新・破裏拳ポリマー

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1996新・破裏拳ポリマー

新・破裏拳ポリマー

★ 3.0 / 5.0アクションSF
放送年1996年
フォーマットOVA
話数2話
制作Tatsunoko Production

東京プラスの最先端研究センターから、故オレガー博士が開発した「人間機械」システム(ポリマー)が誕生する。しかしオレガー博士と彼の研究はノヴァの手下キャットシャークスに盗まれてしまう。奇跡的にテイクが次のポリマーに選ばれ、この新しい力で悪の陰謀に立ち向かうことになる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

東京プラスの最先端研究センターが開発した「人間機械」システム=ポリマー。しかしその研究は、悪の組織ノヴァの手下・キャットシャークスによって強奪されてしまう。ひょんなことから次世代ポリマーの適合者に選ばれた青年テイクは、強大な敵の陰謀に立ち向かうため、超人的な力に目覚めていく。タツノコプロ原作の人気ヒーローが90年代にリブートされた全2話のOVA作品。

みどころ・魅力

① 90年代アニメならではの重厚なアクション作画

OVA作品ならではの予算と密度で描かれた格闘アクションが見どころ。タツノコヒーローの伝統である「破裏拳」スタイルの格闘技描写が、90年代の高水準作画で丁寧に表現されており、往年のファンにも初見の視聴者にも刺さる迫力がある。

② 原作リスペクトと現代的リブートの融合

1974年の原作テレビアニメを下地に、設定や敵組織を大胆にアレンジ。キャラクターの造形は原作の雰囲気を残しつつ、90年代OVAらしいシリアスで硬派なトーンに仕上げられており、リブート作品として完成度が高い。

③ コンパクトにまとまったストーリー展開

全2話という短い尺の中に、主人公の覚醒・敵との因縁・決戦という王道の流れがスッキリ収まっている。隙間時間にサクッと観られるボリュームでありながら、ヒーローものとしての満足感をしっかり得られる構成になっている。

キャスト・声優一覧

車錠
車錠
メイン
青野武
鎧武士
鎧武士
メイン
置鮎龍太郎
パルサー
パルサー
サブ
子安武人
西田涼子
西田涼子
サブ
根谷美智子
ニーナ
ニーナ
サブ
折笠愛
難波テル
難波テル
サブ
宮村優子
ノーヴァ
ノーヴァ
サブ
玄田哲章
オレガー博士
オレガー博士
サブ
大友龍三郎

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スタッフ

監督新房昭之
キャラクターデザイン梅津泰臣
音楽矢野立美
美術監督吉田昇
音響監督田中英行
OP杉山まり「新 破裏拳ポリマー」
ED杉山まり「愛あるかぎり」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

念のため最初に書いておくと、これは1974年のタツノコTVシリーズ「破裏拳ポリマー」のリメイクOVA(全2巻)だ。元のTVシリーズとの共有要素はあるが、ほぼ別設定・別キャラとして作り直されているため、原作未視聴でも入れる。というか自分も原作未視聴のまま本作を見た。

タツノコリメイクのOVAというざっくりとした情報だけ持って再生ボタンを押したら、開幕5分で「あ、これは90年代OVA特有の空気だ」と腑に落ちた。明るいヒーローものというより、ダークサイドを意識した作りで、タツノコの看板を使いながら別の生き物を作ろうとしている。2回目に見たとき、この「元ネタへの敬意と決別の両立」というのが案外丁寧にやられているのに気づいた。最初の視聴では流していた子安武人のセリフの間合いが、2周目では別の情報を運んでくる。

「選ばれた理由」が描かれないまま、人は力を背負わされる

この作品で一番引っかかるのは、主人公テイクがポリマーに選ばれるくだりの「奇跡的に」という部分だ。理由が薄い。なぜ彼なのかを丁寧に積み上げる尺がOVAにはないし、そもそもそこを掘り下げるつもりがあまりないように見える。最初はそれを欠点だと思っていたが、2回目以降は「これ、あえてだな」と感じるようになった。

90年代のダークヒーローもの、特にOVAの文脈では、「選ばれた者の正統性」を問うより「力を押し付けられた側の人間がどう振る舞うか」に重心を置く作品が多かった。テイクは英雄的な資質があるから選ばれたわけでなく、ある日突然、人間機械システムという重荷を渡されてしまう。ノヴァの陰謀に立ち向かうのは「世界を救いたい」という確固とした意志からというよりも、もうそうするしかないという切迫感に近い。

玄田哲章が演じるノヴァが対極として機能していて、こちらは徹底して「力を求めた者」として描かれる。テイクとの対比が、力の獲得に正統性など存在しないというこの作品の無言のテーマを補強している。「覚悟して力を手にした悪役」と「気づいたら力を持っていた主人公」の間には、奇妙な非対称性がある。この構造は単純なヒーローものとしては成立しないが、90年代OVAの尖り方としては誠実だと思う。

