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王様ゲーム The Animation
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Seven |
高校の32人のクラス全体が、「キング」という謎の人物からスマートフォンにメッセージを受け取る。メッセージには従わなければ死罰を受けるという命令が書かれている。命がかかった生徒たちは、時間が経つにつれて命令がより極端になっていくことに気づく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校2年生のクラス32人全員のスマートフォンに、ある日突然「キング」と名乗る謎の差出人からメッセージが届く。その命令に従わなければ「死罰」が下るという——最初は些細な内容だったキングゲームは、回を重ねるごとに命をも脅かす残酷な指令へとエスカレートしていく。クラスメートが次々と犠牲になっていく中、主人公・金沢のぞむはゲームの謎を解こうと足掻くが、終わりの見えない恐怖と絶望に追い詰められていく。みどころ・魅力
① 命令がエスカレートする緊張感とサバイバルホラー
ゲームのルールはシンプルだが、命令の内容が回ごとに過激さを増していく構成が見どころ。誰が次の犠牲者になるかわからない緊張感が持続し、ホラー・サスペンスとして視聴者を引き込む。クラス全員が強制参加させられる密室感も恐怖を高める。② 過去と現在が交差する二重構造のストーリー
転校前の学校で同様のゲームを経験した主人公の「過去編」と現在の「現在編」が交互に描かれる。二つの時間軸が徐々に交差することで、ゲームの真相や主人公が抱えるトラウマが明らかになっていく重層的な物語構成が特徴。③ 追い詰められた人間の本性が露わになる心理描写
死の恐怖の前で崩れていく人間関係、利己的な行動に走るクラスメートたちの心理変化が容赦なく描かれる。友情・裏切り・自己犠牲といった極限状態での人間ドラマは、単純なホラーを超えた重みを作品に与えている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 佐々木勅嘉 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 古怒田健志 |
| キャラクターデザイン | そらもとかん、伊藤陽祐 |
| 美術監督 | 中原英統 |
| 音響監督 | 大室正勝 |
| OP | 「FEED THE FIRE」 |
| ED | パイル「Lost Paradise」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
見るきっかけは正直、宮野真守だった。あの声で何をやっても一定のラインは保つだろう、という信頼というか、もはや信仰に近い何か。堀江由衣も出てると知って、それなら最後まで見られるだろうと軽く踏んだのが間違いだった。
1話を見た直後の感想は「あ、これ2クール分の話を12話に圧縮したやつだ」。原作はケータイ小説のノベライズで、相当な人気を誇っていたらしい。その熱量をアニメに持ち込もうとして、尺が全然足りなかった。序盤の「命令が届く→従うか従わないか」という緊張感の核が、2話目あたりから崩れ始める。
2周目に入ると、崩れ方に逆に興味が出てくる。これだけのキャストを揃えて、どこでこうなったのか、という分解作業みたいな見方に変わった。問題作というのは、怒りを買うタイプと哀愁を誘うタイプがある。これは後者だと思う。
「命令に従え」という恐怖より、なぜ従うのかを描けなかった話
サバイバルゲームものが面白くなる条件は、突き詰めると一つしかない。「なぜそいつはそこで、そういう選択をするのか」が腑に落ちるかどうかだ。死ぬかもしれないという状況に追い込まれたとき、人間は合理的に動かない。感情に流されたり、過去の関係に縛られたり、誤った情報に踊らされたりする。その人間臭さの積み重ねが、サバイバルを単なる死のゲームではなく、人間観察の場にする。
この作品が最終的に評判を落としたのは、その部分をほぼ飛ばしたからだと思っている。32人の高校生がスマートフォンに届く「キング」からの命令に従い続けるという設定自体は悪くない。匿名の権威に人間がどこまで従うか——それはミルグラム実験の頃から繰り返し問われてきた問いで、エンタメとしても機能する素材だ。
