人類は衰退しました

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2012人類は衰退しました

人類は衰退しました

★ 3.8 / 5.0コメディファンタジーSF
放送年2012年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作AIC A.S.T.A.

長年の出生率低下により、人類は次々と現れた存在に領土を奪われていった。今、わずかな人間だけが文明の残骸の中に残り、地球は妖精たちに支配されている。妖精は身長25センチほどの小さな生き物だが、驚くほど知能が高い。しかし、人類の重要性はまだ終わっていない。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

長年にわたる出生率の低下により、人類は緩やかな衰退の時代を迎えた。文明の残骸が点在する地球では、身長25センチほどの小さな妖精たちが高度な知性を発揮しながら繁栄している。国連の元に派遣された若き「調停官」の少女は、人間と妖精の橋渡し役として奮闘しながら、のんびりとした終末世界でさまざまな珍事件に巻き込まれていく。

みどころ・魅力

① 独特のブラックユーモアと毒舌が癖になる語り口

主人公の達観した視点と軽妙なモノローグが作品の核心。滅びゆく文明を前にしても淡々と日常をこなす姿は笑えるようで少し切なく、独特のテンポで展開するギャグとシニカルなユーモアが絶妙にマッチしている。

② お菓子に目がない妖精たちが引き起こすカオスな事件

砂糖を崇拝し、高い技術力を持ちながらも行動原理が謎だらけの妖精たちが毎話トラブルを巻き起こす。スケールの大きな問題があっという間に解決されたり、逆に些細なことで大騒ぎになったりする展開が小気味よく楽しめる。

③ 時系列を逆行する独特の構成と切ない余韻

エピソードが過去に遡る形で構成されており、終盤にかけて主人公の過去や人間関係が明かされる。のどかな雰囲気の中に静かな喪失感が漂い、見終えた後に不思議な余韻を残すのがこの作品最大の魅力のひとつ。

キャスト・声優一覧

わたし
わたし
メイン
›
中原麻衣
O太郎
O太郎
サブ
›
檜山修之
妖精社受付
妖精社受付
サブ
›
鶴岡聡
ぴおん
ぴおん
サブ
›
水樹奈々
祖父
祖父
サブ
›
石塚運昇
教師
教師
サブ
›
中根久美子
助手さん
助手さん
サブ
›
福山潤
一斤さん
一斤さん
サブ
›
間宮くるみ
文化局長
文化局長
サブ
›
一条和矢
魔女先輩
魔女先輩
サブ
›
伊藤静
校長
校長
サブ
›
西村知道

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スタッフ

監督岸誠二
シリーズ構成上江洲誠
原案キャラデザ戸部淑
キャラクターデザイン坂井久太
音楽大谷幸
美術監督三宅昌和、宮越歩
音響監督飯田里樹
OPナノ.ライプ「リアルワールド」
ED伊藤真澄「ユメのなかノわたしのユメ」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「終末もので笑えるやつ」という触れ込みで勧められたのが最初だった。2012年の夏クール、当時はあまり食指が動かなくて積んでいたのを、ずいぶんあとになって引っ張り出した。

で、見始めてすぐ思ったのは、「あ、これ思ってたのと全然違う」だった。もっとブラックジョーク全開の尖った作品を想像していたら、のんびりしてる。BGMものんびりしてる。主人公のわたし(中原麻衣)の声も、どこか他人事みたいにのんびりしてる。人類は衰退してるんだが、当の人間たちがあんまり気にしていない。

2回目に通して見たとき、この「気にしていない」が意図的な設計だとわかった。序盤のあの台詞——状況説明を棒読み気味に流していくくだり——あれは「感情移入させない」ための距離感の調整で、視聴者をあえて傍観者に置く構造になっている。最初に見たときは単に淡々とした作品だと思っていたが、淡々とさせることに相当こだわっている作品だった。

文明が終わっても、誰かのお菓子を食べたがる話

この作品のテーマを一言でまとめようとすると難しい。「文明の終焉と人間の滑稽さ」とか「衰退の中のユーモア」とか言えなくもないが、どれもちょっとズレる。見終わってしばらく経って気がついたのは、これは「欲望の話」だということだ。

妖精たちはとにかく甘いものが好きだ。砂糖があれば何でもする。それ自体はコメディのギミックなのだけれど、よく考えると人間も大して変わらない。衰退した文明の残骸の中で、人間たちも何か欲しいものがあって動いている。名声だったり、居場所だったり、承認だったり。規模が縮んでも、欲の形はそのままだ。

