グラビテーション OVA

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1999グラビテーション OVA

グラビテーション OVA

★ 3.0 / 5.0コメディ音楽ラブコメ
放送年1999年
フォーマットOVA
話数2話
原作漫画
制作Plum

バッド・ラックのボーカル兼作詞家・真田シュウイチは、完全に疲弊していた。次のアルバムのデッドラインが迫る中、プレッシャーが高まり、いつもエネルギッシュなシュウイチは無気力となり、作詞のスランプに陥っていた。すべては人生最大の恋愛相手・ユキが突然冷淡になったせい。落ち込みと不安で、シュウイチは歌詞のことなど考えたくなく、ただユキのことだけを思っていた。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

バッド・ラックのボーカル・真田シュウイチは、次のアルバムリリースを前に深刻な創作スランプに陥っていた。締め切りが迫るなか、恋人のユキが突然よそよそしくなったことで心はぐらつき、歌詞を書く気力すら湧かない。バンドへのプレッシャー、恋愛の不安、そして自分への失望が絡み合い、いつも明るいシュウイチが完全に塞ぎ込んでしまう。そんな状況をどう乗り越えるかを描いた、笑いと切なさが交差する一作。

みどころ・魅力

① 恋愛とクリエイティブの葛藤がリアルに交差する

「好きな人のことしか考えられなくて、仕事が手につかない」という普遍的な感情を、ポップスターというデフォルメされた設定で描いているのがポイント。シュウイチの情緒の起伏が激しく、笑えるのに妙にリアルな温度感がある。

② ユキとシュウイチのすれ違いが生む緊張感

冷淡に見えるユキと、ひたすら真っ直ぐなシュウイチ。この対比がOVAの軸になっており、二人の関係がどう動くか最後まで目が離せない。短い尺の中にしっかり感情の山場が設けられている。

③ 音楽・コメディ・BLの三位一体

ギャグとシリアスの切り替えが小気味よく、音楽シーンも随所に挿入されるため単調にならない。BL作品としての甘さとコメディのテンポが絶妙に噛み合っており、ジャンル初心者にも入りやすい一作になっている。

キャスト・声優一覧

新堂愁一
新堂愁一
メイン
関智一
上杉瑛里
上杉瑛里
メイン
井上和彦
瀬口冬馬
瀬口冬馬
メイン
折笠愛
中野浩司
中野浩司
メイン
松本保典
鵜飼典子
鵜飼典子
サブ
池澤春菜
藤崎順
藤崎順
サブ
瀧本富士子
佐久間竜一
佐久間竜一
サブ
山口勝平
新堂真衣子
新堂真衣子
サブ
水谷優子
坂野
坂野
サブ
子安武人
クロード・K・ウィンチェスター
クロード・K・ウィンチェスター
サブ
置鮎龍太郎
上杉樹把
上杉樹把
サブ
石川英郎

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スタッフ

監督ワタナベシンイチ
キャラクターデザイン飯島弘也
音楽浅倉大介
OPコタニキンヤ「Blind Game Again」
EDバッドラック「Smashing Blue」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

グラビテーションというタイトルは以前から知っていた。BLというジャンルが「市民権を得る前夜」の作品として、古参オタクの間でよく名前が挙がる。配信が少ないのも知っていたから、U-NEXTで見られると気づいたとき、これは今のうちに見ておくべきだと思った。

1999年、TVシリーズ(2000〜2001年放送)に先行して制作された2本のOVA。位置づけとしては、TVシリーズの前日譚や補完ではなく、原作マンガの序盤エピソードを先行映像化した「プレビュー的な作品」に近い。同じ物語をTVシリーズでもう一度描いているので、TVから入った人がこのOVAを見ると、作画タッチや演出テンポの違いに気づく。逆にOVAから入ると、TVの「完成形」に対する比較軸ができて、それはそれで面白い体験になる。コアファン向け、という言葉がここまで正確に当てはまる作品もなかなかない。

ユキがいないと歌えない——創作と愛情依存が切り離せない男の話

グラビテーション OVAの軸にあるのは、スランプという状態の描き方だ。シュウイチの作詞が止まっているのは、テクニックが足りないからでも、テーマが見つからないからでもない。ユキが冷たくなったから、ただそれだけだ。

これは見方によっては「依存」の話として批判的に読める。バンドのデッドラインを前にして歌詞が書けない理由が「恋愛相手の態度」というのは、プロとして終わっているのかもしれない。でもこのOVAは、そこに批判を差し込まない。シュウイチの崩れ方を、ただ正直に描く。

関智一が演じるシュウイチのテンションの落差が、この「正直さ」を支えている。出演作374本を誇るキャリアの中で、関智一の声は「ハイテンションな役」の印象が強い。そのボイスが序盤からトーンを落としている。無理に元気を作ろうとして失敗するシュウイチの空回り感が、声だけで伝わる。