折笠愛演じるニーナの存在もこのテーマに絡む。彼女が物語に加わることで、テイクの「背負わされた力」に情緒的な重力が加わる。OVAの尺で感情を積み上げるのには限界があるが、折笠の演技はその制約を最小化している。声だけで文脈を補う仕事が自分は好きで、ニーナの台詞はその典型だった。根谷美智子演じる西田涼子もそう。台詞数は多くないが、画面に映っていないシーンでも「この人物はここにいる」という密度を保っている。

特に刺さったシーン

終盤、テイクとノヴァが正面から衝突する場面で、玄田哲章の声が本当に効いている。あの低音で「人間機械」という単語を発するとき、システムそのものが喋っているような錯覚がある。声だけで「この人物は本当に危険だ」という情報を映像より先に届けてくる。玄田さんはああいう使い方をされると圧が全然違う。

もうひとつは置鮎龍太郎演じる鎧武士が絡む場面。物語内での立ち位置が複雑なキャラクターで、演じ方に微妙な揺らぎが入っている。台本通りではない何かを感じて、2回目に集中して聞くと、感情が切り替わる箇所での処理が細かかった。90年代中期の置鮎さんはちょうど主人公とサポートの間を幅広く渡り歩いていた時期で、その過渡期の仕事がここに出ている。

子安武人のパルサー役は出番こそ多くないが、声を聞いた瞬間に「あ、このキャラは一筋縄ではいかない」と即座にわかる設計になっている。キャスティングの時点で情報を渡しているという意味で、あれは制作側の確信犯的な仕事だ。

読んで見たくなったら——『新・破裏拳ポリマー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 90年代OVA文化に思い入れがある人(あの独特の質感ごと楽しめる)
  • 子安武人置鮎龍太郎玄田哲章のキャリアを声で追っているファン
  • タツノコヒーローの「リメイクされた姿」を比較するのが好きな人
  • 説明より雰囲気で語るダークヒーローものが肌に合う人
  • 尺の短さゆえに密度が高い、コンパクトなOVAが好みな人

合わない人

  • 主人公の成長や動機を丁寧に積み上げてほしい人(OVAの尺では無理がある)
  • 1974年版ポリマーへの思い入れが強い人(かなり別物として作られている)
  • 世界観設定を整合性込みで理解したい人(そこを求める作りではない)
  • 90年代の作画スタイルに馴染みがなく、古さが先に来る人

次に見るなら

同じタツノコリメイク路線で見るなら新・ヤッターマンが近い立ち位置にある。元ネタのコメディ路線を維持しながら現代的に再解釈しており、「リメイクとはどういうことか」という問いに対する別解として面白い。本作とセットで見ると、タツノコ作品のリメイク戦略の振れ幅が浮かび上がる。

力を押し付けられたヒーローというテーマで別の角度から見るならデビルマンOVA版(1987年)も選択肢に入る。「選ばれた理由のなさ」と「それでも戦うしかない切迫感」という構造が本作と共鳴する。90年代OVA以前の美学の系譜として続けて見ると、このジャンルがどういう積み重ねで90年代に至ったかが見えてくる。

声優キャスト目線でキャリアを追うなら鎧伝サムライトルーパー外伝シリーズへ流れるのが自然だ。コアファン向け外伝OVAという構造が似ており、置鮎龍太郎が主要キャストで参加しているため、本作との演技比較ができる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『新・破裏拳ポリマー』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。いずれも月額サブスクで視聴できるため、すでに加入済みのサービスがあれば追加費用なしで楽しめます。全2話とコンパクトな作品なので、気軽に視聴を始めることができます。

よくある質問

Q. 新・破裏拳ポリマーは何話ありますか?
A. 全2話のOVA作品です。1話あたり約30分程度なので、合計約1時間で視聴できます。
Q. 原作の破裏拳ポリマーを知らなくても楽しめますか?
A. はい、楽しめます。本作は独立したリブート作品として作られており、原作の予備知識がなくても物語の流れを理解できる構成になっています。
Q. どの配信サービスで観られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。すでにご利用中のサービスでそのまま視聴できます。
Q. 子どもでも見られる内容ですか?
A. 本作はアクション・SF作品で、戦闘シーンや若干シリアスな描写を含みます。小さなお子さんよりは、中学生以上のヒーローアニメファンに向いた内容です。

まとめ

『新・破裏拳ポリマー』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。いずれも月額サブスクで視聴できるため、すでに加入済みのサービスがあれば追加費用なしで楽しめます。全2話とコンパクトな作品なので、気軽に視聴を始めることができます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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