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NANA-ナナ-
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 47話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MADHOUSE |
20代の女性・小松奈々と大崎奈々は、名前以外何も共通点がない。だが東京行きの列車での偶然の出会いが、二人の運命を大きく変える。恋に夢見る小松奈々は、大都市で永遠の幸せを求める。一方、パンクロック歌手の大崎奈々は、音楽スターとしての野心と世界的な名声を追い求めている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
同じ名前を持ちながら、まったく異なる人生を歩む20代の二人の女性――夢見がちで恋愛体質の小松奈々と、パンクロックバンドのボーカルとして頂点を目指す大崎奈々。東京行きの列車で運命的に出会った二人は、偶然にも同じアパートの隣室に暮らすことになる。愛と夢、友情と葛藤が交差するなかで、それぞれが自分だけの「幸せ」を探してゆく青春群像劇。
みどころ・魅力
① 対照的なふたりの「奈々」が織りなす濃密な友情
恋愛に全力な小松奈々と、音楽に命を懸ける大崎奈々。正反対だからこそ惹かれ合い、補い合うふたりの関係性は、単なる友情を超えた唯一無二の絆として描かれる。その距離感と温度感のリアルさが、多くの視聴者の心を掴んで離さない。
② BLASTとTRAAPのバンドシーン・音楽の熱量
作中に登場するパンクバンド「BLAST」と人気バンド「TRAPNEST」の楽曲は、物語の感情と直結している。ライブシーンの迫力と、音楽が登場人物たちの葛藤や高揚を代弁する演出は、音楽アニメとしての完成度の高さを証明する。
③ 恋愛・夢・挫折が絡み合う大人のドラマ
10代向けのラブコメとは一線を画し、不倫・遠距離・バンドの解散危機など、20代ならではのリアルな痛みと決断が描かれる。甘いだけでない複雑な人間関係が、見る者に深い余韻と共感を残す。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 浅香守生 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 金春智子 |
| キャラクターデザイン | 濱田邦彦 |
| 音楽 | 長谷川智樹 |
| 美術監督 | 清水友幸 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | Anna inspi’ Nana ~Black Stones~「Rose」 |
| OP | Olivia inspi’ Reira ~Trapnest~「Wish」 |
| OP | Tsuchiya, Anna inspi’ Nana ~Black Stones~「Lucy」 |
| ED | Olivia inspi’ Reira ~Trapnest~「A Little Pain」 |
| ED | Anna inspi’ Nana ~Black Stones~「Rose」 |
| ED | Olivia inspi’ Reira ~Trapnest~「Starless Night」 |
| ED | Anna inspi’ Nana ~Black Stones~「Kuroi Namida」 |
| ED | Olivia inspi’ Reira ~Trapnest~「Winter Sleep」 |
| ED | Tsuchiya, Anna inspi’ Nana ~Black Stones~「Stand By Me」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「少女漫画原作のアニメ」という先入観で長いこと後回しにしていた。見始めたきっかけは、知人が「これ、恋愛アニメだと思って見ると痛い目に合う」と言ったひと言だった。実際に第1話をつけた瞬間、冒頭の列車シーンで「あ、これは普通の話じゃない」とわかった。二人の奈々が同じ名前なのに、画面から漂う空気がまるで違う。2回目に見たとき気づいたのは、このオープニングの演出が最終的に何を意味しているかで、初見では「偶然の出会い」に見えていたものが「避けられなかった衝突」に見えてくる。そういう作りをする2006年のアニメが存在したという事実だけで、もう十分だと思っている。
「幸せになりたい」と「夢を諦めない」は、なぜ両立できないのか
小松奈々と大崎奈々——この二人を「正反対の性格の女の子」として読むのは半分正しくて、半分ひどく浅い。本当のことを言うと、この作品が描いているのは「欲望の形が違うだけで、どちらも同じくらい切実に何かを求めている人間」の話だ。
