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MAZE☆爆熱時空
| 放送年 | 1996年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
時空を超えて転移したメイズは驚異的な力を手に入れたが、一つの大きな問題を抱えていた。毎晩、彼女は好色な男に変身してしまうのだ。その上、謎の戦士カルトから姫を救わなければならない。しかし男性化したメイズは女性を追いかけることばかり考えている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
突然見知らぬ異世界に転移した記憶喪失の少女・メイズは、謎の姫・ミルに「主人様」と慕われながら、巨大な機械騎士(ロードス)を操る不思議な力を発揮する。しかし彼女には深刻な秘密があった——夜になると、女性に目がない好色な男性へと人格が豹変してしまうのだ。昼のメイズは凛々しくミルを守ろうとする一方、夜のメイズ(男)はとにかく女性を追いかけることしか頭にない。冷酷な剣士カルト率いる魔導軍団の追撃を受けながら、昼夜で性格がまるで異なる”二重人格”の主人公が異世界で巻き起こすハチャメチャな冒険が幕を開ける。みどころ・魅力
① 昼夜で豹変する”二重人格”ヒロインという異色の設定
凛々しい女性と無類の女好き男性が同一人物というコンセプトは、1990年代のラブコメ作品の中でも際立った個性を放つ。昼と夜で別人のように振る舞うメイズのギャップが、ストーリーの軸となるドタバタコメディを生み出している。② ファンタジー世界に溶け込んだロボットバトルの独特な融合
魔法と剣が飛び交うファンタジー世界に、巨大機械騎士「ロードス」が登場するという設定がユニーク。召喚型の巨大ロボ戦闘とコメディ要素が交互に展開し、90年代OVAらしい勢いのある演出が楽しめる。③ 賑やかなキャラクター陣が彩る王道ハーレムコメディ
健気な姫ミルを筆頭に、個性豊かなキャラクターたちが次々とメイズの周囲に集まってくる。夜のメイズ(男)が引き起こすトラブルと、昼のメイズが尻ぬぐいする展開のテンポが軽快で、気軽に楽しめる娯楽作品に仕上がっている。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 鈴木行 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 臣士れい |
| ED | 本田義博「時空を超えろ! 冒険者; Time and Space Beyond! Adventurer」 |
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——「爆熱」という文字列、久々に見た
タイトルを見たとき、まず「爆熱」という文字列に目が止まった。最近のアニメにはない語感で、90年代のOVAらしい体温の高さがそのままタイトルに出ている。見るきっかけは正直なところ、関智一が主演と知ったことだった。「女子高生が異世界に転移して毎晩男になる」という設定を聞いた瞬間、普通なら構えるところだが、関さんが女性の困惑と男性の開き直りを両方やるなら話は別だと思って手を伸ばした。
最初に見たときは設定の雑然さに少し戸惑った。転移の理由も、力を得た経緯も、さほど丁寧には説明されない。でも2回目に見ると、その「説明しない速度感」こそが96年OVAの文法だとわかってくる。テレビシリーズ(同年放映)の前日譚的な立ち位置というより、世界観の入口として機能している作品で、OVAとしてはコアファン向けというより「この設定に乗れるか乗れないか」を篩にかける役割を担っている。
昼の自分と夜の自分が、どちらも「自分」であることの居心地の悪さ
MAZE☆爆熱時空を単なるジェンダーギャグOVAとして処理すると、たぶん一番大事なところを見落とす。この作品が繰り返し描いているのは「夜になると別人格が出てくる」という事象そのものではなく、昼の自分がその事象に対して持つ複雑な感情の処理方法だ。
メイズ(昼)は自分が夜に何をしているか知っている。知った上で、それを制御できない。自分の身体が自分の意思と無関係に動き、自分の「内側」にある欲望を外側に出力し続ける。これは怪物映画のメタファーでも催眠ものの変奏でもなく、もっと日常的な話——自分がコントロールしたい部分と、コントロールできない部分が同一の人間に同居している——という話の極端な可視化だと思っている。
