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2002

ラーゼフォン
★ 3.5 / 5.0ドラマメカ音楽ミステリーサイコロジカルラブコメSF
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | bones |
2012年、異次元から来た青い血を持つ人間型生物「ムー」が日本に侵攻した。2015年、東京が襲撃され、人型兵器「ドーレム」が撃退する。混乱の中、綾人神名は同級生・美島礼香と出会う。同日、政府関係者に襲われた綾人を女性・遥香が救出し、彼女が重要な真実を明かそうとする。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
2012年、異次元から来た青い血を持つ人間型生物「ムー」が日本へ侵攻し、世界は大きく姿を変えた。2015年、東京ジュピターと呼ばれる隔絶空間で暮らす少年・神名綾人は、平穏な日常を送っていた。しかし街がドーレムによる襲撃を受けた日、彼は同級生の美嶋玲香と出会い、さらに謎めいた女性・遥香に救い出される。やがて綾人は自らが「調律者」として神話的な人型兵器ラーゼフォンを起動する運命にあることを知る。世界の真実と自身の出自をめぐり、少年は否応なく戦いの渦中へと導かれていく。みどころ・魅力
① 「音楽」と「神話」が融合した唯一無二の世界観
本作最大の特徴は、戦いや世界の理を「音楽=調律」というモチーフで描く点にある。ラーゼフォンが歌声によって力を発揮する演出や、随所に散りばめられた神話的シンボルが、他のロボット作品にはない神秘的で美しい空気を作り上げている。② 少年の成長と切ないボーイミーツガール
綾人が自分の出自や世界の真実に向き合い、少しずつ大人へと変わっていく姿が丁寧に描かれる。玲香や遥香との関係を軸にした繊細な感情の機微は、SF設定の壮大さと対をなす人間ドラマとして強く心に残る。③ 謎が謎を呼ぶミステリアスな構成
断片的に提示される情報が終盤に向けて少しずつ繋がり、伏線が回収されていく構成が秀逸。一度観ただけでは拾いきれない仕掛けも多く、考察しながら二度三度と見返したくなる奥深さを備えている。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 出渕裕 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 山田章博 |
| 美術監督 | 東潤一 |
| OP | 坂本真綾「Hemisphere」 |
| OP | 坂本真綾「Hemisphere (Instrumental)」 |
| ED | 「夢の卵」 |
| ED | 橋本一子と橋本真由美「夢の卵」 |
| ED | 橋本一子「Before You Know」 |
関連作品
アニメ
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感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ずっと「エヴァっぽいやつ」の棚に放り込んだまま、見ないでいた。2002年の作品で、ロボットが出て、少年が出て、世界がどうにかなる——その程度の説明だけ聞くと、どうしても先に通った別の作品の影がちらつく。でも、ある冬に一気見して、最初の数話で「これ、思っていたのと違うな」と座り直した。戦うための物語というより、ズレてしまった音を元に戻すための物語だった。2回目に見たときに気づいたのは、序盤からずっと「音」が鳴り続けていること。BGMじゃなくて、世界そのものが調律されたり狂ったりしている。先入観だけで何年も損をしていた、と素直に思った。これは戦争の話じゃない。狂った世界を”調律”し直す話だ
ラーゼフォンというロボットは、撃つための兵器に見えて、実際には「歌う」存在だ。敵の音響兵器をその声で塗り替え、世界の周波数を書き換えていく。物語が進むほど、これが軍と異次元生命体の戦争を描いた作品ではないことがわかってくる。本当に描かれているのは、神名綾人(下野紘)という少年が、自分の立っている世界が本物かどうかを確かめていく過程だ。綾人がいた東京は、外から見ると密閉された泡のような場所で、中と外では時間の流れすら食い違っている。この「時差」が後からじわじわ効いてくる。彼が当たり前だと思っていた日常、同級生、母親——その全部に、別の意味が貼り直されていく。単なる設定の仕掛けではなく、「自分が信じていた世界が、誰かの都合で調律された偽物だったら」という、わりと普遍的な怖さに接続している。
そして核心にあるのは、紫東遙(久川綾)が早い段階で明かそうとする「真実」と、美嶋玲香(坂本真綾)との関係だ。二人の間にある距離は、物理的な距離じゃなくて時間の距離で、それを終盤に音で繋ぎ直す。世界を調律するというのは、つまり、ズレてしまった二人の時間を合わせ直すことでもある。ロボットの皮をかぶった、不器用なボーイミーツガール。何回か見て、やっとそう言い切れるようになった。
特に刺さったシーン
ネタバレを避けて言うと、終盤、玲香との関係の本当の形が見えてくる展開で、坂本真綾の声が一段低くなる瞬間がある。あの人はこの頃から、感情を張り上げずに、声の温度だけで芝居をしていた。派手に泣くより、語尾がほんの少し掠れるほうが効く——それを地で行っていて、2回目に見たときはそこで止めて巻き戻した。地味に好きなのが、如月久遠を演じた桑島法子の使い方だ。少女のようでいて、どこか人間の時間軸からはみ出している存在を、声の質感だけで成立させている。説明台詞に頼らず「この子は普通じゃない」と伝わってくる。脇に川澄綾子のような実力派が並んでいるのも、世界の厚みになっている。
音楽も外せない。戦闘でBGMが盛り上がるんじゃなくて、歌そのものが武器であり世界の修復装置になっているから、クライマックスで音が満ちる瞬間にちゃんと鳥肌が立つ。映像と音が同じ方向を向いている作品は、やっぱり強い。
読んで見たくなったら——『ラーゼフォン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 説明されない設定を、自分で拾って繋げていくのが好きな人
- ロボットより、その奥にある人間関係や喪失を見たい人
- 音楽と映像が噛み合った一瞬のために一本見られる人
合わない人
- 1話ごとに話がきれいに片付いてほしい人
- 謎は最後に全部言葉で説明してほしい人
- メカもの=爽快なバトルを期待している人
次に見るなら
新世紀エヴァンゲリオン — 比較されるのは正直避けられない。少年とメカと世界、という骨格は近い。ただ並べて見ると、ラーゼフォンが「音」と「時差」に賭けた作品だとはっきりして、両方の解像度が上がる。交響詩篇エウレカセブン — メカに乗る少年と、年上にも見える少女のボーイミーツガール。世界の仕組みに巻き込まれながら関係が変わっていく感じが好きなら、こっちも刺さるはず。
ほしのこえ — 距離と時間で引き裂かれた二人、という一点で深く繋がる。短いぶん、ラーゼフォンの時差の切なさを煮詰めたような味がする。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ラーゼフォン』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴することができます。いずれもアニメ作品のラインナップが充実したサービスですので、ご自身の利用環境に合わせて選ぶとよいでしょう。じっくりと世界観に浸りたい作品ですので、配信で何度も見返せる環境を整えておくのがおすすめです。


