ウルフズレイン

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2003ウルフズレイン

ウルフズレイン

★ 3.7 / 5.0アクション冒険ドラマファンタジーミステリーSF
放送年2003年
フォーマットTVアニメ
話数26話
原作オリジナル
制作bones

遠い未来、オオカミは200年前に絶滅したとされていた。しかし、それは嘘で、オオカミは人間の姿に変身して生き残っていた。孤独なオオカミのキバは、楽園へ導くという月の花の香りを探して街へ迷い込む。その香りの源は、眠り続ける少女チェザだった。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

遠い未来、オオカミは200年前に絶滅したとされていた。だがその実態は、人間の姿に変身することで生き延びていたのだ。孤独なオオカミのキバは、伝説の「楽園」へ導くという月の花の香りを追って荒廃した街へと迷い込む。その香りの源は、研究施設で眠り続ける花師の少女チェザだった。やがて同族のオオカミたちとキバの運命が交差し、楽園をめぐる旅が始まる。

みどころ・魅力

① 滅びゆく世界を彩る退廃的な美しさ

荒廃した未来都市と雪に閉ざされた荒野が交互に描かれ、終末的な世界観が圧倒的なビジュアルで表現されている。BONES制作による流麗なアクションシーンと、荒涼とした大地を旅するオオカミたちの姿が、美しくも哀愁漂う映像体験を生み出している。

② 「楽園とは何か」を問い続ける深いテーマ性

ただのファンタジー冒険譚にとどまらず、生と死・希望と絶望・本能と意志といった普遍的な命題が物語の根幹を貫く。キャラクターそれぞれが抱える孤独と渇望が丁寧に描かれ、視聴後に深い余韻を残す作品となっている。

③ 菅野よう子による没入感抜群のサウンドトラック

音楽を菅野よう子が担当しており、孤高のオオカミたちの旅に寄り添う楽曲群は本作の世界観と不可分な存在感を放つ。エンディングテーマを含む劇伴は今なお高い評価を受け、音楽だけでも繰り返し聴きたくなるクオリティを誇る。

キャスト・声優一覧

キバ
キバ
メイン
›
宮野真守
チェザ
チェザ
メイン
›
小笠原亜里沙
ツメ
ツメ
メイン
›
三宅健太
トオボエ
トオボエ
メイン
›
下和田ヒロキ
ヒゲ
ヒゲ
メイン
›
章央陶山
老狼
老狼
サブ
›
平野稔
蛇使い女
蛇使い女
サブ
›
未奈 目黒
ダルシア三世
ダルシア三世
サブ
›
黒田崇矢
イーク
イーク
サブ
›
小野坂昌也
コール
コール
サブ
›
湯屋敦子
バーテン2
バーテン2
サブ
›
江川大輔
ハブ・リボウスキ
ハブ・リボウスキ
サブ
›
宮本充

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スタッフ

監督岡村天斎
キャラクターデザイン川元利浩
音楽菅野よう子
美術監督森川篤
音響監督若林和弘
OPスティーヴ・コンテ「Stray」
ED坂本真綾「gravity」
ED坂本真綾「Tell Me What the Rain Knows」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——DMM限定という壁と、その向こうにあったもの

「DMM配信のみか」と知ったとき、正直そのまま積んだ。2003年の作品をわざわざDMMアカウントを作ってまで見るかと。それが数年続いた。で、ある深夜に気が向いてアカウント登録して1話を再生したら、冒頭の荒廃した都市とヨーコ・カンノの音楽が重なった瞬間に「あ、これは本物だ」と直感した。

最初に見たときの印象は、「遅い」だった。悪い意味ではなく、台詞よりも沈黙と映像で語るタイプの作品で、2003年にこの密度のものを作っていたのかという驚きが先に来た。2回目で気づいたのは、キバが楽園を求めて動いているようで、実は楽園そのものが何なのかをキバ自身も理解していないということだ。あの孤独な走り方は、目的地ではなく「走ること自体」が彼の本質なのかもしれない、という読みが生まれた。

「楽園」という名の嘘を信じてしか、生きられない者たちの話

ウルフズレインを「オオカミが楽園を目指すファンタジー」として要約するのは、水を「酸素と水素が結合したもの」と説明するのと同じくらい何かが抜け落ちる。

この作品の核心は、「楽園が実在するかどうか」ではなく、「楽園を信じなければ前に進めない存在が、それでも進んでいく」という構造にある。キバは楽園の香りを追う。ツメは楽園などないと思いながらキバについていく。ヒゲは仲間のために動く。トオボエは過去を引きずったまま走る。全員、動機も信念もバラバラだ。それでも同じ方向を向いている。

宮野真守がキバを演じた当時はまだキャリア初期に近い段階だったが、あの硬質な静けさは今見ても異質だ。怒鳴らない、泣かない、感情を露わにしない。なのに一つひとつの台詞に切迫感がある。楽園への確信と、それが幻かもしれないという恐怖を、声のトーンだけで共存させている。

