蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

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2023蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

★ 3.1 / 5.0ドラマメカSF
放送年2023年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作Production I.G

ファフナーシリーズの新作アニメ。2017年の誕生日イベントでファンに約束されていた作品が、2021年の蒼穂美那代誕生祭で正式発表された。シリーズの本編とは独立した「平和なスピンオフ」として制作される。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

『蒼穹のファフナー』シリーズの劇場版スピンオフ作品。長年ファンが待ち望んでいた本作は、2017年の誕生日イベントで約束され、2021年に正式発表された。シリーズ本編とは独立した「平和なスピンオフ」として制作されており、激しい戦いが続くメインストーリーとは一線を画す穏やかな世界観が描かれる。ファフナーシリーズを愛し続けたファンへの贈り物ともいえる一作。

みどころ・魅力

① シリーズ本編とは独立した「平和な世界」を描く

激しいSF戦争劇が続くメインシリーズとは切り離された、穏やかな日常寄りの物語。重いストーリーが苦手な視聴者でも入りやすく、シリーズ未見でも楽しめる構成になっている点が大きな特徴です。

② ファンへの約束が実現した特別な一作

2017年の誕生日イベントでファンに向けて約束され、約4年越しに正式発表・公開に至った経緯を持つ作品。その誕生の背景そのものがファンへの深い愛情の証であり、感慨深く鑑賞できます。

③ メカ×ドラマの融合が生む独自の世界観

メカ・SF・ドラマという3つのジャンルを組み合わせたファフナーシリーズならではの世界観は本作でも健在。スピンオフながら作品の雰囲気やキャラクターの空気感はしっかりと引き継がれています。

キャスト・声優一覧

遠見真矢
遠見真矢
メイン
›
松本まりか
皆城総士
皆城総士
メイン
›
喜安浩平
真壁一騎
真壁一騎
メイン
›
石井真
カノン・メンフィス
カノン・メンフィス
メイン
›
小林沙苗
立上芹
立上芹
サブ
›
福圓美里
羽佐間容子
羽佐間容子
サブ
›
葛城七穂
堂馬広登
堂馬広登
サブ
›
佐々木望
西尾行美
西尾行美
サブ
›
京田尚子
遠見千鶴
遠見千鶴
サブ
›
篠原恵美
オルガ・カティーナ・ベトレンコ
オルガ・カティーナ・ベトレンコ
サブ
›
沢井美優
真壁史彦
真壁史彦
サブ
›
田中正彦
陳晶晶
陳晶晶
サブ
›
小松美智子

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スタッフ

監督能戸隆
キャラクターデザイン平井久司
音楽斉藤恒芳
美術監督堀越由美
音響監督三間雅文
EDアンジェラ「Start again」

関連作品

アニメ

感想・評価

最初に見たとき——ファフナー未履修者が「平和なやつ」と聞いて踏み込んだ結果

ファフナー本編は長年「いつか見る」フォルダに入ったまま動いていない。重い、死ぬ、という評判だけが先行して、いつも入口で引き返してきた。だから「スピンオフで、平和な話」という触れ込みを聞いたとき、正直「これだ」と思った。本編を飛ばして感情的においしいところだけつまみ食いしようという、我ながら不誠実な動機である。

結果として、その不誠実さはある程度報われた。本編の重い積み重ねを知らなくても、キャラクターたちの間に流れる空気——長い時間をともに過ごしてきた人間同士にしか出せない、ちょっとした間や距離感——は伝わってくる。ただ同時に、「あの出来事」「あのとき」という文脈を知っている人が見たら、このシーンはどれだけ違う重さで刺さるんだろう、とも思った。本編未履修者として楽しめるし、それゆえに「本編を知っていたら」という想像を何度もしてしまう、という不思議な見え方をする作品だった。

「いつか取り戻せると思っていた普通」が、ここにある

ファフナーというシリーズは、ずっと「戦い続ける子供たち」の話だった——少なくとも外から見る限りそう見えていた。命をかけて、仲間を失って、それでも島を守るという構造。スピンオフである本作はそこから意図的に距離を置き、「平和な日常」を描く。でもこれは単に「日常コメディ版ファフナー」ではない。

日常を「描く」ということ自体が、本作においてはテーマになっている。本編の文脈を知っていれば、キャラクターたちが当たり前に笑っている場面が、そのまま当たり前には受け取れないはずだ。笑えている、ということの重さ。くだらない話ができている、ということの奇跡。ファフナーというシリーズが積み上げてきたものがあるからこそ、何でもない会話や、他愛ない時間の描写が、普通の日常もの作品とは違う温度で機能する。

