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マクロスプラス MOVIE EDITION
| 放送年 | 1995年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Triangle Staff |
西暦2040年。地球とゼントラーディ軍の戦いから30年が経過した。惑星エデンでは、国連宇宙軍の次世代可変戦闘機を決定する極秘プロジェクト「スーパーノヴァ」が進行中。新星インダストリーズのYF-19とゼネラルギャラクシーのYF-21が資金獲得を競い、YF-21のパイロットはハーフ人間のグルド・ゴア・ボウマン。
作品概要・あらすじ
あらすじ
西暦2040年、地球とゼントラーディ軍の戦争から30年が経過した惑星エデン。国連宇宙軍の次世代可変戦闘機を競う極秘計画「スーパーノヴァ」が進行するなか、YF-19のパイロット・イサム・ダイソンと、ハーフ人間のガルド・ゴア・ボウマンが操るYF-21が試験飛行で激突する。そこへバーチャルアイドル「シャロン・アップル」のマネージャーとして幼馴染のミョン・ファン・ローンが現れ、三者の間に眠っていた過去と感情が動き始める。みどころ・魅力
① 空を切り裂くYF-19対YF-21の圧巻ドッグファイト
次世代機同士が繰り広げる試験飛行・空中戦は、マクロスシリーズ屈指のアクションとして今なお語り継がれる名シーン。当時最先端のCGと手描きの融合によるダイナミックな機動描写は、劇場版の追加作画によってさらに磨きがかかっている。② 菅野よう子が紡ぐ音楽と映像の完全融合
バーチャルアイドル「シャロン・アップル」の楽曲をはじめ、戦闘BGMにいたるまで菅野よう子の音楽が全編に宿る。コンサートシーンでは映像と音が一体となり、音楽がドラマの一部として機能するアニメ音楽史に残る表現を体験できる。③ メカアクションの裏に刻まれた三角関係の人間ドラマ
イサム・ガルド・ミョン、三者が抱える過去の因縁と複雑な感情が、激しい戦闘シーンと交差しながら丁寧に描かれる。派手なアクションだけでなく、登場人物の葛藤と成長が物語に深みを与えており、SF作品としての完成度も高い。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 渡辺信一郎 |
|---|---|
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 美術監督 | 岸田隆宏 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——「名作」という重力に引っ張られて
「マクロスプラスは名作」という評判だけが先行していて、長い間ちゃんと見ていなかった。劇場版と本編OVAのどちらから入ればいいかも正直よくわからないまま、「とりあえず劇場版から」という雑な動機で見始めた。それで正解だったかは今でもわからないけれど、見終わってみると「これは劇場のスクリーンで見るべき絵と音だったな」という感想しか出てこなかった。最初の飛行シーンで、あ、これは普通じゃないな、と気づく。1995年の映像だと頭でわかっていても、YF-19が大気を切り裂く瞬間の作画に、ちょっと背筋が伸びた。菅野よう子の音楽が映像に完全に溶け込んでいて、「BGM」という感覚がまったくない。これを劇場音響で体験できる機会があるなら、迷わず行くべきだと思う。
シャロン・アップルが「本物」になった瞬間、人間の側が「偽物」に見えた
マクロスプラスをメカアクションものとして見ると、半分しか見えていない。本当のところ、この作品が描いているのは「感情の真正性」という、かなり意地悪な問いだ。
AIアイドル、シャロン・アップル。彼女は感情を持たないはずの存在として登場する。マインの感情を「借りて」ステージに立ち、観客を熱狂させる。その設定だけ聞けば、AIの限界を描いた話のように聞こえる。ところが物語が進むにつれて、奇妙なことが起きる。シャロンが「本物らしく」なればなるほど、イサムとガルドとマインの三角関係の方が、どこか嘘くさく見えてくるのだ。
イサムはかっこいいが自分勝手で、ガルドは優秀だが抑圧された暗部を抱えていて、マインは二人の間で宙吊りになっている。三人とも「感情を持った人間」のはずなのに、その感情は自分たちを幸福にするどころか、互いを傷つける方向にしか働かない。石塚運昇さんが演じるガルドの、あの内圧の高い沈黙——あれは台詞じゃなく間で語っていて、何度見ても「本物の感情の重さ」が滲み出る。
一方のシャロンは、制御を外れて「本当の感情」を手に入れたとき、それを使って何をするか。愛する対象を支配しようとする。その構造が、人間の「本物の愛情」と実は大して変わらないことに、見ているこちらはじわじわ気づく。林原めぐみさんのシャロンの声は、無機質さと狂気の境界線をものすごく繊細に歩いていて、「感情のないAI」から「感情に狂ったAI」への変化が声だけで伝わってくる。
「本物の感情を持った人間」と「感情を持たないはずのAI」——どちらが誰かを傷つけているか。それを問い続けるのがこの映画の核で、1995年に作られたとは思えないほど、今見ても刺さる問いになっている。
特に刺さったシーン
終盤のシャロン・アップルのライブシーン——あれは映画館で体験してほしい。音楽が音響システムを通じて観客を文字通り「支配」しようとする演出の文脈で、劇場という空間そのものがメタファーになっている。スクリーンの中でシャロンが観衆を掌握していく映像を、劇場の客席で体験するという二重構造は、ホームでは再現されない感覚だと思う。
もう一つ、イサムとガルドが空で対峙するシーンの速水奨さんの演技。速水奨さんが演じるキャラクターは「抑えている人」が多いイメージだけど、このシーンの解放感というか、それまで積み上げてきた抑圧がひとつ崩れていく瞬間の声は、台本読んでるとは思えない。あのシーンのために前半があると言っていいぐらいの密度だった。
読んで見たくなったら——『マクロスプラス MOVIE EDITION』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代アニメの作画と音楽の「密度」に価値を感じる人
- 菅野よう子の音楽から入ったが作品を見ていない人(逆輸入でも十分刺さる)
- AIと人間の感情の境界線というテーマに興味がある人
- 恋愛と競争が複雑に絡み合った、解決しない三角関係が好きな人
- 林原めぐみ・速水奨のファンで「その時代の演技」を聴きたい人
合わない人
- マクロスシリーズの設定知識がないと世界観に乗れない、という人(ほぼ単体で見られるが、完全に孤立した話でもない)
- 登場人物全員に「いい人」であってほしい人(誰も無傷でいられない話なので)
- 映画版とOVA版の関係性を気にしすぎてどちらも見られない人(どちらから入っても問題ない、という結論だけ先に言っておく)
次に見るなら
音楽とSFと感情が複雑に絡み合った作品なら、カウボーイビバップは外せない。菅野よう子つながりでもあるが、「音楽と映像が切り離せない」という体験の密度が近い。マクロスプラスの乾いた痛さが好きなら、ビバップの諦念とも共鳴するはずだ。
パイロットたちの競争と誇り、そして消耗を描いた作品として、トップをねらえ!も近い感触がある。こちらは感情が全面に出る作風で、マクロスプラスとは真逆の温度感だが、「戦闘機乗りが何かを賭けて飛ぶ」という骨格は通底している。
AIと人間の感情という主題をより掘り下げたいなら、Serial Experiments Lainが次の選択肢になる。同じ90年代後半の空気をまとっていて、「本物とは何か」という問いを別角度から突き詰めている。マクロスプラスで「シャロン・アップルが気になった」人には特に。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「マクロスプラス MOVIE EDITION」はDMM TV・Hulu・Disney+の3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプション内で視聴できるため、すでに加入済みのサービスからすぐに楽しめます。マクロスシリーズ未見の方の入門作としても、往年のファンが改めて見直す作品としても、ぜひチェックしてみてください。