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からくりサーカス
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 36話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio VOLN |
主人公・優は父の死後、莫大な遺産を相続した。しかし、金を狙う者たちが彼を殺してでも手に入れようと企む。成実は奇妙な男たちとの戦闘後、優の誘拐を防いで助ける。彼らは人間ではなく、驚異的な力を持つ木製の人形だと判明する。激しい戦いの後、成実は認めざるを得なくなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
父の死により莫大な遺産を相続した少年・才賀勝。しかし遺産を狙う者たちが、彼の命までも奪おうと迫ってくる。窮地に陥った勝の前に現れたのは、奇怪な敵と渡り合う謎の女性・しろがねと、人を笑わせずにはいられない奇病を抱えた青年・加藤鳴海だった。勝を襲っていたのは人間ではなく、超人的な力を持つ木製の人形「automata(オートマータ)」。三人は出会いを通じて互いの運命を交差させ、人形と人間との長い戦いの渦中へと足を踏み入れていく。優しさと哀しみが交錯する、壮大な物語の幕が上がる。
みどころ・魅力
① 三つの物語が壮大に収束する重層的なストーリー
勝としろがねの「サーカス編」、鳴海の過去を辿る「からくり編」、そして全ての謎が交わる終盤へと、複数の軸が絡み合いながら進行します。伏線が次々と回収され、長い物語が一つの結末へ収束していく構成の妙は圧巻で、読み応えならぬ”観応え”を生んでいます。
② 人形(オートマータ)との迫力あるバトル描写
超人的な力を持つ人形たちとの戦いは、緊張感とスピード感に満ちています。しろがねが操る武器や、鳴海の体術が映像で躍動し、敵味方それぞれの能力が織りなす攻防は見ごたえ十分。原作の熱量をアニメーションならではの動きで描き出しています。
③ 笑いと哀しみが同居する濃密なキャラクター群
「人を笑わせること」に取り憑かれた鳴海をはじめ、登場人物それぞれが重い宿命や過去を背負っています。コミカルさと悲哀が紙一重で同居する人物描写は本作の核であり、物語が進むほどに各キャラクターへの感情移入が深まっていきます。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 西村聡 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 井上敏樹、藤田和日郎 |
| キャラクターデザイン | 吉松孝博 |
| 音楽 | 林ゆうき |
| 美術監督 | 清水友幸 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | バンプ・オブ・チキン「月虹」 |
| OP | カナブーン「ハグルマ」 |
| OP | ロザリーナ「Over me」 |
| ED | ロザリーナ「マリオネット」 |
| ED | めまいSIREN「夕立ち」 |
| ED | バンプ・オブ・チキン「月虹」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
原作者の名前を見た瞬間に、ああ、と声が出た。藤田和日郎。『うしおととら』を最後まで追いかけた人間なら、この名前には身構えるところがある。覚悟が要る、という意味で。軽い気持ちで再生ボタンを押したら、序盤の誘拐シーンですでに殴られた。金を相続した子どもを、人形が、本気で殺しに来る。最初は冒険ものの導入くらいに思っていたら、画面の温度が想像と違った。乾いていて、でも芯のところが熱い。一度目はとにかく情報量に流された。二度目に見たとき、ようやく登場人物ひとりひとりが何を抱えて立っているのかが見えてきて、そこから印象がまるごと変わった。うしおととらと同じ重さがある、というのが正直な第一感だった。
「人を笑わせないと、自分が壊れる」——その呪いをめぐる話
この作品の中心には、笑いがある。冒険でもミステリーでもなく、結局はそこに帰ってくる。主人公のひとり・加藤鳴海は、他人を笑わせないと体が悲鳴をあげる病を抱えている。設定として聞くと奇妙で、コメディの装置みたいに思える。でも見ていくうちに、これは呪いなんだと分かってくる。誰かを笑わせることでしか、自分が生きていられない。裏を返せば、自分の苦しみを差し出して人の笑顔を買っている、ということだ。からくりサーカスは、その構造を物語全体に拡大していく。人形たちが何のために作られ、何を背負わされたのか。誰の悲しみが、誰の笑いに化けたのか。