本作が描こうとしているのは、「平和とは何か」という問いかけというより、平和な時間そのものの質感だと思う。戦ったから偉い、生き残ったから尊い、という感傷的な枠に入れず、ただそこにいる人たちの時間をそのまま映す。これはシリーズへの深い愛情と、同時にかなり繊細な設計の産物だ。本編を知らない自分でさえ、「この時間が続いてほしい」と思う感覚を引き出されたのだから、知っている人にとってはより一層切実に届くはずだ。

福圓美里が演じる立上芹のような、内側に何かを抱えた人物の「普通にしている」状態の演技には、そういう重層性がある。普通でいること自体が演技ではなく、本当に今この瞬間を生きているように聞こえる。それが「平和な話」として成立している理由のひとつだと思う。

特に刺さったシーン

終盤近く、キャラクターたちが特に大きな出来事もなくただ一緒にいる場面があるのだが、そこの間の取り方がひどく好きだった。台詞が少なくて、でも誰かが何か言いたそうにして、少し間があって、結局言わないまま別のことを話し始める、あの空気。脚本というより、演出と声優の呼吸で作られているシーンだと感じた。

小林沙苗のカノン・メンフィスは、どこか翳りのある人物なのに、笑うときの声の質がやわらかくて、それが余計に切ない。全力で元気に笑っているわけでも、かといって無理して笑っているわけでもない、あの中間にある声の出し方を、ちゃんと聴かせてくれる。

篠原恵美の遠見千鶴は、落ち着いた存在感でシーン全体を支えていて、「いる」だけで場の空気が変わる。声のベテランというのはこういうことか、と思わされる。佐々木望の堂馬広登も、テンションが高くなりすぎず、でも軽すぎず、男性キャラクターのバランスとして機能していた。

読んで見たくなったら——『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ファフナー本編を履修済みで、キャラクターたちの「穏やかな時間」を見たいと思っている人
  • 激しい戦闘より、キャラクター間の関係性や空気感で満足できる人
  • 声優の演技の細かさを拾いながら見るのが好きな人
  • 「祭り」や「記念」的な文脈でシリーズを大切にしてきたファンの人(本作の成立経緯からしても、そういう層に向けて作られている)

合わない人

  • 本編未履修でシリーズ初体験にこれを選んだ場合、文脈のなさから来るもの足りなさが残る可能性が高い
  • 物語の起伏やカタルシスを強く求める人——本作はそこを意図的に排除している
  • 劇場作品に「何かが動く」「何かが解決する」構造を期待する人

次に見るなら

「平和な日常の重さ」という感覚に近いものを求めるなら、機動警察パトレイバー the Movieが面白い。派手なアクションの合間に挟まる、隊員たちのたわいない日常描写が、本作と似た種類の「いることの豊かさ」を感じさせる。メカ好きなら尚更。

スピンオフ・外伝的な立ち位置で本編の空気を違う角度から見るという体験としては、機動戦士ガンダム 第08MS小隊も近い。大きな戦争の外縁で、ごく少数の人間が過ごす時間の描き方に、共通するものがある。

本編のファフナーシリーズに入ってみたいなら、まず蒼穹のファフナー(2004年TVシリーズ第1作)から。重い、という評判は本当だが、それゆえにBEHIND THE LINEの「平和」の意味が全然違って見えてくる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix—¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+
『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』は、dアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。シリーズ本編とは独立したスピンオフ作品なので、ファフナー初心者の方も気軽に視聴を始めるきっかけとしておすすめです。

よくある質問

Q. 蒼穹のファフナー本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 本作はシリーズ本編とは独立したスピンオフとして制作されているため、ファフナー未見の方でも比較的楽しみやすい作品です。ただし、シリーズの雰囲気やキャラクターを知っているとより深く楽しめます。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアとDMM TVで配信中です。どちらのサービスも対応端末が豊富なので、スマホやテレビなど好みのデバイスでお楽しみいただけます。
Q. 本作は劇場版ですか?TVアニメですか?
A. 劇場版作品です。2023年に公開された劇場アニメで、ファフナーシリーズのスピンオフとして制作されました。現在は配信サービスでも視聴できます。
Q. 「平和なスピンオフ」とはどういう意味ですか?
A. メインシリーズは壮絶な戦闘や重い人間ドラマが特徴ですが、本作はそうした要素から離れた穏やかな世界観を描くスピンオフです。シリーズとは異なるトーンで描かれるのが本作の魅力の一つです。

まとめ

『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』は、dアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。シリーズ本編とは独立したスピンオフ作品なので、ファフナー初心者の方も気軽に視聴を始めるきっかけとしておすすめです。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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