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ギヴン
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Lerche |
真冬は愛用のギターを抱きしめながら、暗いアpartmentを出て高校生活を送っている。体育館の階段で昼寝をしていると、同級生の上之山礼都に出会う。礼都は真冬のギターの弦が錆びて切れていることを叱る。礼都の楽器の知識に気づいた真冬は、彼に修理してくれるよう懇願する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
愛用のギターを手放せない高校生・佐藤真冬は、ある日学校の体育館の階段で昼寝をしているところを同級生の上之山礼都に見つかる。錆びて切れたままの弦を叱られた真冬は、礼都の楽器への知識と情熱に気づき、修理を懇願する。それをきっかけに二人は交流を深め、真冬はバンドへと引き込まれていく。不器用に音楽と向き合う真冬の歌声が、礼都をはじめバンドメンバーたちの心を少しずつ揺り動かしていく青春音楽ストーリー。
みどころ・魅力
① 言葉より先に音楽が語る、感情の爆発
真冬の歌声が初めてバンドで鳴り響く場面は、本作最大の見せ場のひとつ。台詞では語られない感情が、歌という形で一気に溢れ出す演出は圧巻で、初見の視聴者はほぼ例外なく息を呑む。音楽アニメとして非常に完成度が高い。
② 不器用なふたりのすれ違いと距離感
真冬と礼都、それぞれが「伝えられない何か」を抱えたまま近づいていく関係性の描き方が繊細。明確な告白や説明に頼らず、視線・間・仕草で感情を積み上げる脚本と作画のクオリティが、静かな緊張感を生んでいる。
③ バンドメンバー全員に見せ場がある群像劇
礼都・真冬だけでなく、春樹と秋彦のサブカップルも丁寧に描かれており、4人それぞれの感情の機微が物語に奥行きを与えている。恋愛と音楽が交差する構成は、キャラクター全員を愛着の対象にする巧みな設計といえる。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 山口ひかる |
|---|---|
| シリーズ構成 | 綾奈ゆにこ |
| キャラクターデザイン | 大沢美奈 |
| 音楽 | 未知瑠 |
| 美術監督 | 本田光平 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | センチミリメンタル「キヅアト」 |
| ED | ギヴン「まるつけ -Piano ver.-」 |
| ED | Given [Mafuyu Satou「まるつけ」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
BL×音楽という組み合わせに、最初は少し身構えた。どちらかというとバンドものとして見るつもりで再生したら、冒頭の数分で話が変わった。ギターを抱いて眠る真冬の佇まいと、体育館の階段でそれを見つける立夏のやり取り。会話の少ない二人が音楽を介してじわじわ近づいていく、その速度が思ったより性に合った。
2回目に見て気づいたのは、音楽シーンの前後でキャラクターの表情がまるで別人みたいに変わることだ。内田雄馬が演じる立夏の、ぶっきらぼうなのに妙に優しい声のトーン。それが感情の変化と完全に連動していて、1回目には素通りしていたディテールがいくつも見えてきた。
言葉にできない感情が、音になるまでの話
ギヴンが描いているのは、恋愛でも音楽でもなく、「言語化できない感情をどう外に出すか」という問いだと思う。
主人公の真冬は、過去に大切な人を失っている。その喪失を言葉として誰かに伝えることができない。正確には、伝えようとすると何かが詰まって出てこない。そういう人間が、ある日バンドに引き込まれて、音楽という別の言語を手に入れていく話だ。
面白いのは、立夏もまた「表現すること」に無自覚だったキャラクターとして描かれている点だ。ギターが弾ける、バンドをやっている、でも音楽への情熱がいつの間にか日常になっていた。真冬との出会いが、立夏自身の音楽への向き合い方を揺さぶっていく。お互いが鏡になっている構造で、「片方が変わっていく話」ではなく「ぶつかることで両方が変わる話」になっているのが、この作品を単純なラブストーリーと呼べない理由だと感じている。
江口拓也が演じる秋彦の役割も、このテーマに絡んでくる。秋彦は雨月との関係を抱えながら、バンドの中で一番「感情を持て余している」人間として動く。浅沼晋太郎の雨月は対照的に、感情を内側に抑え込むタイプ。二人のやり取りは、バンドという空間でしか成立しない種類の緊張感を帯びている。こちらのサブストーリーも、「言葉にできない感情」というテーマから外れていない。
OPは見るたびに「また聴きたい」と思わせる完成度で、映像と音楽が別々に機能するんじゃなくて、ちゃんとシンクロしている。音楽と感情のリンクというテーマが、本編だけでなくOP・EDも含めた全体設計として通底しているのが、この作品の強みだ。12話という尺でここまで丁寧に積み上げた作品は、同ジャンルの中でも珍しい。
特に刺さったシーン
真冬が初めてバンドの前で歌うシーン。それまで声すら聞かせなかった人間が、突然あの声を出す。内田雄馬の演技がここで一段変わっていて、立夏として聴いている側の「止まる」演技が妙にリアルだった。セリフじゃない。ただ聴いている、という数秒間の間。ここで音楽と感情がリンクするというこの作品のテーマが、言葉なしに伝わってくる。
2回目に見ると、その直前の立夏の表情の変化が布石になっていたことに気づいて、もう一回頭から見たくなった。こういう「あ、これ仕込みだったのか」という発見が複数回視聴のたびに出てくるのは、脚本と演出の精度が高い証拠だと思う。
嶋村侑が演じる弥生(立夏の姉)のシーンも、短いながら印象に残る。弟の変化を外側から見ている存在として、余計なことを言わない立ち回りが自然で、それがかえって立夏の変化の大きさを際立てていた。
読んで見たくなったら——『ギヴン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- バンドもの・音楽アニメが好きで、演奏の迫力より「音楽と感情の関係」に興味がある人
- 恋愛の描写がゆっくり丁寧な作品を好む人(序盤の溜めが苦にならない人)
- 声優の演技の細かいところを拾いながら見るのが好きな人
- 複数回視聴で発見がある作品を求めている人
合わない人
- BL要素にまったく興味がない人には、核心部分が刺さらない可能性がある
- 展開が速いアニメに慣れている人には、序盤の溜めが長く感じるかもしれない
- バンドの演奏シーンに圧倒的な迫力を求めると、若干物足りなさがある
- 12話という尺の都合上、すべての関係性が綺麗に着地するわけではない点は覚悟が要る
次に見るなら
NANA——バンドと恋愛と、どうにもならない感情の話という点でギヴンと重なる部分が多い。音楽が物語の核にある作品として避けて通れない。こちらはより女性視点の群像劇で、痛さの質が違う。ギヴンが好きなら確実に刺さる。
四月は君の嘘——音楽と喪失、言葉にできない感情という共通テーマを持つ。演奏シーンの映像的な強度はこちらが上で、感情的な体力をかなり使う。ギヴンよりはっきりした「答え」を出してくるタイプの作品なので、続けて見ると対比が面白い。
ユーリ!!! on ICE——BL的な読み方ができる作品として、感情表現とパフォーマンスの絡み方がギヴンと構造的に近い。江口拓也が主要キャストとして出演しており、ギヴンから入ったファンにはそこも引っかかるポイントになる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「ギヴン」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。月額サブスクに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、気軽に視聴を始められます。まずは1話だけのつもりが一気見してしまう作品なので、時間に余裕があるタイミングで観始めるのがおすすめです。
よくある質問
まとめ
「ギヴン」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。月額サブスクに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、気軽に視聴を始められます。まずは1話だけのつもりが一気見してしまう作品なので、時間に余裕があるタイミングで観始めるのがおすすめです。





