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ギヴン うらがわの存在
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Lerche |
立夏は真冬の歌声に衝撃を受け、バンド「ギヴン」にボーカルとして真冬を加入させる。初のライブを成功させ、二人は付き合い始めるが、夏休みに入り、真冬は新曲作りに行き詰まる。立夏は歯痒く見守るが、些細なきっかけで二人は衝突してしまう。これは「映画 ギヴン」では描かれなかった、二人の“うらがわ”の物語です。
作品概要・あらすじ
あらすじ
佐藤真冬の歌声に衝撃を受けた上ノ山立夏は、バンド「given(ギヴン)」のボーカルとして真冬を迎え入れる。初めてのライブを成功させた二人は、やがて惹かれ合い付き合い始める。しかし夏休みに入ると、真冬は次の新曲づくりに行き詰まってしまう。歯がゆい思いで見守る立夏だったが、ほんの些細なすれ違いから二人は衝突してしまう。本作は劇場版「映画 ギヴン」では描かれなかった、立夏と真冬の“うらがわ”にあった日々を丁寧に描いたOVAです。バンドと恋、その両方に揺れる二人の距離が静かに変化していきます。
みどころ・魅力
① 映画では語られなかった“その後”の二人
劇場版で描かれた立夏と真冬の関係の、その隙間を埋める物語です。付き合い始めてからのぎこちなさや、言葉にできない感情のすれ違いが繊細に描かれ、本編ファンほど刺さる補完エピソードになっています。
② 創作の行き詰まりと恋の葛藤
新曲づくりに悩む真冬と、それを見守ることしかできない立夏。音楽と恋愛が密接に絡み合うギヴンならではのテーマが凝縮されており、ものづくりに悩んだ経験のある人なら共感せずにはいられない繊細な心理描写が光ります。
③ 美しい作画と心に響く音楽
シリーズの魅力である透明感のある作画と、感情を乗せた楽曲は本作でも健在です。バンドの演奏シーンや日常の何気ない瞬間が丁寧に描かれ、静かながらも胸に染みる余韻を残してくれる一作に仕上がっています。
キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 大橋明代 |
|---|---|
| 原作 | キヅナツキ |
| ED | ギヴン「うらがわの存在」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ギヴンが話題になっていたのは知っていた。見ていなかったけど。バンドもので、というくらいの解像度で止まったまま何年か過ぎて、このOVAでようやく腰を上げた。順番が逆だ、とは見ながら何度も思った。これは映画では描かれなかった立夏と真冬の「うらがわ」で、本編と映画をちゃんと通った人がいちばん深いところに落ちるように作られている。外から入った身としては、置いていかれる感覚と、それでも勝手に伝わってくる温度の、両方を同時に浴びることになった。最初は付き合い始めた二人の甘い番外編だろうと油断して見始めたら、後半でその予想がきれいに裏切られる。2回目に見たとき、序盤のなんでもないやりとりが全部、終盤の衝突への助走になっていたことに気づいて、ちょっと唸った。甘いだけの話を撮る気は最初からなかったらしい。付き合い始めてからが本番——好きな相手の行き詰まりを、見ていることしかできない話
恋人になるまでを描く物語は山ほどある。このOVAが扱うのは、その先だ。立夏は真冬の歌に撃ち抜かれてバンドに引き込み、初ライブを成功させ、二人は付き合い始める。普通の作品ならそこがゴールで、エンドロールが流れる。ギヴンはそこをスタート地点に置く。付き合った先にあるのは、夏休みと、新曲を書けなくなった真冬と、それをただ横で見ているしかない立夏の時間だった。ここで描かれる苛立ちは、相手への不満ではない。好きな人間が自分の内側で詰まっていて、その内側にはどんなに近くても踏み込めない、という構造そのものへの苛立ちだ。歌は真冬のもので、立夏が代わりに書いてやることはできない。できるのは見守ることだけで、その「見守る」がいちばん歯痒い。手を出せば壊れるし、出さなければ遠ざかっていく気がする。この距離の取れなさを、作品は説教くさい台詞に逃げずに、沈黙と間でやってくる。
そして衝突は、大事件ではなく些細なきっかけで起きる。これがリアルだと思った。本当に近い相手とぶつかるときは、たいてい中身のない一言が引き金になる。立夏を演じる内田雄馬の、感情を抑えようとして抑えきれない声の震わせ方が、その瞬間の説得力をまるごと持っていく。これは単なる音楽青春ものではなく、好きという感情が、相手を救えない無力さとセットで来ることを描いた話だ。付き合った後の方が、ずっと難しい。
特に刺さったシーン
真冬が新曲に詰まっていく、終盤手前のあたり。机に向かっても何も出てこない、あの止まった時間の描き方がよかった。派手な演出は何もないのに、ペンが進まないことの重さだけが画面に溜まっていく。ここで立夏がかける言葉を探して、結局うまく言えずに飲み込むところで、思わずこっちまで息を止めた。内田雄馬は、立夏のこういう「言いたいのに言えない」を、台詞の量ではなく語尾の処理で見せてくる。声が大きくなる芝居より、こっちの方がずっと刺さる。個人的に効いていたのが、梶秋彦の存在だ。江口拓也の声がまとう、年上組のからっとした軽さが、立夏と真冬の重くなりがちな空気にちょうどいい隙間を空ける。深刻一辺倒にならず、笑える間が挟まることで、終盤の衝突がよけいに効いてくる。バランスの取り方がうまい。
読んで見たくなったら——『ギヴン うらがわの存在』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編TVシリーズと映画ギヴンを通った上で、描かれなかった「うらがわ」を見たい人
- 付き合うまでではなく、付き合った後の距離感を描く話が好きな人
- 創作や仕事で詰まった経験があって、その苦しさを横で見る側にも回ったことがある人
- 声の芝居で感情を読むのが好きな人
合わない人
- 本編・映画を未見で、いきなりここから入ろうとしている人(前提知識がないと温度が伝わりにくい)
- 甘いだけのラブコメ番外編を期待している人
- 事件が起きて派手に動く展開を求めている人
次に見るなら
まずは順番通り、ギヴンの本編TVシリーズを。このOVAは映画で描かれなかった隙間を埋める作りなので、本編と映画を先に通すと、ここで起きる衝突の重さが何倍にもなる。逆走してきた身として、これは強く言える。バンドと痛みと恋愛がひとつになった話ならNANA。才能や関係がきれいごとで済まないところまで描く点で、ギヴンの地続きにある。歌が人を救いもするし傷つけもする、という距離感が近い。
ボーカルが覚醒していく過程そのものを味わいたいならBECK。声と音で殴ってくるあの感覚は、真冬の歌に撃ち抜かれた立夏の衝撃と、たぶん同じ場所から来ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「ギヴン うらがわの存在」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。いずれもアニメ作品を多数取り揃えたサービスなので、ギヴンシリーズをまとめて楽しみたい方にもおすすめです。お使いの環境やキャンペーンに合わせて、お好みのサービスを選んでみてください。
よくある質問
まとめ
「ギヴン うらがわの存在」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。いずれもアニメ作品を多数取り揃えたサービスなので、ギヴンシリーズをまとめて楽しみたい方にもおすすめです。お使いの環境やキャンペーンに合わせて、お好みのサービスを選んでみてください。