96年という時代背景も無視できない。この頃のジェンダーをテーマにした作品には、後の時代のような「丁寧な取り扱い」への意識がほぼない。だからこそ、メイズ(夜)の行動は現代的な文脈で読むと相当きつい場面もある。でもそれを差し引いても、作品の根底にある「意図せず解放されてしまうもの」への視点は、今見ても機能している。ソリュード(折笠愛)がメイズに対して抱く感情の複雑さも、昼と夜で態度を変えてくるあたりに滲んでいて、単純な「ツッコミ役」では終わっていない。
関智一が両方を演じることの意味も大きい。同一の声帯から出る昼の困惑と夜の図々しさは、「別人」ではなく「同一人物の別状態」であることを音で証明している。このキャスティングがなかったら、テーマの半分は機能しなかったと今でも思う。
特に刺さったシーン
序盤、メイズ(夜)が初めてソリュードと接触する場面の関智一の演技の変化が忘れられない。昼のメイズが持っている「困惑と遠慮の混じった戸惑い」が全部抜け落ちて、声の質そのものが変わる。ピッチではなく、発語のタイミングと間の置き方が変わるんだと2回目で気づいた。同じ声なのに同じ人間に聞こえない。声優の技術として純粋に面白い。
それと、ゴージャス役の置鮎龍太郎が出てくる場面の温度感。置鮎さんがこの時代に演じる「実は複雑な内面を持つ敵方キャラ」は独特の渋みがあって、シリアスとコメディの境界線を少し後ろにずらす効果がある。森川智之のシックも、軽薄そうで実は状況を一番冷静に見ているキャラクターとして機能していて、「この人どこにいるんだっけ」と思い返すと毎回いるべき場所にいる。
石塚運昇(アスタロート・レゲェ役)の声については、聞いた瞬間に画が締まる感覚がある。2018年に亡くなっているので今は新しい演技が聞けないが、こういう96年のOVAに残っている仕事を掘り返すと、毎回「ああ、この人がいたんだ」と思い出す。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAのごった煮感が好きで、設定の細部に突っ込まないで乗れる人
- 関智一・森川智之・置鮎龍太郎の若い時期の演技を追っているコレクター気質のオタク
- ファンタジー×コメディ×メカが雑然と同居しているカオスを楽しめる人
- テレビシリーズ版MAZEを見た後に「原点」として遡りたい人(その見方が一番ハマる)
- 石塚運昇の仕事を遡って聞いている人
合わない人
- メイズ(夜)の行動に現代の感覚でストレスを感じる人(正直しんどい場面がある)
- 世界観の説明を丁寧にしてほしい人(OVAの尺と文法上、そういう作りではない)
- 配信で気軽に見たい人(現時点でどのサービスでも見られない。入手経路が限られる)
- 「異世界転移」作品に今の基準を持ち込んで比較しながら見る人
次に見るなら
異世界転移×コメディ×90年代OVAの空気が好きなら、神秘の世界エルハザード(1995年OVA)はほぼ同じ時期の同じ文法で作られている。男子高校生が巻き込まれる形の転移もので、こちらは「変身」ではなく「特殊能力の暴走」がドタバタの軸になっている。設定への雑然さの許容度が同じくらい必要なので、MAZEが楽しめたなら問題なく入れる。
昼と夜で人格が変わるという構造に引っかかった人には、らんま1/2(原作1987年・TVアニメ1989年)を遡って見るのも面白い。MAZEと違って「水をかぶると変わる」というトリガーの明確さがあるが、変身後の自分との関係性という問いは同根にある。こちらは現在配信も整っているのでアクセスしやすい。
声優陣で追うなら、関智一×森川智之が同じ時期に出ているスレイヤーズ(1995年〜)を並行して見るのがオタク的に正解。二人とも微妙に違う役柄を演じていて、この時期の演技の幅が比較できる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、MAZE☆爆熱時空の国内配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を希望する場合は、DVD等のパッケージメディアをご利用ください。1996年制作のOVA作品のため、入手経路はやや限られますが、レンタルサービスや中古市場で探すことができます。