さんかれあ (OVA)

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2012さんかれあ (OVA)

さんかれあ (OVA)

★ 3.5 / 5.0コメディセクシーホラーラブコメ超自然
放送年2012年
フォーマットOVA
話数2話
原作漫画
制作Studio DEEN

千寻がレアと出会う7ヶ月前、彼は父、メロ、蘭子と共に叔父の大量の書籍整理のため東北へ向かう。途中、千寻には見覚えのある橋を通過し、母・ゆずなについての記憶が少ないことに疑問を抱く。一方、中学を卒業したばかりのレアは――

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

ゾンビをこよなく愛する高校生・古谷千寻が、ゾンビ少女・散华礼弥と出会う7ヶ月前を描いたエピソード。叔父の膨大な蔵書を整理するため、千寻は父やメロ、蘭子とともに東北へと車を走らせる。その道中、見覚えのある橋を通り過ぎた千寻は、ほとんど記憶に残っていない母・ゆずなの存在にふと思いを巡らせる。一方、中学を卒業したばかりの礼弥にも、それぞれの日常が静かに動き始めていた。本編へとつながる人物たちの過去と、家族をめぐる小さな物語がやさしく綴られる番外編です。

みどころ・魅力

① 本編をより深く味わえる“7ヶ月前”の物語

TVシリーズで描かれた千寻と礼弥の出会いより前の時間軸を扱うため、本編ファンほど楽しめる構成です。キャラクターたちの背景や関係性の土台が垣間見え、もう一度本編を見返したくなる仕掛けが詰まっています。

② 母・ゆずなをめぐる家族のドラマ

記憶の薄い母への思いが、東北への旅を通して少しずつ浮かび上がります。ゾンビコメディの賑やかさとは異なる、しっとりとした家族の情緒が描かれ、千寻という人物の内面に厚みを与えてくれる点が見どころです。

③ コメディとセクシー、超自然の絶妙なバランス

ホラーやラブコメ、超自然といった本作らしい要素は健在で、笑いとドキッとする場面が程よく散りばめられています。短い尺ながらテンポよく展開し、シリーズの空気感をぎゅっと凝縮して楽しめる一本です。

キャスト・声優一覧

散華礼弥
散華礼弥
メイン
内田真礼
降谷千紘
降谷千紘
メイン
木村良平
メイド長・五月
メイド長・五月
サブ
桑島法子
降谷 呶恩
降谷 呶恩
サブ
荻野晴朗
散華 団一郎
散華 団一郎
サブ
石塚運昇
左王子 蘭子
左王子 蘭子
サブ
矢作紗友里
散華 亜里亜
散華 亜里亜
サブ
浅野まゆみ
降谷 萌路
降谷 萌路
サブ
井口裕香
降谷 茹五郎
降谷 茹五郎
サブ
斎藤志郎
散華家執事
散華家執事
サブ
金光宣明

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スタッフ

監督小俣真一
シリーズ構成高木登
キャラクターデザイン坂井久太
音楽橋本由香利
美術監督栫ヒロツグ
音響監督中川達仁
OPナノ.ライプ「絵空事」
EDアナベル「Above your hand」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

本編を一周してから、何かもう少し浸っていたくてこのOVAを再生した。結論を先に言うと、これ単体で見ると「で、何の話だった?」になる。レアがゾンビになるあの騒動の、ずっと手前。千紘がまだ叔父の蔵書整理で東北へ向かっていた頃の、家族旅行の断片だ。最初は箸休めの番外編だろうと油断していたら、千紘が母・ゆずなの記憶をほとんど持っていない、という一点に話が静かに照準を合わせていく。2回目に見たとき、見覚えのある橋を通り過ぎる場面の意味がやっと飲み込めた。順番を間違えると損をするタイプの一本。

ゾンビより先に、「いない母」の輪郭をなぞる話

さんかれあという作品の核は、死んでいるのに動いてしまう存在を「それでも好きだ」と言えるかどうか、という妙に倫理的な恋の話だ。だがこのOVAはレア不在のまま、その手前にある別の喪失を扱っている。千紘の母・ゆずな。本編の千紘がやたらと死んだものに執着するのは、ギャグの皮をかぶった性癖として処理されがちだが、この番外編を見ると、その根に「思い出せない母」という穴があることに気づかされる。記憶が薄いというのは、悲しみすら正規の手続きで処理できないということだ。泣くにも対象がぼやけている。

