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てなもんやボイジャーズ
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Pierrot |
パライラは宇宙の戦争組織のエージェントだったが、惑星最高裁判所から裏切り罪で告発され、獄中から逃げるために逃亡者となる。彼女は無知な学校教師、バズーカ砲を愛する少女、パライラの元相棒とチームを組む。彼らはパライラの敵と戦い、宇宙正義から逃れるため地球へ行こうとする。
作品概要・あらすじ
あらすじ
宇宙の戦争組織でエージェントとして活動していたパライラは、惑星最高裁判所から裏切り罪で告発され、脱獄して逃亡者となる。彼女は無骨な学校教師、バズーカ砲を愛してやまない少女、そしてかつての相棒と奇妙なチームを結成。宇宙正義の追手をかわしながら、遠く離れた地球を目指して銀河を駆け抜けるスペースアドベンチャー。みどころ・魅力
① ドタバタ感満載の宇宙逃亡劇
元エージェントの切れ者パライラと、武器オタクの少女、朴念仁な教師というデコボコトリオが巻き起こすドタバタ劇が最大の見どころ。個性がバラバラすぎるチームゆえの掛け合いテンポが小気味よく、テンションの高いアクションシーンとコメディが絶妙に噛み合った1990年代OVAならではのノリを楽しめます。② 1990年代テイストのSF世界観とメカデザイン
宇宙法廷・惑星間追跡機関といった独自の設定が丁寧に作り込まれており、コメディ路線ながらもSF的なスケール感があります。当時のOVAらしい密度あるメカデザインも見応えがあり、SF・メカファンにとっても懐かしさと新鮮さを同時に感じられる作品です。③ 全力逃亡×セクシー要素のレトロOVA風味
宇宙正義から必死に逃げ回るサバイバル感と、当時のOVA作品に特徴的なセクシー路線がほどよく組み合わされています。「シリアスになりきらない」スタンスが一貫しており、気軽に楽しめる娯楽作品として1999年当時のOVA文化を体感できる一本です。キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 新房昭之 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 石浜真史 |
| 音楽 | 天野正道 |
| 美術監督 | 東潤一 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 宮川泰「Geba Geba March!」 |
| ED | 水木一郎「誰かが風の中で」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
DMM TVを流し見していたとき、「てなもんやボイジャーズ」というタイトルが目に入った。「てなもんや」って何だ。関西弁の「そんなもの」に近いニュアンスらしいと後で調べてわかったが、そのときは本当に意味がわからなくて、だから逆にクリックした。
1999年のOVA。開いた瞬間、時代の色があった——90年代特有の、線が細くて色が派手な、あの感じ。宇宙エージェントが逃亡者になって、寄せ集めのチームで地球を目指すという骨格だけ読んで「あ、これ笑えるやつだ」と踏んで正解だった。シリアスな設定をコメディで崩す、あの時代の定番フォーマット。でも見始めて少し経ったとき、川上とも子の声を聞いて姿勢を正した。ギャグ作品でもあの人が本気を出すと空気が変わる。それで1回目の印象がだいぶ変わった。
この作品が描いているのは「逃げながら仲間になる」という、もっとも原始的な連帯の話だ
パライラは最初、一人で逃げようとしている。宇宙正義とやらに追われて、信頼できる相手なんていない状態でスタートする。そこに巻き込まれる形で加わるのが、無知な教師と、バズーカが好きな少女と、元相棒——この四人の組み合わせが絶妙に「最初から仲間として機能しない」ように設計されている。
OVAというフォーマットの制約上、話が駆け足になるのは仕方ない。でもこの作品の賢いところは、その駆け足をギャグで覆って「そういうテンポ感の作品です」と見せてしまうところだ。追われている緊張感とドタバタコメディが同時進行することで、シリアスになりきれない理由がキャラクターの未熟さと重なっていく。
単なる逃亡劇ではなく、「逃げるためにはお互いを信用するしかない」という、極限状態だからこそ生まれる連帯の話として読むと、この作品の骨格がはっきり見える。誰かに強制されるのではなく、逃げる先が同じだから一緒にいる——それが90年代のSFコメディOVAによく流れていた、緩くて強い関係性の作り方だった。
2回目に見たとき気づいたのは、元相棒というキャラクターの立ち位置が思ったより複雑だということ。最初は「都合のいい情報係」に見えていたのに、パライラとの過去が断片的に出てくる場面で、急に話の縦軸が太くなる感覚がある。コメディとして笑いながら見ていた空気が、そこだけ少し変わる。
特に刺さったシーン
序盤、パライラが逃亡の途中で教師を引き込む場面。「なんでこいつを連れていくんだ」という理不尽さが全力でコメディとして描かれているのに、川上とも子の声だけがほんの少しだけ芝居の重さを変えてくる。笑える台詞なのに、言い方ひとつで「本当は限界なのかもしれない」という読み方ができる。ああいう使い方ができる人だった、と改めて思う。
バズーカ少女が初めて本気を出す場面も好きだ。キャラクター設定を説明するためのシーンのはずなのに、あの子の無邪気さが怖さとギャグの中間にあって、そこだけ妙にテンションが上がる。宇宙を舞台にしてもバズーカを愛する理由を誰も聞かないし、誰も突っ込まない——そのままにしておく判断が正しい。
読んで見たくなったら——『てなもんやボイジャーズ』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAのテンション感——駆け足でも熱量でごまかすあのノリ——が好きな人
- 逃亡・寄せ集めチームもの全般に弱い人
- 川上とも子の仕事を掘っている人(1999年時点の芝居が聞けるという意味で資料的価値がある)
- DMM TVで「見たことないOVAを発掘する」遊びをしている人
- 宇宙コメディにセクシー要素が混在していても気にならない人
合わない人
- ストーリーに整合性と丁寧な伏線回収を求める人(OVAのテンポはそこを諦めている)
- 90年代の「セクシー要素をギャグとして使う」演出が受け付けない人
- TVシリーズほどのキャラクター掘り下げを期待して見ると物足りないと感じる人
次に見るなら
逃亡×寄せ集めチーム×宇宙コメディという意味で、MAZE☆爆熱時空が近い。同時期のOVA・TVシリーズで、設定の奇妙さをそのまま走り切るノリが似ている。シリアスをやめてギャグに全振りしたときの開き直り方が好みなら相性がいい。
90年代SF逃亡劇という軸で選ぶならトライガンも並べたい。こちらはTVシリーズで作りが丁寧だが、「追われているのに本人があまり深刻じゃない主人公」という雰囲気の近さがある。コメディとシリアスの配合が違うが、見終わったあとの感触が案外重なる。
川上とも子つながりで掘るならNOIR(2001年)。こちらは雰囲気が正反対でほぼシリアスだが、同じ声から出てくる芝居の振れ幅を確認するという見方ができる。てなもんやのあとに見ると、同じ人がここまで変わるのかという発見がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『てなもんやボイジャーズ』は現在、DMM TVで視聴できます。1999年制作のレトロOVAならではのテンポ感とドタバタSFコメディを手軽に楽しみたい方は、ぜひDMM TVでチェックしてみてください。
