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ほしのこえ
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | CoMix Wave |
2046年、謎の異星人が人類滅亡作戦を開始。愛する者を残し、ミカコは星間戦争のパイロットとして参戦する。人類救出のため命がけで戦うミカコを、ノボルは待ち続ける。彼女の生存を知らせるメッセージを求めて、日々、月日、年月が過ぎていく。相対性理論により、ノボルが年を重ねる一方、ミカコはほとんど年をとらない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2046年、人類は火星で発見された異星人「タルシアン」の脅威にさらされていた。中学3年生の長峰美加子と寺尾昇は、互いに想いを寄せ合う幼なじみ。しかし美加子は国連宇宙軍の選抜メンバーに選ばれ、タルシアン追撃の任務を帯びて宇宙へと旅立つ。二人をつなぐのは、携帯電話で交わす短いメール。けれど艦隊が太陽系の外へ進むにつれ、メールが届くまでの時間は数日、数か月、そして年単位へと延びていく。さらに相対性理論の効果により、年を重ねる昇に対し、美加子はほとんど歳をとらない。広がり続ける距離と時間のなかで、二人は変わらぬ想いを抱き続ける。
みどころ・魅力
① 新海誠がほぼ独力で作り上げた原点
本作は新海誠監督が自宅のパソコンを使い、企画から作画・撮影・編集までほぼ一人で制作した約25分のOVAです。後の『君の名は。』へと続く繊細な光と空の描写、抒情的な世界観の原型がここに凝縮されており、商業デビュー前の才能の輝きを体感できます。
② 相対性理論が生む“届かない距離”の切なさ
宇宙の彼方へ向かう美加子と地球で待つ昇。物理法則によってメールの返信に何年もかかるという設定が、遠距離恋愛の不安を究極まで押し広げます。時間そのものがすれ違っていく構造が、言葉にならない焦がれる想いを静かに突きつけてきます。
③ 携帯メールに託された普遍的な感情
二人を結ぶ唯一の手段が、当時身近だった携帯電話のメールである点も魅力です。届くかどうかも分からない短い文章に込められた想いは、テクノロジーを超えて「誰かを待つ」という普遍的な感情を浮かび上がらせ、観る者の胸を打ちます。
キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | 新海誠 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 新海誠 |
| 音楽 | 天門 |
| ED | ロウ「Through The Years And Far Away」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
名前だけは知っていた。新海誠の出発点で、ほぼ一人で作ったやつ。それくらいの知識で、正直「歴史的価値はあるんだろうな」程度の温度で再生した。25分。すぐ終わる。そのつもりだった。 で、見終わって、しばらくスマホを手に取れなくなった。2002年の作品なのに、画面の中で交わされているのはケータイのメールで、その一通が届くのに何年もかかる。最初は古さとして見ていたものが、途中から全然違う重さに変わっていく。2回目に見たときは、冒頭のなんでもない通学路のカットでもう構えてしまった。ああ、ここから引き裂かれるのか、と。光の速さでも追いつかない、「待つ側」だけが歳をとる恋の話
異星人との戦争が物語の枠にあるけれど、この作品が本気で描いているのはそこじゃない。謎の敵がどうとか、人類の存亡がどうとか、その手のSFの大枠は正直ほとんど説明されない。代わりに延々と映されるのは、メールの受信を待つ男の側の時間だ。 ミカコは戦闘艦のパイロットとして宇宙の奥へ進む。相対性理論のせいで、彼女の時間はほとんど進まない。一方、地上で待つノボルは普通に歳をとる。同じ年だった二人の時間が、片方だけ動かなくなる。最初は数時間で届いていたメールが、数ヶ月になり、最後には何年もかかる。受け取るころには、送った側と受け取る側の年齢が決定的にずれている。 これは遠距離恋愛の極端なたとえ話だ、と最初は思った。でも2回目で気づいたのは、もっと残酷な構造になっていること。距離が問題なんじゃない。「待つ」という行為が、待っている側の人生だけを一方的に消費していく。その不公平さを、SFの設定が逃げ場なく突きつけてくる。新海誠がのちに何度も描く「すれ違う二人」のモチーフは、もうここで完成形に近い。ただ、後年の作品より露骨で、容赦がない。手触りが粗いぶん、感情の角が削られていないとも言える。特に刺さったシーン
終盤、二人のモノローグが交互に重なっていく展開。届くはずのない言葉が、画面の上だけで噛み合っていく。ノボルを演じる鈴木千尋の声が、ここで効いてくる。叫ぶわけでも泣くわけでもなく、ただ淡々と「ここにいる」ことを確かめるような芝居で、その抑え方が逆に刺さった。感情を盛らない声だからこそ、待ち続けた年月の重さがにじむ。 個人的にやられたのは、もっと地味なところ。序盤の雨のシーンで、傘とか制服とか、なんでもない日常の質感が異様に丁寧に描き込まれている。これをほぼ一人で作ったという事実を知っていると、画面の隅の水たまりひとつにまで「届かない誰かを思う時間」が塗り込まれているように見えてくる。2回目はもう、そのへんの背景ばかり見ていた。読んで見たくなったら——『ほしのこえ』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 遠距離やすれ違いの恋愛もので、胸が静かに苦しくなるタイプ
- 新海誠の原点を、未完成さも含めて見届けたい人
- SF設定を、恋愛の感情を増幅する装置として楽しめる人
- 25分という短さに、長編とは別の濃度を求める人
合わない人
- 異星人との戦争の理屈やメカSFの設定をきちんと説明してほしい人
- 短い尺にはっきりした起承転結とカタルシスを期待する人
- 個人制作ゆえの作画の粗さや、素朴な声の質感が気になる人
次に見るなら
すれ違いの感触をそのまま味わいたいなら秒速5センチメートル。同じ新海誠が、SF設定を取り払って「届かなさ」だけを純度高く描いた作品で、ほしのこえの感情の正統な続きと言っていい。 相対性理論で「待つ側だけが歳をとる」あの残酷さに刺さったならトップをねらえ!。熱血ロボットものの顔をして、実は同じ時間の不公平さを正面から描く。終盤の帰還シーンは、構造がほとんど地続きだ。 新海誠がここから何を作ったのか見たいなら、初の長編雲のむこう、約束の場所へ。一人の作家がチームを得て、規模を広げていく瞬間が見える。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『ほしのこえ』は、現在DMM TVで配信されており、いつでも視聴することができます。新海誠監督の原点を高画質で楽しみたい方は、DMM TVをチェックしてみてください。ほかの作品とあわせてじっくり鑑賞できる環境が整っています。
よくある質問
まとめ
『ほしのこえ』は、現在DMM TVで配信されており、いつでも視聴することができます。新海誠監督の原点を高画質で楽しみたい方は、DMM TVをチェックしてみてください。ほかの作品とあわせてじっくり鑑賞できる環境が整っています。
