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この音とまれ!
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Platinum Vision |
琴部の最後の部員・武蔵は、新入部員を募集していた。ある日、不良の工藤チカが琴部に入部を強要してくる。チカは他校の不良たちさえも恐れる凶悪な不良だったが、琴の音色に魅了され、やがて琴の才能を開花させていく。武蔵とチカの琴部存続への奮闘が始まる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
箏曲部の唯一の部員となってしまった部長・倉田武蔵のもとに、ある日突然、悪名高い不良・工藤チカが入部を宣言する。最初は戸惑う武蔵だったが、チカが初めて触れた箏の音色に本気で向き合う姿を見て、ともに部を再建することを決意。その後、箏の天才少女・太田姫坂名取も加わり、個性豊かなメンバーたちが集まっていく。それぞれの過去や葛藤を抱えながら、全国の舞台を目指して絆を深めていく青春群像劇。みどころ・魅力
① 「不良×箏」という異色の組み合わせが生む感動
粗暴に見えるチカが、箏の音に心を動かされ、真剣に向き合っていく過程が丁寧に描かれる。最初は反発していた部員たちとの関係が少しずつ変化し、演奏を通じて心がひとつになる瞬間は、思わず涙が出るほどの熱量がある。「努力と成長」の王道を外さない作りが心地よい。② 実際の箏演奏を再現した圧巻の音楽表現
劇中の演奏シーンは、実際の箏楽曲を使用しており、アニメーション・音・物語が三位一体で高まる体験ができる。本格的な日本の伝統音楽をベースにしながらも、現代的な編曲も取り入れており、箏を知らない視聴者でも「この音楽かっこいい」と感じられる仕上がりになっている。③ キャラクターひとりひとりに刻まれたバックストーリー
チカや名取だけでなく、部員それぞれが抱える家庭・過去・コンプレックスが丁寧に掘り下げられる。単なる部活モノに留まらず、人間ドラマとして見応えがあり、誰か一人は「自分に重なる」と感じるキャラクターが見つかるはず。ラブコメ要素も適度に絡み、飽きさせない構成が続く。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 水野竜馬 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 久尾歩 |
| キャラクターデザイン | 山中純子 |
| 音楽 | 羽岡佳 |
| 音響監督 | 高桑一 |
| OP | 蒼井翔太「Tone」 |
| ED | 内田雄馬「Speechless」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「琴か」と思った。それが最初の反応だった。青春音楽ものは外れが少ない、というのは経験則として持っていて、だから期待値は最初から低くない。ただ「琴」というのが少し珍しかった。バンドでも合唱でもなく、古典楽器で青春をやる、というのは画として地味になりそうで、そのあたりが引っかかりながら見始めた記憶がある。
1話の冒頭、ほぼ廃部寸前の琴部に不良が乗り込んでくるというシチュエーション、最初は「よくある構図だな」と思って流し見していた。2周目に気づいたのは、工藤チカの入部動機がちゃんと丁寧に描かれていたこと。1回目は展開の速さに乗っかっていただけで、あの導入にある種の悲しみが含まれているのを見落としていた。細谷佳正が演じる高岡哲生の佇まいも、2回目でようやく「ああ、このキャラクターはそういうふうに設計されていたのか」と腑に落ちた。
「弾けるようになること」より「弾く理由を見つけること」の話
この作品を「音楽成長もの」として見ると、少し物足りなさを感じるかもしれない。演奏シーンの作画は力が入っているし、音楽的な上達の過程も丁寧に描かれているのだが、物語の重心はそこにない。
核心にあるのは、「なぜ弾くのか」という問いだと思う。工藤チカが琴に出会うまでの文脈、武蔵が部を存続させようとする理由、それぞれのキャラクターが楽器を手にする前に持っている傷や空白——そこが丁寧に掘り下げられている作品だ。
内田雄馬が演じる久遠愛というキャラクターは、その象徴的な存在で、彼が持つ琴への関係性は、単なる「天才プレイヤー」の話ではない。才能があることと、弾き続けられることは別の話であり、そのあたりの繊細な重さを内田雄馬の声が過不足なく乗せていた。特に感情が揺れる場面での息の変化が、テキストだけでは伝わらない何かを足している。
水樹奈々が演じる久遠衣咲は、ある種の「壁」として機能するキャラクターで、彼女の存在が物語に緊張感と深度を与えている。水樹奈々の声が持つ圧——それは彼女の出演作が200本近くに及ぶ蓄積から来るものかもしれないが——が、このキャラクターの威圧感と悲しさを同時に成立させていた。
音楽を題材にした作品が持ちやすい「努力→上達→感動」という直線的な構造を、この作品はわりと意図的に避けている。上達の前に「整理」がある。過去の話、他者との衝突、自分が何者であるかという問い。それが済まないと、音は出るけど届かない——そういう話として読むと、この作品の構造がすっきり見えてくる。
特に刺さったシーン
序盤、チカが初めてまともに音を出せたときのシーン。劇的な演出ではなく、本人も周囲も少し戸惑っているような間があって、それがよかった。「うまくなった」より先に「音が出た」という驚きが顔に出る瞬間。花江夏樹が演じる倉田武流がその場にいて、彼の反応の「溜め」が空気を作っていた。花江夏樹はこういう「言葉より先に表情が出る」ような演技が本当に上手いと思う。
それと終盤のコンクールシーン。正直、2回目に見るまで「感動的な演奏シーンだな」という受け取り方しかしていなかったのだが、そこに至るまでの各キャラクターの文脈を整理した上で見ると、同じ映像でまったく別の密度になる。浪川大輔演じる滝浪涼香の、あの場面での声の「引き」——感情を前に出すのではなくむしろ抑える方向でのアプローチが、場面に品を与えていた。
読んで見たくなったら——『この音とまれ!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 音楽ものが好きだが、演奏シーンより「人間ドラマ」目当てで見ている人
- 不良×成長という組み合わせに耐性がある人(チカのキャラクターが合うかどうかはわりと分かれる)
- 声優の演技を丁寧に拾いながら見る習慣がある人——内田雄馬・水樹奈々・浪川大輔のアンサンブルは聴きごたえがある
- 2クールかけてじっくり展開する作品を好む人
合わない人
- 序盤のキャラクター関係の整理が長いと感じる人(4〜5話あたりが一つの山場で、それまで乗れないと厳しい)
- 「琴の演奏描写そのもの」に期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれない——音楽は手段であってゴールではない作品なので
- ラブコメ要素が強めの回に疲れを感じるタイプ
次に見るなら
四月は君の嘘——ピアノという楽器を使って、弾けなくなった理由と弾き直す理由を掘り下げる構造が近い。「音楽と感情の再接続」というテーマが好きなら間違いなく刺さる。ただし精神的なダメージも大きいので覚悟して見てほしい。
響け!ユーフォニアム——吹奏楽部を舞台にした青春もので、集団の中で個人がどう立つかという描写の細かさが共通している。こちらは人間関係の息苦しさも含めてリアルに描くタイプで、「音楽×青春」の解像度を上げたい人に向いている。
ましろのおと——三味線を題材にした作品で、古典楽器×若者×アイデンティティという構造がこの音とまれ!に近い。こちらは主人公の「孤独な才能」の話が中心で、より静かなトーンで進む。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『この音とまれ!』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの5サービスで配信中です。主要な動画配信プラットフォームに幅広く対応しているため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴を始められます。無料トライアルを活用すれば、初回は無料で全話まとめて楽しむことも可能です。


