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うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Maho Film |
優秀な若き冒険者デイルは森での仕事中、瀕死の小さな悪魔の少女ラティーナを発見する。彼女を放置できず、デイルは彼女を家に連れ帰り養父となる。悪魔であってもラティーナの可愛らしさに抗えず、デイルは彼女に心を奪われていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
優秀な冒険者として活躍する青年デイルは、ある日の仕事中に森の奥で瀕死の小さな悪魔の少女・ラティーナを発見する。放っておけずに家へ連れ帰ったデイルは、成り行きで彼女の養父となる。角を持つ悪魔族の少女であるラティーナには、語られていない過去の傷があった。それでも無邪気に懸命に生きる彼女の姿に、デイルは日々心を奪われていく。親子の絆と成長を描く、ほのぼのファンタジー。みどころ・魅力
① デイルとラティーナの「父娘」としての絆の深まり
冒険者として戦場を渡り歩いてきた無骨な青年が、小さな少女の一言一言に翻弄される様子はコミカルかつ温かい。血のつながりのない二人が、日常の積み重ねの中で本物の家族になっていく過程が丁寧に描かれている。② ラティーナの隠された過去と悪魔族の世界観
愛らしい外見とは裏腹に、ラティーナは重い秘密を抱えている。悪魔族と人間族の関係、差別と共存といったテーマが物語の背景に織り込まれており、ほのぼのとした日常の中にある緊張感が視聴を引き付ける。③ ギルドの仲間たちと町の人々が作る温かいコミュニティ
デイルが所属する冒険者ギルドの面々や、町の住人たちがラティーナを温かく見守る様子も見どころのひとつ。個性豊かなキャラクターたちが織りなす群像劇が、ファンタジー世界に生活感と温もりを与えている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 柳瀬雄之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉岡たかを |
| 原作 | ちろる |
| 原案キャラデザ | トリュフ |
| キャラクターデザイン | 舛舘俊秀 |
| 音楽 | 横関公太 |
| OP | ラティーナ「I’m with you」 |
| ED | デール「This is 勇者, but 残念!?」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルが長すぎて最初は敬遠していた。「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」——句点まで入ってるし、「もしかしたら」「かもしれない」で二重に弱気になってる。なんなんだ。でも裏を返せば、それがそのまま作品の正直さだった。魔王を倒す話じゃない、という宣言だ。
見始めた理由は岡本信彦が主演と聞いたから。「声優と夜あそび」でMCやってるあの人が、がちがちのパパ役をやる。それだけで見る理由としては十分だった。2回目を見たとき気づいたのは、1話の時点ですでに話が完結していることだ。デイルがラティーナを拾って帰る、それだけで全部ある。残り11話はその繰り返しと積み重ねで、それを「薄い」と取るか「誠実」と取るかで、この作品が刺さるかどうかが決まる。
「守りたい」は最強の動機であり、最大の弱点でもある
この作品を「パパが娘を溺愛するだけのほのぼの系」として処理すると、たぶん半分も見えていない。デイルが抱えているのは愛情じゃなくて、もっと根が深い何かだ。彼は強い。同年代の冒険者の中でも突出した実力を持つ若者として描かれている。なのに、ラティーナの前では常に不安定だ。泣かせてしまうたびに必要以上に動揺する。笑顔を見るたびに過剰に安堵する。
これは「親バカ」の話ではなく、「自分より弱いものを守れるかどうか」という問いに人生で初めて直面した男の話だと思う。デイルは剣で解決できる問題には答えを持っている。でもラティーナの悪魔としての出自、宿命、人間社会での生きづらさ——そういうものに剣は届かない。強さが役に立たない局面で、それでも隣にいようとする。その選択の繰り返しが、この作品の骨格だ。
中原麻衣が演じるヘルミネというキャラクターが、この構造をうまく外側から照らしている。デイルの反応を見て「重症だね」と笑う役回りだが、それは視聴者の代弁でもある。第三者の目があるからこそ、デイルの感情の動きが客観的に見えてくる。中原麻衣の、飄々としていながら芯のある声が、このポジションにちょうどいい。
タイトルに「もしかしたら」「かもしれない」が入っているのは、結末への確信がないからではなく、「守れる保証なんてない、それでも」という意志の表れだと今は読んでいる。弱い言葉で強いことを言っている。それがこの作品の文体だ。
特に刺さったシーン
序盤、デイルがラティーナを宿屋の主人夫婦に預けて仕事に出る場面。行ってきますと告げて、ドアを閉めて、廊下で一人立ち止まる。その数秒の間に顔が変わる。岡本信彦の芝居がここで一段階ギアを上げる。台詞がない。ただ立っているだけ。でも「帰ってきたとき、あの子がまだいるだろうか」という不安が全部そこにある。
2回目に見て気づいたのは、その後のラティーナ側のカットとの対比だ。ラティーナはラティーナで、デイルが帰ってくるかどうかを不安に思っている。同じ構造が両側に置かれていて、でも二人はそれを互いに言わない。言わなくても伝わる、という演出を、音楽がさりげなく後押しする。派手じゃないぶん、刺さり方がじわじわしている。
西村知道のジルヴェスターが出てくる場面も毎回好きだ。抑えた渋みのある声で、デイルの過保護を半分呆れながら半分認めている。ベテランの声優がこういう役をやると、世界全体に厚みが出る。
読んで見たくなったら——『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「何も起きない回」を豊かだと感じられる人
- 子育て経験がある、または身近にある人(見え方がたぶん変わる)
- 声優の細かい芝居の変化を追いながら見るタイプ
- ファンタジー設定をガジェットとしてではなく、人間関係の補助線として使う作品が好きな人
合わない人
- 異世界ファンタジーにバトルや政治的駆け引きを期待している人(ほぼない)
- 主人公の溺愛描写が過剰に見えてしまうと、1話でもう厳しいかもしれない
- 悪魔族の設定や伏線が終盤に向けて回収される、という種類の満足感を求めている人(この作品はそういう構造ではない)
- テンポが遅いと感じやすい人。エピソードの密度より空白の質で勝負している作品なので
次に見るなら
甘々と稲妻——料理×シングルファーザー×子育てという組み合わせで、こちらはより日常密着型。「守りたい存在ができた大人が変わっていく」という筋が近い。ほのぼのの温度感がほぼ同じなので、うちの娘〜が合った人はほぼ確実に合う。
アマガミSS(もしくは中原麻衣出演作を追うなら)——毛色は全然違うが、中原麻衣の声域の広さを確認したくなったときに。ヘルミネの飄々とした感じとはまた違う演技が見られる。
このすばらしい世界に祝福を!——ファンタジー設定を舞台装置として使いながら、人間関係のドラマに重心を置く点が共通する。テンションは正反対だが、「異世界にいても結局やってることは人間くさい」という感触は近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中のため、主要な動画配信サービスで視聴できる環境が整っている。dアニメストアやU-NEXTのサブスクリプションを利用しているなら、追加料金なしですぐに視聴を始められる。ABEMAでは無料配信枠でも視聴できる場合があるので、まずチェックしてみるのがおすすめだ。
