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グランクレスト戦記
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | A-1 Pictures |
混沌が支配する大陸が舞台。混沌は災厄をもたらすが、大陸の領主たちは「紋章」の力で混沌を鎮め民を守っていた。しかし気付かぬうちに、領主たちは混沌を浄化する信念を捨て、互いの紋章を奪い合い支配権を争うようになる。シルカ…
作品概要・あらすじ
あらすじ
混沌(カオス)が支配する大陸を舞台に、若き魔法師シルカと見習い領主テオの出会いから始まる戦記ファンタジー。大陸の領主たちは「紋章」の力で混沌を鎮め民を守ってきたが、いつしかその信念を忘れ、互いの紋章を奪い合う権力争いに明け暮れていた。信念を持つシルカはテオと契約を結び、混沌を完全に浄化し大陸に平和をもたらすという壮大な目標に向かって歩み始める。みどころ・魅力
① 政略・外交・戦闘が絡み合う重層的なストーリー
ただの剣と魔法のバトルに留まらず、領主間の同盟交渉や政治的駆け引きが随所に描かれる。テオとシルカが小さな領地から出発し、敵味方の思惑が複雑に絡み合いながら勢力を広げていく過程は、ライトノベル原作らしいスピーディな展開で飽きさせない。② テオとシルカのバディ&ロマンス
不器用でも信念を曲げない武人テオと、頭脳明晰で行動力あふれる魔法師シルカの凸凹コンビが物語の核。主従・相棒・恋人という複数の顔を持つ二人の関係性の変化が丁寧に描かれており、ラブコメ要素とシリアスな戦記描写のバランスが独特の魅力となっている。③ 紋章と混沌をめぐる独自の世界観
「混沌が力の源であり、同時に災厄でもある」という逆説的な設定が世界観の面白さを生んでいる。紋章を巡る争いや、混沌を浄化することの意味が物語を通じて問い直され、単純な善悪では割り切れない群像劇として展開する。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 小俣真一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 水野良、矢野俊策 |
| 原作 | 水野良 |
| 原案キャラデザ | 深遊 |
| キャラクターデザイン | 矢向宏志 |
| 美術監督 | 加藤浩、坂上裕文 |
| OP | 大倉明日香「starry」 |
| OP | アスカ「凛」 |
| ED | 大倉明日香「PLEDGE」 |
| ED | 彩乃真白「衝動」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2018年冬クール、ファンタジー系が妙に豊作だった季節に、なんとなく1話を開いた。ロドスアイランド戦記の水野良原作というのが引っかかって、一応。
最初の印象は「あ、全部入りだな」というやつ。混沌と紋章と政治闘争と、気づいたら主人公カップルが成立してる。1話でそこまで来るのか、と少し笑った記憶がある。良い意味でも悪い意味でもなく、ただ「早い」。
正直に言うと、途中から流し見になっていた。作業しながら音だけ聞いている状態で何話か過ごして、気がついたら終わっていた。2回目に数話だけ見返したとき、1周目にまったく入ってこなかった戦争パートの地名と勢力関係が少しだけ整理されて、「あ、こういう話だったのか」と思い直した。流し見に向いてる作品と、そうでない作品がある。これは後者だった。
「紋章を持つ者」が腐っていく話——理想と支配欲の距離
グランクレストという作品を一言で表すなら、「正しい動機で始めた人間が、力を持つほど自分の動機を疑わなくなっていく」話だと思っている。混沌という災厄から民を守るために紋章があるのに、いつの間にか紋章は互いを支配するための道具になっている——この冒頭の設定提示、実は相当えぐい。
ただ、作品はそこをあまり掘り下げない。主人公のテオは「ちゃんと民を守る領主になりたい」という一点で迷わない。シルカも彼を信じている。だから物語は腐敗を描くより、腐敗した世界の中で真っ当であろうとする二人を追う方向に進む。
これが批判でもあり、ある種の誠実さでもある。政治と戦争の話をやりながら主軸がラブコメ的な関係性にある、という構造上の歪みは確かに存在する。世界の広さに対してキャラクターの内面の掘り下げが追いつかない場面が多い。特に中盤以降は戦線が広がりすぎて、何のために誰と戦っているのかの感情的な重みが薄れてくる。
それでも2回目に見たとき、ヴィラール・コンスタンスというキャラクターが少し違って見えた。櫻井孝宏が演じているからというのもあるが、あの役は「力を持ちながら自分の理想に負け続ける人間」として静かに機能している。テオとシルカの話が前景に来るほど、ヴィラールの存在感は後退していくように見えて、実はあの退き方にこそ作品のテーマが圧縮されている気がする。
「紋章を正しく使える人間だけが積み上げていけるグランクレスト」という結末の理屈は、単純すぎるとも言えるし、2018年の時点でこの単純さを選んだのは意外と誠実だとも言える。どちらかというと後者だと思っている。
特に刺さったシーン
序盤、テオとシルカがほぼ1話で契約関係になるスピード感は、見る側の準備ができていないうちに関係性を既成事実にする荒技で、最初は「え、もう?」という感じだった。でも2回目で見ると、あの速さがある種の照れ隠しというか、二人がそれぞれ「こういう形しかなかった」という事情を持っているのが少し見えて、それなりに機能していた。
茅野愛衣のシルカは、賢くてやや強引な女性キャラとして一貫していて、茅野さんの声質がそのちょっとした高圧感と相性が良い。弱い場面になると急に声が柔らかくなるのが、わかりやすすぎるくらいわかりやすくて、でも悪くなかった。
上田麗奈が演じるアイシェラは出番こそ多くないが、終盤近くの静かな場面での声の置き方が妙に頭に残った。上田さんは感情を乗せすぎないところが特徴で、この作品でもそのコントロールが効いていた。
読んで見たくなったら——『グランクレスト戦記』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ファンタジー世界の政治・戦争・ロマンスをセットで楽しみたい人
- テンポが速くてもついていける、むしろ速い方が好きな人
- 水野良原作のロドスやスレイヤーズ世代で、系譜として見たい人
- 櫻井孝宏・茅野愛衣のファン
合わない人
- 世界観の細部が積み上げられていくタイプのファンタジーを求めている人(そういう作品ではない)
- キャラクターの内面が丁寧に描かれることを重視する人
- 戦略や政治描写に説得力を求める人
- 作業しながら流し見する人(一応言っておく。追いつけなくなる)
次に見るなら
グランクレストのような「剣と魔法の大陸規模の戦争に恋愛が絡む」系が好きなら、ロードス島戦記は外せない。同じ水野良の原作で、こちらは1990年OVA版から始まる古典。グランクレストより世界観の密度が高く、重みが違う。
政治と戦争の話をもう少し真剣にやっている作品が見たいならアルスラーン戦記が近い。こちらも大陸規模の勢力図の中で若い主君が旗を立てる構造で、キャラクターの掘り下げはグランクレストより厚い。
ファンタジー世界に転生した魔法使いという要素を軸に見ていたなら、メイドインアビスは方向が違うが「世界の作りへの執着」という点で対照的に面白い。こちらは流し見厳禁の方。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『グランクレスト戦記』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。主要な動画配信サービスに揃って対応しているため、すでに加入しているサービスでそのまま視聴できる可能性が高いでしょう。U-NEXTは無料トライアル期間中でも視聴可能なので、未契約の方はそこから試してみるのがおすすめです。