単なるバトルものとして見ると、人形と人間が殴り合う派手な話に見える。でもその下に流れているのは、もっと地味で、もっと重いものだ。人を救うというのは、痛みを肩代わりすることだ、という残酷な等式。この作品の登場人物は、ほぼ全員が誰かの分まで苦しむことを選んでしまう。笑顔の対価として、自分の何かを切り渡していく。藤田和日郎の物語がいつも重いのは、たぶんこの「救いには必ず誰かの犠牲が伴う」という前提を、絶対に省略しないからだ。だから泣ける場面が泣けるのではなく、その手前にある引き受けの重さが、後からじわじわ効いてくる。笑いという、本来いちばん軽いはずのものを、ここまで切実に描いた話を私は他に知らない。
特に刺さったシーン
序盤の、人形との初戦のあたり。鳴海が誰かを守るために体を張る場面で、小山力也の声がいい仕事をする。普段は気の抜けた、頼りなさそうな喋りなのに、覚悟を決めた瞬間に声の質量が変わる。あの落差で、このキャラがただのお人好しじゃないと一発で伝わってくる。
そして、しろがね。林原めぐみがしろがね役と、もうひとつの重要な役を兼ねていると知ったとき、思わず最初から見返した。同じ声が、まったく違う温度で響く。片方は寄り添う声、片方は世界を凍らせる声。これが偶然の配役じゃないと気づいた二度目は、台詞のひとつひとつが別の意味を帯びて聞こえた。あと、才賀善治まわりに大塚明夫が乗っているのも効いている。あの低い声がいるだけで、画面に大人の重力が生まれる。声で人物の業を語る、という意味で、この作品のキャスティングは恐ろしくはまっていた。
読んで見たくなったら——『からくりサーカス』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 『うしおととら』のような、熱量と業の重さが同居した物語が好きな人
- キャラクターが「誰かの分まで背負う」話に弱い人
- 声優の演じ分けや、配役の意味を読み解くのが好きな人
- 派手なバトルの下に流れる、地味で切実な感情を拾いたい人
合わない人
- 情報量の多い導入が苦手で、ゆっくり世界を説明してほしい人
- 明るく軽い気持ちで一話完結を楽しみたい人
- 救いの場面に、犠牲の重さが必ず付いてくる物語がしんどい人
次に見るなら
からくりサーカスの重さが効いたなら、まずは同じ藤田和日郎のうしおととら。妖怪と少年の話、という外側は違うけれど、根っこにある「引き受ける覚悟」の描き方は完全に地続きだ。あの作者の体温をもっと浴びたいなら、ここに戻るのが間違いない。
運命と犠牲、そして失ったものを取り返す痛みを描いた話が好きなら鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST。等価交換という残酷な等式と、それでも前に進む人間たちの話。からくりサーカスの「救いには対価が要る」という感触が、別の形でここにもある。
もうひとつ挙げるならどろろ。奪われた体を取り戻すために戦う少年の話で、業と救いの距離感がよく似ている。重い物語を、それでも見届けたいと思える人なら、この三本はどれも裏切らない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『からくりサーカス』は、dアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TVで視聴可能です。アニメ作品を豊富に揃えるdアニメストアやDMM TVのほか、幅広いジャンルを扱うU-NEXTやAmazonプライムビデオでも配信されているため、ご自身が普段使っているサービスに合わせて選べます。じっくり全話を追いたい長編作品なので、見放題対象かどうかを確認のうえ、お好みの環境で楽しんでみてください。
よくある質問
まとめ
『からくりサーカス』は、dアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TVで視聴可能です。アニメ作品を豊富に揃えるdアニメストアやDMM TVのほか、幅広いジャンルを扱うU-NEXTやAmazonプライムビデオでも配信されているため、ご自身が普段使っているサービスに合わせて選べます。じっくり全話を追いたい長編作品なので、見放題対象かどうかを確認のうえ、お好みの環境で楽しんでみてください。
