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SHIROBAKO 劇中劇アニメーション
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | P.A.WORKS |
白箱のBlu-ray/DVD第3巻と第7巻に付属する特別編。武蔵野アニメーションが制作する2つの作品が登場する。第1話は「エクソダス」第1話で、第2話は「第三飛行少女隊」第1話。いずれも白箱の劇中劇として描かれた作品で、キャラクターたちが実際に制作に関わる様子が映される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
本作はTVアニメ『SHIROBAKO』のBlu-ray/DVD第3巻・第7巻に付属する特別編。劇中の架空アニメスタジオ「武蔵野アニメーション」が手がける2つの劇中劇が、単独作品として収録されている。第1話は第3巻付属の「EXODUS!」第1話、第2話は第7巻付属の「第三飛行少女隊」第1話。SHIROBAKOの本編でキャラクターたちが苦労しながら作り上げた作品が、視聴者の目の前でついに完成した姿を見せてくれる、ファン必見の特別映像。
みどころ・魅力
① 劇中劇が「完成品」として見られる
本編では制作過程の断片しか映されなかった「EXODUS!」と「第三飛行少女隊」が、それぞれ第1話として完全な形で視聴できる。物語の中でキャラクターたちが命を削って作り上げた作品が、実際にアニメとして機能している体験はSHIROBAKO本編を見たファンにとって格別な感動をもたらす。
② 2つの異なるジャンルを楽しめる
現代劇風のアクションファンタジー「EXODUS!」と、昭和レトロ調の少女飛行冒険譚「第三飛行少女隊」という、まったく異なるテイストの作品が1作にまとまっている。アニメ制作の舞台裏を描いたSHIROBAKOが、その産物として対照的な2作品を生み出した点に、制作陣の遊び心と技術力が凝縮されている。
③ SHIROBAKOファンへの最高のご褒美
本編を見ずに単独で視聴しても楽しめる内容だが、SHIROBAKO全話を見たあとに視聴すると感慨がまったく異なる。「あのシーンで作っていたのはこれか」という発見と感動が重なり合い、劇中劇という形式を最大限に活かした体験ができる。SHIROBAKO完走後の”打ち上げ”として最適な一作。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 水島努 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | ぽんかん⑧ |
| OP | 茅野愛衣「あいむそーりーEXODUS」 |
| OP | 理多「アリス・イン・ブルー」 |
| ED | 理多「Cメロから愛を込めて」 |
| ED | 中原麻衣「Angel Fly」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
SHIROBAKOを完走したあとに、劇中劇だけを単体で見るのが「アリ」だと気づいたのはだいぶ後になってからのことだった。Blu-ray特典として収録されているという情報自体は知っていたが、なんとなく「本編の補足映像みたいなもの」として脳内で処理していた。
ところが実際に見てみると、これがかなり妙な体験になる。あのドタバタの中で生まれた「エクソダス」と「第三飛行少女隊」が、SHIROBAKO本編の文脈を一切持たない単体の作品として目の前に存在している。1回目は「あの子たちが必死で作ったやつだ」という感情的なフィルターごしに見ていたのだが、2回目では純粋に「これ単体として面白いか?」という目線に切り替わる——そしてその感覚のズレが、予想以上に興味深かった。
「作られる過程を知っている」という鑑賞体験は、普通の視聴と何かが決定的に違う
アニメを見るとき、私たちは普通「どうやって作られたか」を知らない。知らないほうがふつうの鑑賞体験になる。ところがこの劇中劇に関しては、その前提が最初から崩れている。
