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乱歩奇譚 Game of Laplace
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Lerche |
江戸川乱歩の作品に基づく。中学校で連続殺人が発生し、天才探偵・明智に注目される。学生の小林が進んで捜査を手伝うことになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
江戸川乱歩の名作群をモチーフに描く、異色のミステリーアニメ。舞台は現代の中学校。退屈な日常に倦んでいた少年・小林芳雄は、ある日クラスメートが奇怪な方法で殺害される事件に遭遇する。捜査に乗り出した天才探偵・明智小五郎に魅了された小林は、みずから助手役を申し出て事件へと深く関わっていく。次々と起こる連続殺人の裏に潜む、謎の組織「怪人二十面相」の影とは——。みどころ・魅力
① 乱歩世界を現代に再解釈した独自のビジュアル
大正浪漫の香りを残しながら、あえて現代の学校を舞台に据えた世界観が斬新。スタイリッシュなキャラクターデザインと、退廃的でアート性の高い映像演出が組み合わさり、他のミステリーアニメとは一線を画す独特の美的センスを全編にわたって体感できる。② 謎と狂気が絡み合うサイコロジカルなストーリー
単純な謎解きにとどまらず、登場人物たちの歪んだ欲望や孤独、狂気が事件の核心に絡んでくる。視聴者の予想を覆す展開が続き、「なぜ人は人を殺すのか」という重いテーマを少年たちの視点から鋭く問いかける心理サスペンスとして楽しめる。③ 明智と小林、凸凹コンビの関係性
冷徹で謎めいた天才探偵・明智と、純粋な好奇心で彼に近づく少年・小林のバランスが物語の大きな魅力。互いに影響し合いながら変化していくふたりの関係は、ミステリーの謎解きと並んで物語を牽引する感情的な軸となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 岸誠二 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 上江洲誠 |
| 音楽 | 横山克 |
| 音響監督 | 本多創、飯田里樹 |
| OP | メモリーT細胞「スピードと摩擦」 |
| ED | さユり「ミカヅキ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
江戸川乱歩の名前がついているというだけで、なんとなく後回しにしてた。乱歩モチーフのアニメって、たいていは「雰囲気だけ借りてきました」で終わるから。でも2015年の深夜枠、ちょうど他に見るものが尽きたタイミングで1話を流したら、思ったより止まれなかった。
まず絵柄が独特で、最初は少し戸惑う。現代ではなくなんとなく時代感がずれた都市、白塗りっぽいデザイン、平板にも見えるキャラクター造形。「クセ強いな」が第一印象で、それが馴染むまで2話くらいかかった。でも馴染んだ瞬間から、この世界観の密度が逆に心地よくなってくる。2周目に見たとき気づいたのは、あのビジュアルの「ズレ」が意図的な疎外感の演出だということ。リアルに描かない、だからこそ乱歩的な「夢と現実の境界が曖昧な感覚」がちゃんと出ている。
探偵という「怪物」に、自分から飲み込まれていく話
ミステリーとして見るとちょっとゆるい部分もある。でもこの作品が本当に描きたいのは謎解きじゃなくて、「明智という異常な磁場に引き寄せられていく小林の変化」だと思っている。
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを読んだことがある人はわかると思うけど、あの関係性って表面上は師弟だけど、どこか捕食者と獲物みたいな緊張感がある。このアニメはその「おかしさ」をちゃんとすくい取ろうとしている。明智は天才だけど、共感能力とか倫理観とか、そういう人間的な部分が根本的に欠けている。そして小林は、そういう怪物に近づいていくことを自分で選ぶ。
普通の少年が探偵の助手になって事件を解決する——という構造は表向きで、実際には「普通の感覚を持った人間が、普通でない世界に自分から足を踏み入れていくときに何を失うか」の話だ。小林が事件を追うたびに、見えてくるものが変わっていく。それは成長じゃなくて、どちらかといえば汚染に近い。でも本人は嬉しそうだったりする。そのアンバランスさが、乱歩の空気に一番近い。
連続殺人という題材を扱いながら、この作品は犯人の論理に一定の説得力を持たせようとしている。「なぜ人を殺すのか」という問いに対して、明智はほとんど感情を動かさない。それが怖い。正義の探偵じゃなくて、知的好奇心のための道具として事件を扱う人間。そういう探偵像は2015年当時でも珍しくはないけど、乱歩という文脈に置いたときの収まりの良さは確かにある。
特に刺さったシーン
序盤、小林が初めて明智の「仕事」を間近で見るシーン。そこでの櫻井孝宏の声が、ずっと頭に残っている。感情を排した、でも完全に無機質でもない、薄皮一枚隔てた距離感のある喋り方。「この人、本当は何も感じてないんじゃないか」という不安と、「でもどこかに何かある気がする」という期待が同時に来る。あの声の使い方がないと明智というキャラクターは成立しなかったと思う。
日笠陽子が演じる黒蜥蜴も印象的で、終盤の対峙シーンでの台詞の運びが、舞台っぽい大仰さと生々しさの間を絶妙に行き来している。声だけで「この人は普通じゃない」と伝えられる人だなと改めて思った。
それから、事件の「答え」が提示されたあとで、小林の表情に何の感慨もないカットがある。2回目に見てそこで止まった。最初は見落としていたけど、あそこがこの作品のいちばん怖いところだった。
読んで見たくなったら——『乱歩奇譚 Game of Laplace』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 江戸川乱歩の原作、特に少年探偵団シリーズや怪人二十面相が好きな人
- 謎解きより「探偵という存在の倫理的な気持ち悪さ」に興味がある人
- 独特なビジュアルデザインを世界観として受け入れられる人
- 2クールかけてじっくり関係性が変化していくのを見るのが好きな人
- 櫻井孝宏・日笠陽子の演技をがっつり味わいたい人
合わない人
- ミステリーとして本格的な論理展開を期待する人(そこは弱い)
- キャラクターに感情移入しながら見たい人(距離を置いた作りなので)
- 最初の2〜3話でビジュアルの癖が抜けない人は合わないかもしれない
- スッキリした解決と後味を求める人には向かない
次に見るなら
歌舞伎町シャーロック——乱歩奇譚と同じく「天才探偵の異常さ」を真正面から描く作品。シャーロック・ホームズモチーフで、探偵が落語家という設定の突き抜け方が似たベクトルにある。謎解きよりもキャラクターの磁場で引っ張るタイプが好きなら確実に刺さる。
魔法少女まどか☆マギカ——関係ないように見えて、「普通の子が普通でない世界に自分から踏み込む」構造が近い。選択の代償という意味での重なりがある。中原麻衣が出演しているという点でも接続できる。
UN-GO——戦後の日本を舞台にしたダークなミステリーアニメ。探偵が「真実を暴く」ことの意味を問い直す作りで、乱歩奇譚のテーマ的な続きとして見られる。こちらもビジュアルと設定に強い個性がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『乱歩奇譚 Game of Laplace』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。主要なサブスクに幅広く対応しているため、すでに契約中のサービスがあればすぐに視聴できます。無料トライアルを利用すれば初回無料で全話まとめて楽しむことも可能です。
