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ザ・サード 蒼い瞳の少女
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Xebec |
遠い未来、数百年続く惑星間戦争により文明は崩壊し、人類の5分の4が滅亡した。戦争直後、「第三種族」と呼ばれる奇異な人類が出現した。彼らは名前の通り第三の目を持ち、楕円形の赤い瞳「宇宙眼」が額に現れる。この目は未知の力を秘めているとされている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
遠い未来、数百年にわたる惑星間戦争によって文明は崩壊し、人類の5分の4が失われた世界を舞台にした作品です。廃墟と化した地球に生き残った人々の中に、「第三種族(ザ・サード)」と呼ばれる異能の人類が出現します。彼らは額に楕円形の赤い瞳「宇宙眼」を持ち、未知の力を秘めているとされます。主人公の少女・蒼い瞳を持つホノカは、砂漠を舞台に戦士として生きながら、この謎多き種族と関わるうちに世界の真実へと迫っていきます。
みどころ・魅力
① 荒廃した砂漠世界を駆け抜ける少女の戦い
文明崩壊後の広大な砂漠を舞台に、主人公ホノカが刀と銃を手に戦う姿が見どころです。孤独な流れ者でありながら依頼をこなすその姿は、荒野のガンマン的なかっこよさと少女の繊細さを兼ね備えており、独特の魅力を放ちます。
② 「第三種族」をめぐるSFスケールの謎
「宇宙眼」を持つ第三種族の存在、その能力の意味、そして戦争後の世界を管理する謎の組織「テクノブレーン」との関係など、SFならではの壮大な謎が物語の軸を形成しています。世界観の深さと伏線の回収が、視聴者を最後まで引き込みます。
③ 戦闘とロードムービー的な旅情が融合した構成
派手なバトルシーンと砂漠の旅情が絶妙にバランスする構成も本作の魅力です。戦車型AIロボット「ボギー」とのコンビや、旅の途中で出会うさまざまな人々との交流が、ポストアポカリプスの世界に温かみをもたらします。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 神谷純 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 大西信介 |
| 原作 | 亮星野 |
| キャラクターデザイン | 山岡信一 |
| 音楽 | 大橋恵 |
| 美術監督 | 海野よしみ |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | ゆう子 佐々木「砂上の夢」 |
| ED | 超飛行少年「ING」 |
| ED | 超飛行少年「Late Show」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「蒼い瞳の少女」というタイトルだけで録画予約した記憶がある。2006年当時、タイトルの詩的な響きだけで見始めた作品のひとつで、中身についての事前情報はほぼゼロだった。で、実際に見たら砂漠と戦闘と第三の目を持つ謎の種族が出てきて、思ってたのと全然違うじゃないか、と。いい意味で。タイトルから受けるガラスっぽい透明感と、作品が持つ乾いた荒野のムードのギャップが、最初のうちはちょっと戸惑う。でも2周目に入ると、あのタイトルが何を指しているのかが静かにわかってきて、「ああ、この対比は計算されていたんだな」と気づく。SF的な設定の骨格より、そこに置かれた一人の少女の佇まいをじっくり見たくて何度か見直した。
「人間の次」と共存することで、はじめて問われる「人間であること」
この作品を単純な「ポスト文明の冒険SF」として見ると、少し物足りなさが残るかもしれない。でも、設定の中核にある「第三種族」という存在を正面から受け止めると、見え方がだいぶ変わってくる。
惑星間戦争で人類の5分の4が死に絶えた世界に、突然出現した「第三の目」を持つ人類。彼らは旧来の人間でも機械でもなく、どこからともなく生まれた「次の何か」だ。作品の面白いところは、この存在を脅威として描くのではなく、旧来の人間と第三種族が同じ廃墟の上で妙な均衡を保ちながら生きているという構図から始まるところにある。