三宅健太演じるツメは、この作品の中で最も「本音を言う」キャラクターだ。楽園なんてないと口では言いながら、最後まで離れない。あれは不信仰ではなく、別の形の信仰だと思っている。信じたいものを信じる代わりに、信じる誰かのそばにいることを選んだ、という。

黒田崇矢のダルシア三世は、貴族という権力の頂点にいながら最も何も持っていないキャラクターとして機能している。低音の威圧感と、その奥にある空洞感の両立が見事で、「悪役として怖い」ではなく「人間として哀れ」という印象を残す。

そして、この作品がただのバッドエンドで終わらないのは、世界が一度崩壊した後に何かが始まるからだ。あのラストをどう解釈するかで、この作品への評価が真っ二つに分かれる気がする。楽園は存在したのか、それとも繰り返しの中でまた同じことが始まるだけなのか。答えは出ない。出さないままにしてある。それが2003年にBONESとカンノ陽子が作ったものだ。

特に刺さったシーン

終盤、全てが収束していく流れの中でツメが限界を迎えるくだり。三宅健太の演技がここで一気に剥き出しになる。それまでずっと不機嫌な硬さを保っていたツメが、あの場面だけ違う質感になる。台詞の内容より、息の継ぎ方と間が全部だった。2回目に見たとき、あそこに至るまでの積み上げが全部意味を持って見えて、ちょっと座り直した。

もう一か所、チェザが眠ったまま運ばれていくシーンで、ヨーコ・カンノの楽曲が重なるところがある。音楽と映像の合わせ方が教科書的に正しい、という意味でなく、「このシーンにこの音しかない」という確信のある合わせ方で、制作側が何を撮りたかったかが音ではっきりわかる。小野坂昌也のイークが見せる、飄々とした振る舞いの下の必死さも、このあたりから滲んできて目が離せなくなる。

読んで見たくなったら——『ウルフズレイン』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

合う人

  • ヨーコ・カンノの音楽が好きで、映像と音楽が同等の比重で語る作品を求めている
  • 結論を出さない物語、答えを保留したまま終わる作品に耐性がある
  • 2000年代前半のBONES作品の空気感(エウレカ、グングニル等)が肌に合う
  • バッドエンドというより「余韻で終わる」作品が好き
  • 宮野真守や三宅健太の初期〜中期の演技が気になっている

合わない人

  • アクション中心で話が動くことを期待すると、序盤で離脱する可能性が高い
  • 13〜16話が総集編なので、連続視聴勢には若干しんどい(スキップ推奨)
  • キャラクターへの感情移入よりも、世界観の謎解きを期待すると肩透かしになる
  • DMM TV以外では見られないので、環境がない人は物理的に詰む

次に見るなら

廃墟と孤独と哲学が好きならエルゴプラクシー。同じく2000年代中盤の作品で、「人間とは何か」という問いを同じく保留したまま走り続ける構造がある。絵の密度とテキスト量が濃いので、ウルフズレインの静かさに慣れた後のほうが入りやすい。

ヨーコ・カンノ目当てならカウボーイビバップへ。同じく旅と喪失の話で、方向性は違うが「終わり方の余韻」という点で共鳴する部分がある。エンディング後の感触が似ている。

世界の終わりと再生というテーマをもう一本追うならキャシャーンSins。崩壊した世界を彷徨う主人公という構図が近く、こちらもアクションより雰囲気と問いで見せるタイプ。ウルフズレインのラストで何かが引っかかった人に特に。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ウルフズレイン』はDMM TVで視聴可能です。2003年放送のBONES制作アニメで、退廃的な世界観と菅野よう子の音楽が融合した唯一無二の作品です。終末の旅路を描いた本作をぜひDMM TVでお楽しみください。

よくある質問

Q. ウルフズレインは全何話ですか?
A. テレビ放送版は全26話+総集編4話の計30話構成です。また、テレビ未放送となったエピソードを含む全4話のOVAも制作されており、完全な結末はOVAで描かれています。
Q. ウルフズレインのOVAも配信されていますか?
A. DMM TVでの配信状況はサービスのラインナップによって変動する場合があります。最新の配信情報はDMM TVの公式サイトでご確認ください。
Q. どんな人におすすめの作品ですか?
A. 退廃的な世界観やダークファンタジーが好きな方、深いテーマを持つ作品を求める方に特におすすめです。菅野よう子ファンや、BONES作品を追っている方にも必見の一作です。
Q. 途中で放送が中断されたというのは本当ですか?
A. はい、テレビ放送時に総集編4話が挿入され、一時的に新エピソードの放送が止まりました。また15〜26話はテレビ未放送となりOVAでリリースされた経緯があります。

まとめ

『ウルフズレイン』はDMM TVで視聴可能です。2003年放送のBONES制作アニメで、退廃的な世界観と菅野よう子の音楽が融合した唯一無二の作品です。終末の旅路を描いた本作をぜひDMM TVでお楽しみください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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