ただ、この作品では命令が過激になるにつれてキャラクターの心理が描写からすっぽり抜け落ちていく。序盤の命令はまだ「なぜ従うのか」が肌感覚でわかる。でも終盤の命令になると、キャラクターが命令を受け入れる理由が「死ぬから仕方ない」以外に見当たらなくなる。恐怖だけではドラマが成立しない。恐怖の中でそれぞれの人間がそれぞれの論理で動くから、見ていられる。
過去と現在を並行して描く構成も、意図は理解できる。キングの正体に関わる謎を過去エピソードで少しずつ開示していくやり方自体は、ミステリーとして真っ当な手法だ。ただ実際に見ると、過去パートに入るたびに現在の緊張感がリセットされる。積み上げた恐怖を自分でぶち壊しているような構造になっていた。
結果として残るのは、「こういうことをやりたかったのはわかる」という哀愁だけだ。宮野真守が金沢伸明として見せる数少ない感情の爆発シーンに、かろうじて芝居としての重みがある。あの声でそれをやられると、どんなに脚本が薄くても引き止められる瞬間がある。それが唯一、複数回見た理由かもしれない。
特に刺さったシーン
終盤、金沢が追い詰められて感情を爆発させる場面。宮野真守はああいう、理性が剥がれていくギリギリの声の出し方が本当に上手い。普段通っているトーンが崩れ始める手前のあたり——あそこだけ、台本の薄さを声の演技が補っていた。2周目に見ると、むしろ脚本の薄さと声の密度のギャップが際立って、それはそれで奇妙な体験だった。
堀江由衣が演じる奈津子のほうは、前半は抑えた演技が続く。元々こういう役柄——怯えながらも状況を受け入れていくタイプ——は堀江由衣の声質と相性がいい。柔らかい声のなかに芯があるから、追い詰められても「この人は生き延びそうだ」という根拠のない信頼感が生まれる。それが後半の展開で裏切られるとき、その落差だけは機能していた。
市道真央と立花慎之介のキャストも、役としての出番を考えると正直もったいない使い方だとは思う。特に立花慎之介は、橋本という役が「命令に従うか従わないかの葛藤」を体現できるポジションにいながら、その葛藤がほぼ描かれないままに終わる。声は間違いなくそこにあるのに、乗せる台本がない。
読んで見たくなったら——『王様ゲーム The Animation』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
見てみる価値がある人
- ケータイ小説・原作ファンで、アニメ化の変換を観察したい人
- 宮野真守・堀江由衣の演技を素材として楽しめる人
- 「なぜこれがこうなったのか」という分解作業が好きな人
- サバイバルゲームものを網羅したくて、いいものも悪いものも含めて見ておきたい人
おそらく合わない人
- キャラクターに感情移入してから物語に入るタイプ。32人全員が記号的な扱いを受ける
- 展開の速度と情報密度のバランスを重視する人。後半は説明なしに話が進む
- ホラーとして純粋に怖がりたい人。演出的な恐怖の積み上げよりセリフで説明する場面が多い
- 原作未読で一本立ちした物語として楽しみたい人。前提知識がないと置いていかれる
次に見るなら
集団が閉鎖空間に追い込まれ、命をかけた命令ゲームに巻き込まれる構造が好きなら、未来日記を先に見ておくことをすすめる。こちらは「なぜそのキャラクターがその判断をするのか」の心理描写がしっかり積み上がっていて、サバイバルゲームものの基本的な面白さが何かを改めて確認できる。
密室と強制参加という要素が刺さったならダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animationも候補に入る。こちらはゲーム原作のアニメ化という構造的な問題を抱えながらも、コロシアイの動機と推理が連動する設計は機能している。
クラス単位で不可解な死が連鎖するホラーとして見ていた人にはAnotherが近い。こちらは演出面でかなり丁寧に恐怖を積み上げる作りで、音楽と間の使い方が別格だった。石原夏織の声が序盤の静けさを作っていて、その静けさが後半の崩壊と対比になっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『王様ゲーム The Animation』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクリプションを利用していれば追加料金なしで視聴できるため、気軽に全話チェックできる環境が整っています。ホラー・サバイバル系アニメが好きな方は、ぜひこの機会に視聴してみてください。