「エクソダス」の第1話を見ながら、脳内では勝手に宮森のデスクが再生される。ナレーション収録の日程調整に頭を抱えるシーン、絵コンテをめぐる演出と監督のやりとり、スケジュールが溶けていく夜。実際にそれを体験したわけではないが、SHIROBAKOを見た人間にとっては「知識として」持っている。その知識が、作品のカットひとつひとつに勝手に貼り付いてくる。
これは単純に「制作裏話を知っている」とは少し違う。メイキング映像を見てから本編を見るのとも違う。あの「ドキュメンタリー的フィクション」の構造上、武蔵野アニメーションが実在しないにもかかわらず、視聴者は「制作の苦労を知っている側」として劇中劇を受け取ることになる。フィクションが別のフィクションに対して擬似ドキュメンタリー的な重みを与えているという、かなり入り組んだ構造だ。
「第三飛行少女隊」の第1話に至ってはさらに面白いことになる。茅野愛衣が演じるあるぴんの声を聞いた瞬間に「あのキャラがここに収まった」という着地感があって、同時に中原麻衣のオリビエの演技に「あの子が声をあてることになった経緯」まで浮かんでくる。本来声優の演技は作品の中に溶け込むものだが、ここでは珍しいことに、演者ひとりひとりのキャスティングにまで背景の物語がある。
普通のアニメ視聴とは何かが構造的に違うのに、見ている間は案外ふつうに見られてしまう——その「普通に見られてしまう」ことが、またちょっと不思議だった。
特に刺さったシーン
「第三飛行少女隊」の冒頭、あるぴんたちが空に飛び立つシーンで、茅野愛衣の芝居が思っていた以上にまっすぐで驚いた。劇中劇という構造上、どこかメタ的な距離感がある作品になるかと思っていたのだが、演技には一切そういう「引き」がない。ちゃんとあのキャラクターとして飛んでいる。
伊藤静が「エクソダス」でキャサリンを演じているくだりも、本編でのキャスティング経緯を知った後だとひとしおだった。262本のキャリアを持つ人が、あのフィクション内の混乱の末に辿り着いた役として声を当てているという重なりが、静かに効いてくる。特定のセリフというより「このシーン全体」という感覚で記憶に残っている。
どちらの作品も、単体として見ると「第1話の雰囲気づくり」の段階で終わるため、物語としての完結感はない。それでも見終わった後に妙な満足感が残るのは、やはりSHIROBAKO本編との合わせ技として機能しているからだと思う。
読んで見たくなったら——『SHIROBAKO 劇中劇アニメーション』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- SHIROBAKO本編を複数回見たコアファン
- 「フィクションの中のフィクション」という入れ子構造に面白みを感じる人
- 茅野愛衣・中原麻衣・伊藤静の演技をじっくり聞き比べたい人
- Blu-rayで特典映像まで全部回収するタイプのオタク
合わない人
- SHIROBAKO本編を見ていない人(文脈なしでは素直に楽しめない構造になっている)
- 「第1話だけで完結しない」ことにストレスを感じる人
- 本編から離れて単体の作品として楽しみたいと思っている人
次に見るなら
SHIROBAKO 劇場版(2020年)は、TV本編から5年後を描いた続編。劇中劇を含むTV版を全部見た後の「その後」として見ると、感慨の深さが段違いになる。dアニメストアで配信されているので、この特典映像の流れでそのまま続けられる。
ガーリッシュ ナンバーは同じくアニメ業界を舞台にした作品だが、声優側の視点から描かれている。SHIROBAKOが制作進行の目線だとするなら、こちらは声の仕事をする側の話。業界の「きれいじゃない部分」の描き方がリアルで、見比べると面白い。
バクマン。は漫画業界が舞台だが「創作物を作るプロセスそのものを丁寧に描く」という構造がSHIROBAKOと近い。連載を続けながら夢に向かっていく地道さの描き方が好きなら、こちらも刺さるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『SHIROBAKO 劇中劇アニメーション』は、dアニメストアで配信中です。SHIROBAKO本編を見終えた方は、ぜひこの特別編でキャラクターたちが作り上げた劇中劇の完成形をお楽しみください。短編2本というコンパクトな尺で、本編の余韻をさらに深める作品です。