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それだけがネック
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TIA |
ホットホットマートの従業員たちは一見普通に見えるが、生産性の低い雑談、技術への執着、店長の怠惰など、本当に大丈夫なのか。しかし見た目は裏切る。特に、顔を隠し不気味な猫に付き纏われる謎の従業員・武藤。次のシフトの前に何が起こるのか、その真実を目撃せよ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
舞台はコンビニ「ホットホットマート」。一見普通のアルバイトたちが繰り広げる日常は、生産性ゼロの雑談、謎のこだわり、やる気ゼロの店長など、どこかズレた空気に満ちている。なかでも顔を隠し続ける謎の従業員・武藤は、不気味な猫に付き纏われながら正体不明のまま働き続ける。笑えるのに少しだけ怖い、コメディとミステリーが奇妙に交差する短編アニメ。
みどころ・魅力
① 笑いと不気味さが共存する独特の空気感
ゆるいコメディの皮をまといながら、どこか説明のつかない違和感が漂う作風が最大の特徴。武藤をめぐる謎や不気味な猫の存在が「なんか変だな」という感覚をじわじわ積み上げ、笑いながらも背筋がうっすら冷える体験を生み出している。
② 個性的すぎるキャラクターたちのゆるい会話劇
役に立たない雑談、謎の主張を繰り広げる同僚たち、何もしない店長……短い尺の中に濃いキャラクターが詰め込まれており、テンポよく展開されるやりとりは飽きさせない。TV_SHORT特有の「短くて濃い」コメディの魅力が光る。
③ 武藤の正体をめぐるミステリー要素
顔を見せず、猫に付き纏われ続ける武藤の正体とは何なのか。コメディの合間にさりげなく挿入される謎が視聴意欲を引っ張り続ける構造になっており、全話通して「次も観たい」と思わせる仕掛けが施されている。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 井口昇 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | カネヨシ |
| キャラクターデザイン | 國吉咲貴 |
| ED | 打首獄門同好会 「それだけがネック」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見たとき、正直「何の話?」と思った。「それだけがネック」。何かの比較をしていそうなタイトルだけど、何と何を比べているのか一切わからない。ジャンルを確認したらコメディとミステリーで、ますます混乱した。でもそのとっつきにくさが逆に引っかかって、ショートアニメなら見てみるか、という気持ちになった。
で、実際に見てみると、これがコンビニ(というかホットホットマートという名前のどこかで見たような感じの店)のお仕事コメディで、なぜかひとりだけ顔を隠している従業員・武藤がいて、謎の猫がついてまわっている、という話だった。2回目に見たとき気づいたのは、最初の数分の「普通のコンビニバイト話」という空気の作り方が結構丁寧だということで、だからこそ武藤の異質さが際立つ構造になっている。
「普通の職場」という皮を被った、正体不明の存在への好奇心
この作品が面白いのは、コメディとミステリーを無理に融合させようとしていないところだと思う。たいてい「コメディ×ミステリー」というジャンル表記のショートアニメは、どちらかが添え物になりがちで、コメディが強すぎてミステリーの謎が形骸化するか、謎が気になりすぎてギャグを素直に笑えないか、どちらかに傾く。でもこの作品は、そのバランスを「職場」という装置で保っている。
ホットホットマートという職場には、「生産性の低い雑談」も「店長の怠惰」も「技術への執着」も、全部フラットに並んでいる。普通に見えるものと普通じゃないものが、同じ温度で扱われている。武藤が顔を隠しているのも、猫がついてまわっているのも、その職場のなかでは「まあそういう人もいる」という文脈で収まっている。
これは職場という場所の持つ「いろんな人がいて当然」という空気をうまく使った設計で、視聴者はその空気に乗っかって武藤への疑問を後回しにしながら笑っていられる。でも気づいたら「武藤って何者?」という問いがじわじわ残っている。謎を前面に出すのではなく、日常の中に埋め込む方法論として、これはかなり手堅い。
「それだけがネック」というタイトルの意味も、見ながら何度か思い返した。誰かが誰かについて「仕事はできるんだけど、それだけがネック」と言っているのか、それとも主人公視点で「あの人のあれさえなければ」という感じなのか。どちらにしても、日常の中の「一点だけが引っかかる」という感覚を指しているとしたら、この作品のテーマとぴったり重なる。普通の職場に一点だけある「普通じゃないもの」への、乾いた好奇心の話だと思う。
特に刺さったシーン
武藤に猫がついてまわっているシーンで、他の従業員たちがそれを指摘するでもなく、特に驚くでもなく、普通に業務を続けている場面がある。ここで思わず「あ、この職場のスタンス決まったな」と感じた。普通の反応を期待していた分、この温度感の低さが逆に効いた。
声の演技も、この「温度の低さ」を支えている。誰も騒がない、誰も大げさに反応しない。変な状況をフラットに受け入れているトーンが、ショートアニメにしては統一されていて、そこが一番印象に残った部分でもある。謎のシーンで謎っぽい演出をするのではなく、日常会話の延長線上に謎を置いておく、という判断が正解だったと思う。
読んで見たくなったら——『それだけがネック』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 謎が謎のまま日常に溶け込んでいる空気感が好きな人
- コンビニや小売のバイト経験があって、「この職場の人たち何考えてるんだろう」と思ったことがある人
- ショートアニメでもテンポより雰囲気を重視して選ぶ人
- 日常系とミステリーの境界線が曖昧な作品を探している人
合わない人
- 謎はちゃんと回収してほしい・ミステリーは解決があってこそという人
- ショートアニメにテンポの速いギャグを期待している人
- 「それで武藤って結局何なの?」が気になりすぎてコメディに集中できない人
次に見るなら
「普通の場所に潜む異質さ」という感覚が好きなら、人類は衰退しましたもおすすめ。のんびりした日常描写の中に、じわじわおかしなものが混入してくる構造が似ている。こちらはもう少し長尺だが、同じ「フラットな顔で異常な状況を受け入れる」トーンが貫かれている。
職場コメディとして続けて見るならスーパーカブよりは、NEW GAME!あたりが近いかもしれない。謎はないが、職場の人間関係を乾いた温度で描くスタンスには共通点がある。ホットホットマートの雑談シーンが好きだった人なら、あの感じは通じると思う。
もし武藤のキャラクター的な「正体不明感」が刺さったなら、ミステリと言う勿れもあり。こちらはTV長編で、謎はちゃんと回収される。ただし「普通の空気の中に異質なものを置く」という点では近いものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『それだけがネック』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVにて配信中です。いずれも月額サービスへの加入で視聴できますので、すでにいずれかに登録済みであれば追加費用なしで楽しめます。短編作品なので隙間時間に一気見しやすいのもポイントです。
