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ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~ 第二幕
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
本文のみ 雄弁な知性を持つ戦車ギラーノ・デ・ボルジェラックは、献身的なメイドたちに世話を焼かれ多忙だ。妖精シェリも宮廷の豪華な生活を満喫している。一方、リタは王女としての責務に直面することになった。しかしティナは決然としている。自分の一族を滅ぼした悪魔「蜂の死神」のタトゥーを持つ男を探し続けたいのだ。言葉にならない感情が…
作品概要・あらすじ
あらすじ
王国の命運を背負ったリタ王女と、復讐を胸に旅するティナ。第二幕では、それぞれが新たな局面を迎える。雄弁な知性を持つ戦車ギラーノや妖精シェリも宮廷の豪華な暮らしに包まれる一方、ティナは一族を滅ぼした「蜂の死神」の刺青を持つ男を追い続ける。リタは王女としての重い責務と向き合いながら、ティナの揺るぎない意志と複雑な感情が交差していく。みどころ・魅力
① 二人のヒロインが織りなす対照的な生き様
王女としての義務に縛られるリタと、復讐という個人の信念に生きるティナ。まったく異なる価値観を持つ二人が旅を通じて互いに影響し合う姿は、第二幕でさらに深みを増す。それぞれの選択がぶつかり合う場面は感情的な見応えがある。② 異色の相棒キャラクター・ギラーノの存在感
知性を持つ喋る戦車ギラーノは、ファンタジー世界に独特のユーモアと温かみをもたらす。献身的なメイドたちとのやりとりも含め、重厚なドラマの中で絶妙な緩急を生み出している。シリアスな展開との対比が作品の魅力を際立たせる。③ 復讐劇とファンタジー世界観の融合
「蜂の死神」という謎めいた存在を軸に展開される復讐の物語は、アクションと感情描写がバランスよく絡み合う。中世ファンタジーを基調にした世界観の中で、キャラクターたちの葛藤が丁寧に描かれており、第一幕から続くストーリーが収束へと向かう。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 浜名孝行 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音響監督 | 平光琢也 |
| OP | 土橋「Theme of Wellber」 |
| ED | E.O.D「End of the Dream」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1期を飛ばして2期から入るのは我ながらひどい見方だと思う。それでも「姉妹の話らしい」「2008年のファンタジー」「杉田智和が戦車の声をやっている」という情報だけで見始めた。戦車が喋るというその一点で引っ張られた。最初の数話は当然ながら人間関係の整理に追われる。リタとティナの関係性、ジンとの距離感、シェリの立ち位置——1期組にとって自明のことがすべて謎として積み上がる。それが思いのほか悪くなかった。情報がない状態でキャラクターを観察すると、設定より先に「この人はどういう人間か」が見えてくる。ティナが口数少なく、でも内側に何か抱えているのは台詞がなくてもわかる。寺島拓篤のジンが感情を抑えた声で話すたびに、この人とティナの間に何かあったんだなと体が理解する。2周目で1期を見てから戻ると、今度は知りすぎた状態で見ることになる。どちらもどちらで違う見え方がして、それはこの作品の密度がそれだけあるということだと思う。
復讐は目的地ではなく、旅の燃料だった
ティナが追い続ける「蜂の死神」のタトゥーを持つ男——これを軸に据えながら、この作品が実際に描いているのは復讐そのものではない。「自分の一族を滅ぼした者を探し続けたい」という欲望が、彼女にとって唯一の自分を定義するものになっているという話だ。目的が達成されたとき、ティナは何者になるのか。その問いがずっと画面の端に浮かんでいる。
一方のリタは「王女としての責務」に直面する。こちらは逆の構造だ。ティナが自分で選んだ目的によって縛られているとすれば、リタは生まれた場所によって役割を課されている。どちらも「自由ではない」という点では同じなのに、その不自由の質がまったく違う。ティナの不自由は燃料で、リタの不自由は枷だ。
そこに介在するのがギラーノ・デ・ボルジェラック——つまり喋る戦車——という存在の奇妙さで、杉田智和の重低音が乗ることで「機械なのに一番人間くさい」という逆転が起きている。ギラーノはメイドたちに世話をされながら知的な言葉を操る。主体性があるようで実は固定された場所に存在し続ける。ある意味でリタともティナとも違う第三の「縛られ方」をしているキャラクターだ。
2期はその三者の縛られ方が交錯する構造になっていて、「誰かの目的が誰かの足かせになる」という関係性の摩擦が物語を動かす。竹内順子と高橋美佳子が声を当てているキャラクターたちも含め、人物がそれぞれ異なる動機で動いているのに、なぜか同じ方向に引っ張られていく。それはご都合主義ではなく、復讐と責務という二つの磁石が場の引力を作っているからだと思う。1期を見ずに入って「人間関係がわからない」と言いながら見ていたはずが、気づくとテーマの方は自然に体が理解していた。物語のレイヤーがそのくらい分かれているということだ。
特に刺さったシーン
ティナが感情を抑えたまま「探し続けたい」とだけ言う場面がある。決意表明でも泣き崩れでもなく、ただ静かにそう言う。浪川大輔が声を当てているキャラクターが何か言いかけて黙るあの間が、台詞より多くのことを語っていた。「言葉にならない感情」というあらすじの一文が、演出として本当にそのまま画面に出てきた瞬間で、ここは正直2回見た。
もう一つはシェリが宮廷の生活を満喫している場面の軽さ。妖精というキャラクターが持つ浮遊感を、あの空気感で表現できているのはちゃんと絵と声が噛み合っているからで、重めの復讐劇の合間に挟まれる息継ぎとして機能している。この緩急の設計は意図的だと思う。重い話を重いまま押しつけない、という判断がこの作品の見やすさを作っている。
読んで見たくなったら——『ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~ 第二幕』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 復讐劇より「復讐を抱えた人間」の内面に興味がある人
- 2000年代のヨーロッパ風ファンタジー作画に郷愁がある人
- 杉田智和の声を機械に乗せるというコンセプトだけで許せる人
- 女性2人組が旅をして何かを見つけていく構造が好きな人
- 1期を見ていなくても「後から補完すればいい」という緩いスタンスで見られる人
合わない人
- 1期なしで2期から入ることに生理的な抵抗がある人(この作品はそれが割ときつい)
- 復讐の決着・カタルシスを明快に求めている人
- 戦車が喋るという設定を最後まで受け入れられない人
- ラブコメ要素を期待して入ると肩透かしを食う(ある種の距離感はあるが、恋愛は表に出ない)
次に見るなら
復讐と王権と旅という組み合わせに惹かれたなら、十二国記は避けて通れない。女性が異世界に放り込まれ、役割と自己を同時に問い直す構造がよく似ている。こちらはより政治的で重厚だが、「自分が何者か」というティナの問いと地続きの話をやっている。
ファンタジー世界での剣と感情のバランスなら天空のエスカフローネが近い。1996年の作品だが、戦いの中で女性主人公が引き寄せられる運命と個人の意思の衝突は、ウエルベールと同じ文脈で語れる。音楽が突出しているので、そこも含めて体験してほしい。
もう少し軽く見たいならスレイヤーズ系譜のファンタジーへ。ウエルベールの「シリアスの中のユーモア」という設計は、90年代ファンタジーの文脈から来ていて、魔法騎士レイアースあたりを経由して見るとこのジャンル全体の流れが見えてくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~ 第二幕』は、現在dアニメストアで視聴できます。第一幕から続く復讐と絆のドラマを、第二幕でぜひ最後まで楽しんでみてください。