一方、井上和彦が演じるユキの冷淡さは、「嫌いになったわけではない」という複雑さをぎりぎりのラインで保っている。冷たい言葉を吐きながら、完全には突き放さない。その絶妙な距離感がなければ、シュウイチの「それでも好きでいる」という状態は成立しない。172本という出演数の中でこのキャラクターが今も語り継がれるのは、井上和彦の演技設計が1999年の段階でここまで精密だったからだと思う。

1999年のBLアニメとして見るとき、「男同士の恋愛を、ことさら特別扱いしない」この姿勢が当時としては相当思い切った選択だった。コメディとして笑えるシーンを入れながら、感情の重さは本物として扱う。OVA2本という短さの中でそれをやり切っているのは評価していい。単なる「BLの古典」という整理で済ませるには、惜しい作品だ。

特に刺さったシーン

序盤、バンドメンバーたちがスランプのシュウイチを心配しながらもどうにもできない、あの空気が好きだ。山口勝平が演じる竜一の「明るさで場を持たせようとする」芝居が、状況の重さと対比になっていて、2回目に見たときに細かい演技の仕込みに気づいた。228本という出演歴から来る引き出しの豊富さが、セリフ数が少なくても印象に残る理由だと思う。

子安武人が演じる坂野が絡む場面は、重い空気に外圧を持ち込む。プロデューサーとしてデッドラインを突きつける役割でありながら、子安武人の声が入ると画面が締まる。386本という出演数から滲み出る存在感というのか、「この人が出るとシーンが引き締まる」という現象が、ここでも機能している。

置鮎龍太郎が演じるクロード・K・ウィンチェスターが動くシーン。置鮎さんの演技は「感情の壁を一枚はさんでいる」ような独特のクールさがあって、キャラクターの立ち位置をセリフ以上に説明してくれる。終盤の展開でこの「壁」がわずかに揺らぐ瞬間があって、そこが239本のキャリアの中でも印象に残る仕事だった。

読んで見たくなったら——『グラビテーション OVA』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • BL作品の歴史を系譜として追いたいオタク
  • 90年代後半アニメ特有の「熱量のある荒さ」を好む人
  • 関智一井上和彦の古い出演作を掘りたい声優ファン
  • 恋愛に振り回されるキャラクターの崩れ方に共感できる人
  • TVシリーズを見た後、原点を確認したくなった人

合わない人

  • 現代の作画クオリティを基準にしている人(1999年作品として受け入れる必要がある)
  • 感情的依存の強いキャラクターへの共感が苦手な人
  • OVA単体で完結した物語を求めている人(続きはTVシリーズで、という構造になっている)
  • BLジャンルを前提として提示されることに抵抗がある人

次に見るなら

ギヴンは2019年のBL×音楽アニメで、グラビテーションが刺さったなら自然に流れ着く作品。バンドを舞台にした恋愛という設定は共通しているが、演出のトーンはより静かで現代的。「音楽が感情の代わりになる」という描き方が好みに合った人には特におすすめ。配信環境も整っている。

純情ロマンチカはグラビテーションと同時期に人気を得たBL作品のアニメ化。「強引だが憎めない関係性」というフォーマットに共通点が多く、グラビテーションを見た後に見ると、ジャンルの系譜が立体的に見えてくる。両方見た人間にしかわからない楽しみ方がある。

BANANA FISHは厳密にはBLではないが、男同士の感情の深さとそれを取り巻く外圧という点で、グラビテーションのコアにあるものと地続きの作品。こちらは配信環境が整っているのでハードルは低い。グラビテーションで「この感情の描き方が好きだ」と気づいた人には、次の選択肢として有効だと思う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『グラビテーション OVA』はU-NEXTで視聴できます。アプリやブラウザから手軽にアクセスでき、U-NEXTの見放題プランに加入していれば追加料金なしで楽しめます。1999年制作の作品ですが、今見ても色褪せない恋愛描写とコメディのテンポは健在です。

よくある質問

Q. グラビテーション OVAはどこで視聴できますか?
A. U-NEXTで配信中です。U-NEXTの見放題プランに加入することで視聴できます。
Q. TVアニメ版を見ていなくても楽しめますか?
A. OVAはTVシリーズの続きにあたる内容のため、TVアニメ版を先に視聴しておくと登場人物の関係性がよりスムーズに把握できます。
Q. 全何話ですか?
A. グラビテーション OVAは全2話構成です。短い尺でまとまっているため、隙間時間に一気に見終えることができます。
Q. BL作品が初めてでも楽しめますか?
A. コメディ要素が強く、テンポよく進むため、BL作品に馴染みがない方でも比較的入りやすい作品です。音楽・恋愛・笑いがバランスよく描かれています。

まとめ

『グラビテーション OVA』はU-NEXTで視聴できます。アプリやブラウザから手軽にアクセスでき、U-NEXTの見放題プランに加入していれば追加料金なしで楽しめます。1999年制作の作品ですが、今見ても色褪せない恋愛描写とコメディのテンポは健在です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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