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恋愛暴君
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | EMT Squared |
「キスノート」は、一緒に名前を書かれた二人がキスすると、どんな状況でも恋に落ちる魔法のノート。天使グリが管理し、カップル作りが仕事だ。しかし、グリは誤って高校生・相野清二の名前を書いてしまい、彼がだれかとキスしなければ、グリは天界に戻れなくなってしまう。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「キスノート」とは、二人の名前を一緒に書いた状態でキスをすれば、どんな相手でも必ず恋に落ちてしまうという魔法のノート。天界でカップル作りを担うキューピッド見習いの天使・グリが管理しているが、ある日うっかり平凡な高校生・相野清二の名前をノートに書いてしまう。このままでは天界に戻れなくなるグリは、清二に誰かとキスさせようと奮闘。しかしノートの存在が露わになったことで、清二の周囲には個性豊かな少女たちが集まり始め、予測不能な恋愛騒動が巻き起こっていく。みどころ・魅力
① キスノートが生み出すカオスなラブコメ展開
「キスしたら恋に落ちる」というシンプルなルールが、次々と予想外の状況を生み出す。清二をめぐる少女たちの思惑と天使グリの焦りが絡み合い、一話ごとに騒動がエスカレート。王道ラブコメの文法をわかったうえで崩しにくる展開が小気味よく、笑いと恋愛描写のバランスが絶妙だ。② 個性が立ちすぎているヒロインたち
ヤンデレ・天真爛漫・天使と、キャラクターの方向性がそれぞれ極端なほど尖っている。単なる記号にとどまらず、清二との絡みの中でそれぞれの魅力が引き出される構成になっており、どのヒロインを推すかで作品の楽しみ方が変わってくる。③ テンポの速いギャグと超自然設定の融合
天界・魔界・キスノートといったファンタジー要素を軽妙なコメディのエンジンとして使い切っているのが特徴。シリアスに振りすぎず、かといってギャグ一辺倒でもない絶妙なさじ加減で、サクサク観られるテンポの良さが全編を貫いている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 濁川敦 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高橋ナツコ |
| キャラクターデザイン | いとうまりこ |
| 音楽 | 有限会社モナカ |
| 美術監督 | 菊地明子、松本浩樹 |
| 音響監督 | 本山哲 |
| OP | Wake Up, Girls!「恋?で愛?で暴君です!」 |
| ED | スマイルワイ株式会社「「スキ」を教えて」 |
| ED | グリ「「スキ」を教えてください」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ヤンデレ系は一周まわって「漏れなく見る」派だ。好きとか嫌いとか以前に、ジャンルの変遷を追う義務みたいなものがある。そういう理由で2017年の春に見始めたのが『恋愛暴君』だった。
最初の30秒で「あ、これデスノートのパロディだ」と気づいた瞬間、警戒レベルが一段下がった。真剣にやる気のある作品じゃない、という意味ではなく、自覚的にコメディをやっている、という安心感がある。「キスノート」という時点でもう笑わせにきている。真顔で「名前を書くと恋に落ちる」をやる気はない、と最初の5分で宣言しているわけだ。
2回目に見たとき気づいたのは、グリというキャラクターの造形の精度だ。ヤンデレを記号として消費するだけじゃなく、「天使なのになぜこんなにおかしいのか」という設定の積み上げが、実はそれなりにちゃんとある。1回目は笑って流していたところが、2回目だとそういう目で見えてくる。
「好き」の暴力性を笑いで包んだら、かえって正直になった話
この作品を単なるヤンデレコメディと片付けると、少しもったいない。確かに表面はドタバタした恋愛ギャグアニメで、「キスノート」という雑な設定をフルに活用して毎話誰かがキスして恋に落ちる——そういう構造になっている。でもその裏で描かれているのは、恋愛感情の「暴力性」を笑いにすることで、かえってそれを正直に見せてしまう、というやや奇妙な逆説だ。