妖精(小さいほう、ぴおん(水樹奈々)とその仲間たち)が何かにはまると文明規模で熱中して、熱が冷めると忘れて消えていく。あれは人類そのものの縮図として機能している。流行って廃れて、熱狂して忘れる。文明の盛衰というのは結局そういうことの積み重ねで、それが「衰退」という言葉で括られているだけだ、という読みができる。

わたしが淡々としているのも、そのループをすでに知っているからではないか。助手さん(福山潤)が飄々と立ち回るのも、魔女先輩(伊藤静)があの独特のテンションで存在しているのも、全員が「どうせそういうものだ」という諦念を共有しているからだと思う。怒らない。嘆かない。ただ次の砂糖を探す。

沢城みゆきが演じるキャラクターの、あの妙な含みのある間の取り方——あれが作品全体の空気感に貢献していて、セリフの意味よりセリフとセリフの隙間に何かが漂っている感じを作っていた。

のんびりした終末感が好き、というのは正確には、終末をのんびり眺めていられる距離感が好き、ということだと思う。この作品はその距離感を12話かけて丁寧に保ち続けた。

特に刺さったシーン

序盤の、妖精たちが何かひとつのものに集団で熱狂して、ブームが終わると全員きれいさっぱり忘れるエピソードがある。あの短いサイクルを一話かけてやる構成が好きで、笑いながら少し寒くなる。笑いの着地点がどこかズレているというか、笑ったあとに「いや待って」と思い直す間があった。

それとは別に、中盤以降のわたしの過去に触れるエピソード——あそこだけ空気が違う。淡々としていた中原麻衣の声のトーンがほんの少し揺れる瞬間があって、「ああ、ちゃんと感情があったんだな」と思わされた。ずっと距離を取って見ていたのに、その一点だけ刺さる設計がうまい。

伊藤静の魔女先輩は、登場するたびに何かをかき乱していく。あの独特の存在感は声の芝居で作られていて、テキストだけ読んでも再現できない質のキャラクターだった。

読んで見たくなったら——『人類は衰退しました』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 終末設定だが重くない、のんびりした世界観が好きな人
  • セリフよりも空気感や間で楽しむアニメが得意な人
  • シュールコメディに耐性がある、むしろ好きな人
  • 12話をBGM的に流しながら見るのが苦にならない人
  • 妖精が動いていれば幸せになれる人(条件として最も強力)

合わない人

  • ちゃんとした終末感・緊張感・危機感を求めている人(それはない)
  • 主人公に感情移入して一緒に動く構造を求めている人(わたしはずっと一歩引いている)
  • 一話完結でなくキャラクターの成長を追いたい人
  • ギャグのテンポが速くないと眠くなる人

次に見るなら

少女終末旅行——文明が終わった世界を二人の少女がのんびり旅する作品。人類は衰退しましたと同じく、滅びを悲劇として描かない。むしろ廃墟の静けさと缶詰の美味しさに焦点を当てる。この空気感が好きなら確実に合う。

ARIA——火星のテラフォーミングされた水の都でゴンドラ漕ぎの見習いが成長する話。終末ではなくユートピアだが、のんびりした時間の流れと「ここにいるだけでいい」という空気感は共通している。焦らず見られるアニメが欲しいときに。

のんのんびより——田舎の分校に通う子どもたちの日常。設定は現代だが、文明の恩恵がほぼない過疎地という点で、衰退した世界と妙に地続きに感じる瞬間がある。のんびりに全振りした作品として並べたい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『人類は衰退しました』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中のため、加入しているサービスからすぐに視聴できる。見逃した方も今すぐ全話チェックできる環境が整っている。終末感漂うほのぼのコメディをぜひ堪能してほしい。

よくある質問

Q. 「人類は衰退しました」はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。いずれも全話視聴可能なので、ご利用中のサービスからお気軽にどうぞ。
Q. 原作はありますか?漫画ですか?
A. 田中ロミオ氏によるライトノベルが原作です(ガガガ文庫刊)。アニメ化は2012年で、原作の雰囲気を活かした作品に仕上がっています。
Q. 何話完結ですか?見やすい長さですか?
A. 全13話の1クール作品です。各話が比較的独立したエピソード構成なので、隙間時間に少しずつ視聴しやすく、一気見にも向いています。
Q. ダークな内容ですか?明るく見られますか?
A. 「人類衰退」という設定のわりにテイストは軽めのコメディです。終末世界を舞台にしながらも基本的にほのぼのしており、後半に少ししんみりする場面もありますが全体的に明るく楽しめます。

まとめ

『人類は衰退しました』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中のため、加入しているサービスからすぐに視聴できる。見逃した方も今すぐ全話チェックできる環境が整っている。終末感漂うほのぼのコメディをぜひ堪能してほしい。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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