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忍の一時
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TROYCA |
本文のみ 伊藤木桜葉は普通の学生だったが、人生が一変する。彼はあの有名な伊賀忍者の19代目跡取りであることが判明する。伊賀は、伊藤木の命を狙うライバル一族・甲賀から自分たちの領地を守らねばならない。伊藤木は自分自身と村を守るために、十分に強い忍者になるしかない選択肢を残される。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
ごく普通の学生だった伊藤木桜葉は、ある日突然、自分が伊賀忍者の19代目跡取りであることを告げられる。代々の宿敵・甲賀一族が伊賀の領地を狙い、桜葉の命をも脅かしてくる中、彼は先祖から受け継がれた忍びの技を習得しながら、仲間や村を守るために成長していく。宿命と戦いの狭間で、現代の少年が本物の忍者へと変わっていく姿を描いたアクション作品。みどころ・魅力
① 現代っ子が本物の忍者へ変貌する成長ドラマ
忍術も体術も知らない普通の学生が、過酷な修行と実戦を経て力をつけていく過程が丁寧に描かれる。「なぜ戦わなければならないのか」という葛藤を抱えながらも前に進む桜葉の姿は、王道ながら見応え十分。成長の一歩一歩がアクションの激しさと直結している点が爽快だ。② 伊賀vs甲賀の因縁と忍び同士の頭脳戦
古来からの宿敵関係である伊賀と甲賀の対立を軸に、単純な力と力のぶつかり合いだけでなく、罠・情報戦・心理戦も絡む多層的なバトルが展開される。忍者アクションならではの「見えない攻防」がスリルを高め、次の展開が読めない緊張感が最後まで視聴者を引きつける。③ 疾走感あふれるアクション作画
2022年放送らしいスタイリッシュな作画で、素早い体捌き・影を使った立体的な戦闘シーンが連続する。忍術エフェクトのデザインも独自性があり、アクション好きなら純粋に映像として楽しめる完成度。各話のクライマックスに向けてテンポよく盛り上がる構成も心地よい。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 渡部周 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高野水登 |
| キャラクターデザイン | 鈴木勇 |
| 音楽 | |
| 美術監督 | 岩瀬栄治 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 「光」 |
| ED | 黒子首「おぼえたて」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「忍の一時」というタイトルで、最初は日常系か何かだと思って見始めた。「一時」という字が持つ、ちょっと風情のある響き。忍者×ほのぼの? みたいな先入観で再生したら、開幕から普通に抗争の匂いがしてきて、いい意味で裏切られた。
伊賀と甲賀、この二大忍者一族の構図はある種の様式美で、2022年にそれを真正面からやるのかという驚きが最初にあった。逢坂良太が演じる櫻羽一時の声が、序盤はあえて抑えた芝居をしているのに、2回目で気づいたのは、あの静けさが後半の覚醒への布石だったということ。初見では「おとなしい主人公だな」と流してしまった部分が、見直すとちゃんと設計されていた。
タイトルの「一時(ひととき)」という字が、主人公の名前と二重写しになっている構造が、じわじわ好きになってくる。一瞬一瞬の積み重ねで強くなっていく話に、この字をあてたセンスは悪くない。
「跡取り」に選ばれることの理不尽を、それでも引き受ける話
この作品が描こうとしているのは、忍術の修行でも派手な戦闘でもなくて、「選ばれた側の人間がどうやって自分を納得させるか」という、かなり地味で切実な問いだと思っている。
伊藤木桜葉は最初、普通の学生として生きていた。そこに突然「19代目だから戦え」という話が来る。本人が望んだわけでも、訓練を積んできたわけでもない。血筋というだけで人生の方向を決められる、あの不条理さは、物語の入口としてかなりリアルに機能している。