主人公の少女がその狭間にいる存在として機能していて、「どちらでもあり、どちらでもない」という立ち位置が、旧来の人間にとっての「普通」の輪郭を炙り出す。文明が崩壊した後、人間が人間であるとはどういうことなのか。その問いを、壮大な哲学論で語るのではなく、砂漠の旅と戦闘と小さな出会いの積み重ねで見せていくのがこの作品のスタイルだ。
子安武人さんが演じる浄眼機というキャラクターが、このテーマの象徴として特に機能していると思っていて、声の質感がすでに「人間と機械の間にある何か」を体現している。あの独特の重みと冷静さを持ちながら、どこかに感情の残滓のようなものが滲む演技は、1周目ではただ「かっこいい」と聞いていたのが、2周目以降に設定の意味と重なって全然違う聞こえ方をしてくる。
「次の人類」が存在する世界で、なお「人間らしさ」に執着する旧来の側の弱さと強さ。この作品はそこを、あまり声高に叫ばずに描いている。叫ばないぶん、刺さるのに時間がかかるタイプの作品だ。
特に刺さったシーン
浪川大輔さん演じるイクスが、主人公と初めて対等に言葉を交わす場面がある。浪川さんの声は本来もっとドラマチックに跳ねる演技もできる人なのに、あのシーンでは徹底して抑制されていて、だからこそ台詞の裏にある感情の重さが際立っていた。「声優と夜あそび」で見せる顔とは真逆の、内に溜め込む系の演技で、これが好きで何度も同じ場面を繰り返した。
生天目仁美さんのローナ・ファウナは、序盤では単なる賑やかし枠に見えるのに、終盤に入ると印象が完全に変わる。声のトーンひとつで「この人はずっとわかっていたんだ」という読み直しが起きる瞬間があって、そこで思わず止めてしまった。うえだゆうじさんのジョーイは対照的にずっと陽性で、その明るさが世界の暗さと並ぶほど、逆説的にしんどくなってくる設計になっている。
読んで見たくなったら——『ザ・サード 蒼い瞳の少女』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2006年前後の深夜アニメの空気感が好きな人(過剰に盛らない演出・乾いた世界観)
- ポスト文明SFでキャラクターの内面を丁寧に追いたい人
- 子安武人・浪川大輔の演技に耳を傾けるタイプのオタク
- 旅もの・荒野もの・ロードムービー的な構造が好きな人
- 説明が少なくてもSFの設定を自分で補完しながら楽しめる人
合わない人
- 序盤から展開が速くテンポよく動く作品を求めている人
- 作画クオリティに2020年代の水準を期待している人
- SF設定の用語・世界観を最初から丁寧に解説してほしい人
- キャラクターの感情表現がストレートでわかりやすいアニメが好きな人
次に見るなら
ムシシ(2005年)——荒廃した世界ではないが、「人間と異種の境界」を静かに旅しながら描くスタイルが近い。説明より雰囲気で語る演出の密度が好きな人は間違いなくはまる。
エウレカセブン(2005年)——同時期の深夜〜夕方帯SF作品として、「旧来の人間と異質な存在の共存」というテーマに重なる部分がある。スケールはこちらのほうが大きいが、根底の問いは似ている。
ヴォルフズレイン(2003年)——砂漠や廃墟を旅する終末SF、滅んだ文明と「次の何か」を探す構造が共通している。主人公たちの孤独と使命感の重なりが、ザ・サードと似たトーンを持つ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『ザ・サード 蒼い瞳の少女』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで視聴できます。主要な動画配信サービスで広くラインナップされているため、普段利用しているサービスからすぐに視聴を始められます。ポストアポカリプスのSF世界と少女の冒険を描いた本作を、ぜひお気に入りのサービスでお楽しみください。
よくある質問
まとめ
『ザ・サード 蒼い瞳の少女』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで視聴できます。主要な動画配信サービスで広くラインナップされているため、普段利用しているサービスからすぐに視聴を始められます。ポストアポカリプスのSF世界と少女の冒険を描いた本作を、ぜひお気に入りのサービスでお楽しみください。