好意というのは本質的に一方的なものだ。相手の都合を無視して、ときに相手の意思を踏み越えて押しつけてくる。グリのキスノートによる強制的な恋愛誘発は、その「好意の暴力性」を外部装置として可視化したものとして読める。現実の恋愛で当たり前のように起こっている「勝手に好きになって、勝手に相手の人生に介入する」という行為を、魔法のノートという記号でデフォルメして見せている。
ヤンデレというジャンル自体がそういう機能を持っている。「好きすぎておかしくなる」という状態を誇張することで、健全な恋愛の中にも潜んでいる所有欲や執着の成分をあぶり出す。グリの「清二と結婚しなければ消される」という設定は、その暴力性を最初から制度として組み込んでいる。だから笑えるし、だから妙にリアルに感じる瞬間がある。
子安武人が演じる魔王の存在も、この構造を強化している。出演作386本という経歴を持つ声優が魔王をやるとき、その声そのものがすでに「権力」の記号として機能する。その権力が恋愛の文脈で暴走するという絵面が、作品全体のトーンを締めている。コメディだけど、どこかに「それ、笑えない」という感触が残る。それがこのアニメの正直さだと思う。
特に刺さったシーン
序盤、グリが清二に「一緒にキスしなければ消える」と迫る導入シーンは、高橋李依の演技がほぼ全部を支えている。出演作203本、その中でも「急ぎ足の切迫感」を出させると異様に上手い声優で、このシーンでも「困っているのに全力でおかしい」というバランスが絶妙だった。ここで笑えない人はこの作品と相性が悪い、という判断基準になる場面だ。
個人的に刺さったのは、緋山蘇芳が本心を見せる中盤の場面だ。大原さやかが演じると、どんなキャラクターでも「底に重力がある」感じになる。出演作247本の積み重ねがそうさせるのか、コメディパートで飄々としているキャラクターが、一瞬だけ別の表情をのぞかせる瞬間の説得力が段違いだった。2回目に見たとき、このシーンで少し止まった。
天亞薇の登場シーン全般は、喜多村英梨の「高音の圧」がそのままキャラクターの存在感になっている。出演作253本、ヤンデレ系の役をやらせると日本でも指折りの声優が、その属性をフルスロットルで出している。ある種の暴力だが、それがこの作品には合っている。
読んで見たくなったら——『恋愛暴君』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ヤンデレジャンルをジャンルとして追っている人
- デスノートのパロディと知った上で笑える人
- 声優の演技目当てで見るタイプ(子安・喜多村・大原・高橋・小野の組み合わせは豪華だ)
- 「頭を空にして笑いたい」状態のとき
- 2017年前後のラブコメアニメを網羅したいオタク
合わない人
- ヤンデレを本気で怖いと感じるタイプ(笑いに変換できないと厳しい)
- ラブコメに整合性を求める人(設定の雑さはわりと本気で雑だ)
- エロコメ要素に拒否反応がある人(そういう場面は普通にある)
- ストーリーに起伏と結末を求める人(この作品はそういうタイプではない)
次に見るなら
未来日記が好きなら、ヤンデレの「密度」という点では本家がある。こちらはコメディ要素がなく、執着と恐怖をかなり本気でやっている。『恋愛暴君』で笑えた人が、同じ題材を別角度から見るのに適している。小野賢章が主演として出演しており、比較すると面白い。
To LOVEるが好きなら、「超常設定を使った恋愛ドタバタコメディ」という構造が近い。こちらはヤンデレ要素より多ヒロイン要素が強いが、主人公が望まぬ状況に巻き込まれ続けるフォーマットは共通している。長期シリーズなので時間があるときに。
ロザリオとバンパイアが好きなら、「怪しい設定+学園ラブコメ+エロコメ」という組み合わせが近い。こちらも「普通の男子が非日常に放り込まれる」という構造で、コメディのテンポ感も近い。2000年代後半の空気感が好きな人には特にはまる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『恋愛暴君』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも見放題ラインナップに含まれているため、加入済みであれば追加費用なしですぐに視聴できます。まずは利用中のサービスからチェックしてみてください。