東北へ向かう道中で千紘が橋に引っかかる、あの引っかかり方が良い。彼は理由を言語化できない。ただ景色の方が先に反応する。喪失というのは本人より風景が覚えているもので、この作品はそれを説明ではなく通過で見せてくる。木村良平の千紘は、本編のテンション高めなオタク少年とは別人みたいに声を落としていて、子どもの千紘が抱えている「まだ名前のつかない欠落」をちゃんと演じ分けている。井口裕香の妹・萌路がそばで普通に妹をやっているのも効く。片方は記憶があり、片方は薄い。同じ家族でも喪失の重さは均等に配られない。

単なるファンサービスの過去編ではなく、本編の千紘という人間の取扱説明書として置かれている。死体に惹かれる男の話を、母を失った子どもの話に翻訳し直す——その一手間がこのOVAの仕事だ。

特に刺さったシーン

序盤、橋を通り過ぎるところで千紘の表情が一瞬だけ抜ける場面。台詞で説明しないのが正解だった。彼自身が「なんだろう」で止まっているから、こっちも一緒に宙ぶらりんになる。あそこで音楽を盛り上げない判断をした人に拍手したい。終盤、家族の記憶に関わる展開で、内田真礼が演じる礼弥が本編から地続きの存在として匂わされる瞬間があって、ここで初めて時間軸がつながる感触が来る。礼弥本人の出番というより、彼女がいない時間の手触りを補完する作りだ。父・団一郎の石塚運昇は相変わらず一声で家の重心になっていて、この人の声があるだけで「散華家」という場所が成立する。メイド長・五月の桑島法子も、過剰に動かないからこそ屋敷の空気が締まる。派手な見せ場で殴ってくるOVAではない。静かな抜けの方に効きどころがある。

読んで見たくなったら——『さんかれあ (OVA)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 本編を最後まで見て、千紘という人間をもう一段深く知りたくなった人
  • 説明台詞より、風景や間で感情を出される方が好きな人
  • 木村良平井口裕香内田真礼あたりの芝居の引き出しを味わいたい人
  • 番外編は「補完される快感」だと割り切れる人

合わない人

  • 本編未見でいきなりこれを再生した人(まず置いていかれる)
  • ゾンビ×ラブコメの賑やかさを期待している人
  • 1話で完結する刺激や山場が欲しい人

次に見るなら

さんかれあのTVシリーズ本編。順序としてはむしろこっちが先で、このOVAは本編を見終えてから戻ってくると一番効く。千紘の「死体好き」の根が分かった状態で本編を見返すと、ギャグの解像度が変わる。

死と隣り合わせの少女に惹かれていく感触が好きなら亜人ちゃんは語りたい。人ならざる存在を奇異ではなく日常として扱う温度が近い。怪物性と恋を地続きに描く距離感が似ている。

家族と喪失、記憶の欠落をしっとり辿る話が刺さったならサマーゴーストも。短い尺で「いない人」の輪郭をなぞる感覚が、このOVAの静けさと響き合う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『さんかれあ (OVA)』は、現在dアニメストアで視聴することができます。本編とあわせて楽しむことで、千寻や礼弥たちの物語をより深く味わえる内容です。気になった方は、ぜひdアニメストアでチェックしてみてください。

よくある質問

Q. さんかれあ (OVA) はどこで配信されていますか?
A. 現在、dアニメストアで配信されています。アニメ作品を豊富に取り扱うサービスなので、本編とあわせて視聴したい方にもおすすめです。
Q. OVAは本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 本編の登場人物や背景を扱った番外編のため、TVシリーズを視聴したあとに見ると物語をより深く味わえます。先に本編を楽しんでおくのがおすすめです。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. コメディやラブコメを軸に、ホラーや超自然、セクシー要素を織り交ぜた作品です。賑やかな笑いとしっとりとした家族の物語の両方を楽しめます。
Q. いつ公開された作品ですか?
A. 2012年に公開されたOVA作品です。同時期のTVシリーズの世界観を共有しており、ファンにとっては見逃せない一本となっています。

まとめ

『さんかれあ (OVA)』は、現在dアニメストアで視聴することができます。本編とあわせて楽しむことで、千寻や礼弥たちの物語をより深く味わえる内容です。気になった方は、ぜひdアニメストアでチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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