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それでも歩は寄せてくる
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | SILVER LINK. |
田中歩夢は、非公認将棋部の部長・八乙女うるしに一目惚れして、将棋部に入部した。歩夢は彼女に勝つまで告白しないと誓ったが、その道のりは遠い。恋する相手に勝つため奮闘する中で、愛は将棋盤の上下で戦場と化していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
将棋に青春をかける高校生・田中歩夢は、非公認将棋部の部長・八乙女うるしに一目惚れし、部に入部する。歩夢はうるしへの恋心を胸に秘め、「彼女に将棋で勝つまでは絶対に告白しない」と心に誓う。しかし実力差は歴然で、勝利への道は果てしなく遠い。盤上での真剣勝負と、思わずにやけてしまう二人のやりとりが織りなす、甘くじれったいラブコメディ。みどころ・魅力
① 将棋を挟んだじれったすぎる恋模様
告白するために勝ちたい歩夢と、歩夢の想いに薄々気づきながらも表情を崩してしまううるし。毎回の対局がそのまま恋愛バトルになっており、盤上のやりとりと感情の揺れが絶妙にリンクしている。「早く告白して」と叫びたくなる展開が続く。② うるしの表情変化が毎話の見せ場
クールに見えて歩夢の行動にすぐ顔を赤らめてしまううるしのリアクションが本作最大の魅力。スマホを見ながらにやける姿や、思わず動揺する瞬間など、細やかな表情の変化が視聴者を虜にする。短編テンポのため一挙に何話も見たくなる中毒性がある。③ 短編×ギャグの軽快なテンポ感
原作は4コマ漫画で、アニメも1話約12分の短編形式。1話完結でテンポよく笑えるため、隙間時間にサクッと見られる。毎回ちょっぴり進展しているようで進展していないもどかしさが、丁度よいスパイスになっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 湊未來 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 三重野瞳 |
| キャラクターデザイン | 平田和也 |
| OP | 花澤香菜「駆け引きはポーカーフェイス」 |
| ED | 八乙女 漆「50センチ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「将棋×ラブコメ」というだけで食わず嫌いしていた時期がある。それでも歩は寄せてくる、タイトルの語感が将棋用語の「寄せ」と「歩」を掛けているのはわかったが、どうせ将棋は舞台装置に過ぎないんでしょ、と思っていた。実際そうなんだけど、それが全然気にならない。最初に見たとき「あ、これは恋愛コメディじゃなくて”一方的に好き”の話だ」と気づいた瞬間に、見続ける理由ができた。
2回目で気づいたのは、うるしの反応の解像度。彼女はちゃんと歩夢のことを意識していて、でも絶対に表情に出さないようにしている——その抑制の演技が、流し見だと完全に見逃せてしまう。短いアニメ(1話12分)なのにそういう仕掛けが毎話仕込まれていて、2周目で得をする作りになっている。
告白しない男が、告白しないまま全力で愛を伝え続ける話
この作品の面白さを一言で言うなら、「条件付き告白」という縛りプレイを通じて描かれる、まっすぐすぎる一途さの話だと思っている。歩夢は「うるしに将棋で勝つまで告白しない」と決める。これは一見、ロマンチックな誓いのように見えて、実態はほぼ不可能な縛りを自分に課しながら毎日会いに来る男の話だ。
そこが単なる青春ラブコメと違う点で、歩夢の動機は勝利じゃない。「勝ったら告白できる」ではなく、「告白するために勝たなければならない」という義務感に近い何かで動いている。そしてその間ずっと、将棋以外のあらゆる方法でうるしへの好意を垂れ流し続ける。発言、行動、眼差し、すべてが告白以外のすべてで構成された愛情表現になっている。
うるしの立場から見ると、これが結構きつい状況でもある。好きかどうかわからない相手に毎日「私のことが好きです(ただし将棋以外の方法で)」と言われ続けるわけで、彼女が徐々に揺らいでいくのも無理はない。花澤香菜さんが演じるマキが、この関係を横から観察しながら時折笑いに変える役割を担っていて、物語に必要な空気の抜け穴になっている。
12分という尺の短さは、この作品においては欠点ではなく設計だと思う。毎話「将棋部の部室で何かが起きる→うるしが揺れる→歩夢は何も気づかずにまっすぐ帰る」という構造が繰り返される。この繰り返しの心地よさは、ほのぼのした日常系の文法でありながら、実は「進まない恋愛」という緊張の持続でもある。退屈に見えて、実は毎回同じ量の砂糖を投与されているような感覚。
特に刺さったシーン
将棋の対局中、歩夢が真剣な顔で盤面を見つめているとき、うるしが一瞬だけ表情を緩める——そういう「相手が見ていないときだけ本音が出る」瞬間を、このアニメは積み重ねて信頼残高を作っていく。
なかでも好きなのは、歩夢が明らかに将棋の上達を目的として将棋をやっていない場面。棋譜を覚えるより先にうるしの表情を記録しようとしているのが画面から滲み出ていて、本人だけがそれを恋愛だと認識していない。阿座上洋平さんの演技がこの「鈍感ではなく純粋」の塩梅を絶妙に処理していて、嫌味がない。ここを嫌みに演じてしまったら成立しないキャラクターを、ちゃんと好感として着地させている。
立木文彦さん演じるうるしの父親が登場するシーンも、短い出番ながら空気を一気に変える。「娘に近づく男」への威圧を全方向に撒き散らしながら、でも家族のシーンとして温かい——この振り幅が立木さんらしくて笑った。
読んで見たくなったら——『それでも歩は寄せてくる』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さると思う人
- 「進まない恋愛」の引き伸ばし感が好きで、むしろそこに旨味を感じられる人
- 12分アニメをながら見ではなく、ちゃんと見る習慣がある人(表情の芝居を見逃すとかなり薄い作品になる)
- 花澤香菜さんの「サブキャラとして空気を整える仕事」が好きな人
- 一途なキャラが傷つかずに済む安全なラブコメを求めている人
合わない可能性がある人
- 恋愛に進展を求める人。この作品、最後まで大きくは動かない
- 将棋パートに何か学べると期待している人。将棋は本当に舞台装置
- 主人公の一途さが「空気を読まない」に見えてしまう人には、鑑賞中ずっとストレスになりうる
次に見るなら
からかい上手の高木さん——「積極的に好意を見せる側」と「照れる側」の非対称な恋愛を日常の繰り返しで積み重ねる構造が近い。あちらは高木さんが仕掛ける側だが、うるしと歩夢の関係と鏡のように対になっている。短尺アニメの心地よさも共通している。
スキップとローファー——こちらは両想いに向かって素直に進む話だが、「人の好意に無自覚な主人公」と「それを見守る周囲」の温度感が似ている。ほのぼのした空気の中で人間関係が丁寧に描かれるのが好みであれば続けて見てほしい。
かぐや様は告らせたい——「告白しない」「させない」という縛りを両者がかけあう点で、ある意味でこの作品の逆バージョン。あちらは互いの駆け引きが前面に出るが、一途さの執念深さは共鳴する部分がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『それでも歩は寄せてくる』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。いずれも見放題対象での配信のため、好みのサービスで気軽に楽しめます。短編アニメなので全話まとめて一気見もしやすく、サブスク加入済みならすぐに視聴を始められます。