少年漫画的な文脈でいえば「主人公が強くなる話」で終わらせることもできたはずなのに、この作品は途中から「なぜ強くなるのか」をずっと問い続ける。村を守るため、という大義は最初からあるけれど、それが本当に自分のものになるまでの過程に、作品の重心が置かれている。
津田健次郎が演じる美濃部鬼道の存在が、その問いを際立たせている。敵サイドにも似たような「選ばれてしまった側の論理」があって、2回目以降に鬼道の台詞を聞き直すと、主人公と鏡写しの構造になっているのがわかる。津田健次郎の低く通った声は、悪役の台詞に単純な悪意を持たせない。「正しさはどちらにもある」という読み方を、声の演技だけでやってのけている場面がある。
悠木碧が演じる黄瀬川輝麗のポジションも面白い。序盤のとっつきにくさが、中盤以降で反転する構造になっていて、「最初に見たときは嫌なキャラだと思ったのに」という視聴者の感情の変化を、ちゃんと計算に入れた設計だと感じた。悠木碧はこういう、表層と内面がずれているキャラの演じ分けが本当に巧い。
特に刺さったシーン
終盤、主人公が初めて本気で術を使う直前の間が好きだった。逢坂良太の芝居が、ここだけ急にテンポを落とす。それまでの焦りや必死さが、一瞬だけ静かになる瞬間。「覚悟が決まった」というのを台詞じゃなく呼吸のタイミングで表現してくる。初見ではスピード感のある展開に飲まれてそのまま流れたけど、2回目でようやく「あ、ここが転換点だったんだ」と腑に落ちた。
小西克幸が演じる加賀時貞の、中盤のある告白に近い台詞も印象に残っている。低くざらついた声質で感情的なことをぽろっと言う瞬間の破壊力は、小西克幸の十八番でもあるんだけど、この作品でもそれが遺憾なく発揮されている場面だった。思わず巻き戻した。
井上喜久子の出番は多くないけれど、登場したときの重さが違う。声だけで「この人にはこれまでがある」と感じさせる空気があって、長いキャリアの積み重ねをまざまざと感じるキャスティングだった。
読んで見たくなったら——『忍の一時』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人:
- 忍者ものの様式美が好きで、でも「ただのバトル消費」で終わらない作品を探している人
- 主人公の成長より、主人公が何かを引き受けるまでの心理過程に興味がある人
- 逢坂良太・津田健次郎・悠木碧の掛け合いを目当てに見られる人
- 2回見ると印象が変わるタイプの作品が好きな人
合わない人:
- 序盤のテンポの遅さで切ってしまいがちな人(本当に序盤は地味)
- 忍者ものに派手な忍術バトルを期待している人
- 主人公が最初からわかりやすく「強くなりたい」タイプじゃないと感情移入できない人
- 全話通して見ないと評価が定まらない作品が苦手な人
次に見るなら
バジリスク〜甲賀忍法帖〜——伊賀vs甲賀という構図が好きなら避けては通れない。こちらは悲劇色がかなり強く、二大一族の対立を星の数ほど見てきたオタクでも読後感が重い。「忍の一時」のあと口直しには向かないが、比較対象として見ると作品への解像度が上がる。
青の祓魔師——「普通に生きていたのに特別な出自が判明して戦わざるを得なくなる」という構造が近い。主人公が覚悟を決めるまでの過程を丁寧に描く点も似ていて、「忍の一時」に感情移入できた人なら同じ入り口で入れる。
どろろ(2019年版)——理不尽に「業」を背負わされた主人公が、それを引き受けながら生きていく話。直接のジャンル被りはないが、「選ばれた側の重さ」というテーマを共有している。作画と音楽のクオリティも高く、2回目以降に発見があるタイプの作品という意味でも近い。
よくある質問
まとめ
『忍の一時』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの5サービスで配信中のため、サブスク加入者はほぼ追加費用なしで視聴できる。これだけ多くのプラットフォームに対応しているので、普段使いのサービスからすぐにアクセスできるのが嬉しいところだ。まずは1話を試してみて、桜葉の覚醒シーンを体感してほしい。