小松奈々が求めているのは愛されること、守られること、誰かの隣にいること。それを「依存」と切り捨てるのは簡単だが、作品はそこに乗っかってこない。彼女の恋愛体質は弱さではなく、そういう構造で世界を生きている人間の話として描かれる。一方の大崎奈々が求めているのは音楽であり、自分が選んだ道の先にある何かであり、しかし同時に——それが作品を複雑にしているのだが——もう一人の奈々だ。
朴璐美が大崎奈々を演じているのは、今考えると絶妙な配役だと思う。低く、乾いていて、でも時折裂けるような感情が滲む声。あの声でないと大崎奈々の「強さの内側にある脆さ」は出せなかった気がする。同じように、森川智之演じる一ノ瀬巧の「正しいことを言っているのにどこか信用できない」質感は、台詞の内容だけで作れるものじゃない。
この作品が単なる「夢と恋愛の葛藤もの」でない理由は、どちらの奈々も「正しい選択」をしない点にある。誰かが間違っていて、誰かが正しい話ではない。二人ともそれぞれの論理で動いていて、その論理はちゃんと成立している。だから見ていて、どちらかに完全に肩入れできない。見終わった後に残るのは結論ではなく、問いだ。「幸せ」と「夢」は本当に両立できないのか、それとも二人がそれを両立できる形を見つけられなかっただけなのか——原作が途中で止まっているせいで、その問いに今も答えが出ていない。
特に刺さったシーン
BLAST(大崎奈々のバンド)がライブをやるシーンで、思わず音量を上げてしまう。あの演奏シーンの作画は2006年のTVアニメとしてかなり気合が入っていて、朴璐美の歌声(というか叫び声に近い表現)と合わさると、「これは音楽アニメでもある」という事実を改めて突きつけてくる。
もう一つ挙げるなら、二人の奈々が口論になる場面。どちらも間違ったことを言っていないのに、すれ違う。諏訪部順一演じる高倉京助が絡む場面の緊張感も独特で、「この人は二人の関係にとって良いのか悪いのか」という判断をわざと保留させる演技をしている。2回目に見ると、そのあたりの伏線の置き方が露骨にわかって、初見で感情移入していた自分をちょっと恥ずかしく思う。平野綾の芹澤レイラは出番の少なさに対してキャラクターの密度が高く、登場するたびに画面の空気が変わる。
読んで見たくなったら——『NANA-ナナ-』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 20代の終わりから30代にかけて見ると刺さり方が変わる。10代で見た人が再視聴すると別の作品になる
- 「どちらが正しい」ではなく「どちらの気持ちもわかる」という話が好きな人
- 音楽・バンドシーンの描写に期待できる。2000年代のパンク/ロック文化圏の人には特に
- 声優の演技で感情の機微を読むのが好きな人(朴璐美・森川智之・諏訪部順一の仕事が揃っている)
- 「結末が出ない原作」に耐性がある人——これは重要な条件だ
合わない人
- 恋愛が「ハッピーエンドで終わるもの」として見たい人には向かない
- キャラクターに感情移入しながら見るタイプで、且つ「報われてほしい」という気持ちが強い人は消耗する
- 全50話という尺に構えてしまう人。ただし中だるみは少ない
- 2006年の作画・演出スタイルに抵抗がある人
次に見るなら
Paradise Kiss(パラキス)——同じく矢沢あい原作。「夢と恋愛の両立」というNANAと地続きのテーマを、より短い尺でシャープに描く。NANAが好きなら必ず通ることになる作品だが、こちらは結末が出ている分だけ覚悟して見られる。
BECK——音楽・バンドシーンに引っかかった人向け。こちらは少年漫画原作で主軸が男性キャラクターだが、「夢を追いかける過程の痛さ」という質感はNANAと近い。関智一は出ていないが、声優陣の演技が音楽シーンを引き上げている。
ハチミツとクローバー——恋愛と夢と、どちらも中途半端にしか掴めない人間たちの話。NANAほど空気は重くないが、「好きな人が自分を好きではない」という状況を丁寧に描く点で同系統。こちらは完結している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『NANA-ナナ-』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluにて配信中。主要な動画配信サービスのほぼすべてで視聴できるため、普段使いのサービスからすぐにアクセスできる。月額契約があれば追加料金なしで楽しめるサービスも多く、一気見にも最適な環境が整っている。
よくある質問
まとめ
『NANA-ナナ-』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluにて配信中。主要な動画配信サービスのほぼすべてで視聴できるため、普段使いのサービスからすぐにアクセスできる。月額契約があれば追加料金なしで楽しめるサービスも多く、一気見にも最適な環境が整っている。
