門機関「NOA」が設立された。NOAは選ばれた兵士たちの体内にナノマシンを埋め込み、変身能力を付与することでウイルスへの対抗手段とする。命がけの戦いの中で芽生える人間同士の絆と感情を描く、SF×ラブコメアクション。みどころ・魅力
① ナノマシン変身×バトルのSF設定
ウイルスに変身能力で対抗するという独特の設定が見どころ。2001年当時のメカ・SF表現を活かしたアクションシーンは、近未来の絶望的な世界観をスタイリッシュに描いており、戦闘の緊張感とビジュアルの迫力が両立している。② 極限状況の中で育まれる恋愛模様
人類存亡の危機という極限の舞台でありながら、キャラクター同士の感情の揺れが丁寧に描かれる。アクション・シリアスとラブコメ要素が混在する独特のトーンが、視聴者を飽きさせない展開をつくり出している。③ ミステリー要素が牽引するストーリー
M34ウイルスの真相やNOAという組織の背景に謎が多く、物語が進むにつれ明らかになる情報が伏線として機能している。「なぜこうなったのか」という疑問が視聴の推進力となり、最後まで目を離せない構成になっている。キャスト・声優一覧









スタッフ
| 監督 | 水島精二 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松本嵩春 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| ED | アン・エヴァント「Lunatic Trance」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけはタイトルだった。「i -wish you were here-」——ピンク・フロイドの名盤と同じタイトル(あちらは全部大文字だけど)で、頭の中に自動的にあのアコースティックギターのイントロが鳴り始めた。じゃあ内省的な青春アニメか、喪失の話か、と思ってクリックしたら、隕石が落ちてきてウイルスが蔓延して人類の大半が死んでいた。
面食らった、というか少し笑った。ピンク・フロイドのあのしみじみした気配はどこへ。でも不思議と嫌じゃなかった。2001年という時代の空気がある——絵柄、演出のテンポ、キャラクターデザインのクセ。2回目に見たとき気づいたのは、タイトルの意味が実は序盤から丁寧に埋め込まれているということで、最初の視聴では情報量に追われて見過ごすのだが、「誰かがいなくなった世界」の断片がじわじわ刺さってくる構造になっている。
「変えられた身体」を引き受けて、それでも誰かのそばにいようとする話
ナノマシンを体内に埋め込まれた兵士、という設定はよくあるように見える。でもこの作品が掘っているのは「強さ」じゃなくて「変質」だと思っている。M34ウイルスに感染した人間は怪物になる。NOAの兵士たちはウイルスに対抗するためにナノマシンを入れる。でもそれも、見方を変えれば人間を改変する行為だ。感染か、処置か——どちらも元の自分ではいられなくなるという点では、構造として同じだ。
人類の大部分が滅び、残った者たちが戦い続ける世界で、タイトルは「あなたがここにいてほしい」と言う。これがずるい。戦闘アクションのシーンが続いても、この一文が頭にあるだけで意味が変わる。強くなるためでも、世界を救うためでもなく、ただ「そこにいてほしい誰か」のために変質を引き受けた人間の話として読めてくる。
田村ゆかりが演じるアイというキャラクターに、その「引き受ける側」の重さがある。田村ゆかりはこの時代から、柔らかい声の中に折れそうな芯を通す演技が巧かった。大声で泣くわけじゃない。でも静かな台詞の奥に、何かを諦めながら何かを守ろうとしている人間の匂いがした。出演245本のキャリアの中でも、こういう「弱さと意志が同居する役」が本領だと改めて思う。
2001年のアニメだから、今の目で見ると作画の揺れや演出の荒さは正直ある。でもその時代の「不完全さ」込みで、この作品には奇妙な誠実さがある。派手なCGも洗練された演出もない分、人間同士の距離感が生々しく映る。廃墟みたいな世界の中で、誰かのそばにいようとする人間の執拗さ——それがこの作品の核にある。
ジャンルの表記に「ラブコメ」が入っているのが最初は不思議だったが、見ていくと腑に落ちる。極限の状況でも人間は誰かを好きになるし、それが行動の動機になる。その部分を「ラブコメ」と呼ぶのは少し乱暴だけど、嘘じゃない。
特に刺さったシーン
玄田哲章が演じる工藤甫が、部下に指示を出す場面が何度見ても好きだ。玄田哲章の声は「権力と疲弊が同居している」のが得意で、この作品でもそれが出ている。組織として兵士を動かしながら、その兵士たちが何を背負っているかを理解している人間の声。重厚すぎず、でも軽くない。124本のキャリアで培った、あの「責任の質量」がある。
もうひとつ、三石琴乃演じる光石操が終盤で見せる揺らぎが刺さった。三石琴乃は芯の強いキャラクターを演じることが多いが、その「強さの内側が一瞬溶ける」瞬間の表現が巧い。2回目に見たとき、そのシーンの直前の台詞を注意して聞いたら、すでに予兆が埋め込まれていた。ここで「あ、脚本がちゃんとしている」と思った。
読んで見たくなったら——『i -wish you were here- ~あなたがここにいてほしい~』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2000年前後の深夜アニメの空気感が好きな人(作画の揺れも込みで楽しめる)
- 変身・ナノマシン系の設定に免疫がある人
- 「タイトルの意味が後から効いてくる」タイプの構成が好きな人
- 田村ゆかり・三石琴乃・玄田哲章の演技目当てで1本観られる人
- 廃墟・人類終末後の世界観に浸りたい気分の人
合わない人
- 現代作品と同水準の作画・演出を求める人
- メカ・変身要素が苦手な人
- タイトルから文学的・内省的な青春ものを期待している人(そういうアニメではない)
- 謎の解説が明快に行われることを期待している人(ミステリー部分の着地は独特)
次に見るなら
ウイルスと人体改変と感情の話、という軸で選ぶならガサラキが近い。同時期のロボットアニメの中では異様に「組織と個人の倫理」を掘る作品で、派手さより重さを好む人向け。「変えられることで失うもの」に興味があるなら共鳴する部分が多い。
「わかりにくい世界観を情感で乗り越える」スタイルが合ったならラーゼフォン(2002年)も候補に入る。映像クオリティはワンランク上で、「誰かのそばにいたいという動機だけで戦う人間」の描き方が似ている。
田村ゆかりの演技が目当てで入った人には魔法少女リリカルなのは(2004年)もすすめておく。雰囲気はまるで違うが、「柔らかい声の中の芯」が全開になる時期の代表作で、比較して聞くと面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「i -wish you were here- ~あなたがここにいてほしい~」は、Amazonプライムビデオで視聴できます。近未来SFとラブコメを組み合わせたユニークな作風は、2001年当時のアニメならではの空気感を楽しめる一作です。プライム会員であれば追加料金なしで視聴可能ですので、気軽にチェックしてみてください。
