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ゼロから始める魔法の書
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | WHITE FOX |
ゼロという無知な魔女と、人間になることを望む半獣半人間の傭兵が主人公の「魔導書ファンタジー」シリーズ。魔法を使う魔女がこの世界に存在するが、この時代、誰も魔法の技術や研究方法を知らない。ゼロは世界を破壊できる力を隠した「ゼロの書」という魔導書を求めて旅に出ることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
魔女が存在するにもかかわらず、誰も魔法の原理や技術を知らない時代。魔法の研究を記した伝説の魔導書「ゼロの書」を追う魔女・ゼロは、人間になることを夢見る半獣半人の傭兵と出会い、互いの目的のために旅をともにすることになる。「ゼロの書」が秘める世界を滅ぼすほどの力と、それをめぐる陰謀が、ふたりの運命を大きく揺るがしていく。みどころ・魅力
① 凸凹コンビが紡ぐ心温まるバディストーリー
世間知らずで無邪気なゼロと、皮肉屋だが芯のある傭兵。正反対なふたりが旅を重ねるなかで育む信頼関係が物語の核となる。軽妙な掛け合いとじんわりと深まる絆は、ファンタジー作品でありながら人間ドラマとしての温かみを随所に感じさせる。② 「魔法の起源」を問う独自の世界観設定
魔法が存在するのに誰もその仕組みを知らないという逆説的な世界設定が斬新。ゼロが魔法を学術的に体系化しようとする視点が、ファンタジーに知的な奥行きを与えている。魔導書をめぐる謎と陰謀が丁寧に描かれ、物語への没入感を高める。③ 傭兵の「人間になりたい」という切実な願い
半獣として差別を受けながらも誇りを持って生きる傭兵の葛藤は、作品全体を貫く感情的な軸となっている。彼の境遇が社会的な偏見や自己受容というテーマと絡み合い、単純なアドベンチャーを超えた深みをもたらしている。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 平川哲生 |
|---|---|
| 原作 | 虎走かける |
| 原案キャラデザ | しずまよしのり |
| キャラクターデザイン | 又賀大介、木宮亮介 |
| 音楽 | 松田彬人 |
| 美術監督 | 高峯義人 |
| 音響監督 | 原口昇 |
| OP | たぴみる「発見者はワタシ」 |
| ED | チマ「はじまりのしるし」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2017年春クール、正直なところ最初は「ファンタジーもの、また魔法少女系かな」くらいの温度で見始めた。タイトルに「魔法の書」とあったし、キービジュアルに白髪の小柄な女の子が映っていたから。
でも第1話の数分で、その予想はあっさり外れた。隣にいるのがでかい虎の半獣で、しかもその二人がやたらと口が達者だった。セリフのテンポが良くて、画面の向こうで漫才でも見ているような気持ちになった。
2回目を見たときに気づいたのは、ゼロが魔法を「知識として持っている」のに世間知らずで、十三番が世界を「身体で知っている」のに人間でないという、二人の非対称性がちゃんと物語の軸になっていること。最初の視聴では笑って流していた掛け合いが、二周目だと台詞の一つひとつに意味が乗って見えてくる。
「人間になりたい」という願いが、いちばん人間らしい話
この作品を「旅ファンタジー」として消費すると、何かを取りこぼす。表面上は魔導書を探す冒険譚だが、芯にあるのは「なりたい自分になれるか」という、かなり古典的で、だからこそ普遍的な問いだ。
十三番は半獣半人間として生まれた。人間にも獣にも属さない。魔女狩りが横行するこの世界で、彼は「化け物」として扱われながら傭兵として生きている。ゼロと旅をすることで報酬として「人間にしてやる」という約束を得る。でもそれって、本当に彼が望んでいることなのか。物語が進むにつれて、その問い自体がじわじわと形を変えていく。
ゼロ側も同様で、彼女は魔法を「体系として作り出した」張本人なのに、世界のことを何も知らない。知識と経験の分離。二人は互いの欠けているものを補い合うのではなく、欠けたまま一緒に歩いている。そこが妙に誠実だと思う。
「魔女は差別される」「半獣は迫害される」という設定を、この作品は重く描きすぎない。重くしすぎると説教になる。でも軽く流すと薄くなる。その塩梅が、少なくとも前半は上手くいっていた。掛け合いのユーモアが、差別の理不尽さを逆説的にくっきりと際立たせていた。
花守ゆみりが演じるゼロの、あの奇妙に落ち着いた声が、「世界を知らないのに怖いもの知らず」というキャラクターの質感を作っていた。子安武人の十三番は、ぶっきらぼうなのに妙に誠実な声で、あの声でなければ成立しなかったと思う。子安さんはキャリア380本超のベテランだが、こういう「強がりで傷ついている」役の静かな部分の出し方が本当にうまい。
特に刺さったシーン
やはり二人の掛け合いの場面が全部好きだった、と言ってしまうと雑なので絞るが、序盤の野宿シーンで、ゼロが魔法の理屈を一方的に語り、十三番が「わからん」と言いながらも聞いている、あの空気が一番好きだった。会話に「ちゃんとした知性」がある。お互いを馬鹿にしていないし、馴れ合ってもいない。
花守ゆみりのゼロは、知識人の無邪気さ、というか「自分が何を知らないかを知らない人間の天真爛漫」をあの声域で表現していて、聞いていて飽きない。高くなりすぎないところで止まる音域の使い方が計算されている。
中盤、アルバス(大地葉)が絡んでくる場面での三角関係的な緊張感も面白かった。大地葉はあの涼しい声で、掴みどころのなさをうまく出していた。ソーレナ役の榊原良子は出番こそ多くないが、画面に映るたびに場の重力が変わる感じがあった。あの重みは経験値だと思う。
読んで見たくなったら——『ゼロから始める魔法の書』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 旅もの・バディものが好きで、会話劇に価値を見出せる人
- 「スパイス&ウルフ」系の、頭を使う会話ファンタジーが好きな人
- 差別や迫害テーマを、重すぎず・軽すぎずで消化したい人
- 子安武人と花守ゆみりの掛け合いを12話分浴びたい人(シンプルにおすすめできる理由)
合わない人
- バトルや派手な魔法アクションを期待すると肩透かしを食う
- 終盤の収束に「綺麗すぎる」と感じる人もいる。伏線の回収より雰囲気重視の作りなので、「ちゃんと解決してほしい」タイプには物足りないかもしれない
- 世界観の細かい設定が明示されないまま進む部分があり、そこを気にすると引っかかる
次に見るなら
会話劇の密度と旅の空気感が好きなら、狼と香辛料をおすすめしたい。行商人と狼の化身という組み合わせで、二人の頭脳戦的な会話がメインの旅ファンタジー。「ゼロから始める魔法の書」が好きな人で未見なら間違いなくはまる。
半獣・差別テーマの重なりで言えば、獣の奏者エリンも視野に入る。こちらは少女の成長譚で長編だが、「人間でないものと共に生きる」というテーマの掘り下げ方は比較しながら見ると面白い。
魔法の理屈・体系が物語の芯にある点で、魔法科高校の劣等生も一応挙げられるが、ノリはかなり違う。ゼロの「魔法を言語化して整理する」というアプローチが刺さった人なら、設定の緻密さという意味で参照点になる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ゼロから始める魔法の書』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。いずれのサービスも対応しているため、すでに利用中のサービスからすぐに視聴を始められます。まだ契約していない場合は、無料トライアル期間を活用するとお得に楽しめます。


