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Petshop of Horrors
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MADHOUSE |
チャイナタウンにある珍しいペット店の店主・カウント・D。彼は特別なペットを求める顧客に、稀有で入手困難なペットを販売する。しかし全ての販売には契約が伴う。契約の規則を守れば問題は起こらないが、もし誰かが規則を破れば、ペット店は起こりうる不幸について一切責任を負わない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ロサンゼルスのチャイナタウンに佇む、一軒の風変わりなペットショップ。店主のカウント・Dは、客の「望み」を叶える稀少なペットを売る、謎めいた美貌の人物です。しかし、その販売には必ず「契約」が伴います。「餌」「環境」「ある一つの禁忌」——三つの約束を守るかぎり幸福が約束されますが、規則を破った者に何が起きても、店は一切の責任を負いません。買われていくのは本当に動物なのか。欲望と契約をめぐる、甘く残酷な物語が一話ごとに紡がれていきます。
みどころ・魅力
① 一話完結で味わう「契約」の寓話
各エピソードは独立した短編として描かれ、契約を破った人間の末路がブラックに描かれます。因果応報のミステリー仕立てで、オチの切れ味が魅力。短い尺ながら一本の良質な怪奇短編を読むような満足感があり、初見でも入りやすい構成です。
② カウント・Dの妖艶なキャラクター性
性別すら曖昧な美貌、紅茶と菓子を愛する優雅さ、そして人間の業を見透かす冷ややかさ。善悪の彼岸に立つ店主Dの掴みどころのない魅力が全編を貫きます。彼を追う刑事レオンとの軽妙な掛け合いも、重いテーマに絶妙な緩急を与えています。
③ 松井雅の世界観を映すゴシックな美術
原作の耽美でゴシックな空気感を、淡く幻想的な色彩と陰影で再現。ペットたちが人の姿として見える演出は、欲望の正体を視覚的に突きつけます。怪奇でありながらどこか哀しく美しい——この独特の余韻こそ作品最大の持ち味です。
キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 平田敏夫 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 今川泰宏 |
| キャラクターデザイン | りんたろう |
| 音楽 | 山口一久 |
| 美術監督 | 加藤浩 |
| 音響監督 | 本田保則 |
| OP | レゴルゲル「Jikuu Ryokou」 |
| ED | レゴルゲル「Melody」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信を探して、どこにも無いと知ったときの脱力感から入った作品だった。dアニメにもU-NEXTにもNetflixにも無い。1999年という年代を思えば仕方ないのかもしれないが、「観たいのに観られない」というのは地味に効く。結局ディスクを引っ張り出すことになるわけだが、チャイナタウンの奥にある怪しいペットショップ、という一行だけで、もう半分は観る気になっていた。最初は色物のオムニバスホラーだろうと高をくくっていた。怖がらせて、オチをつけて、はい次。そういう作りだろうと。2回目を通して観たとき、そうではないと気づいた。怖いのはペットでも超常でもなく、毎回ふらりと店に入ってくる人間のほうだった。
売られているのはペットじゃなく、買い手の欲望そのものだ
カウント・D——D伯爵の店には、世界にそれしかいないような珍しい生き物が並んでいる。ただし全ての販売には契約がついてくる。「この子には日光を当てないこと」「決められた餌以外を与えないこと」「他人に見せないこと」。規則を守れば何も起こらない。破れば、店は一切の責任を負わない。この構造を何話か観ているうちに、ひとつの事実に気づく。客が買って帰っているのは、動物ではない。自分が心の底で欲しがっていたものの形をした何かだ。
亡くした娘にそっくりな生き物を求めた親、永遠に変わらない愛が欲しかった人間、もう一度あの瞬間に戻りたいと願った者。D伯爵は彼らに「ちょうどいいもの」を差し出す。だから残酷なのだと思う。契約を破って不幸になる客は、ほとんどの場合、自分の欲望に正直になっただけなのだ。日光を当てるな、と言われた相手をつい外に連れ出してしまう。それは規則違反というより、その人がもともと抱えていた弱さや業が表に出ただけにすぎない。ペットは引き金を引かない。引き金はいつも、買った本人の中にある。
この作品を単なる因果応報ホラーとして片づけられないのは、D伯爵が誰のことも裁かないからだ。彼は微笑んで茶を淹れ、規則を告げ、あとは見ている。善悪を説かず、ただ「人間とはそういうものですね」とでも言いたげに。観ているこちらが、いつのまにか自分の欲望のかたちを点検させられている。もし自分の前にこの店があって、ひとつだけ叶うとしたら何を選ぶのか。その問いに即答できないところが、ずっと尾を引く。
特に刺さったシーン
やはりD伯爵という存在に尽きる。関俊彦の声が、この役のためにあるとしか思えない。柔らかく、丁寧で、それでいて底がまったく見えない。客に契約を告げるときの、あの一段下げた静かなトーン。優しさと無慈悲が同じ声色で出てくるから、聞いているこちらの背筋が冷える。逆に好きなのが、店に出入りする刑事レオン・オルコットだ。小野坂昌也が演じるレオンは、伯爵の優雅さに対して終始がさつで、現実の側から「こいつ絶対なんかやってるだろ」と疑い続ける。この二人の温度差が、毎回の話を地に足のついたものにしている。伯爵が紅茶なら、レオンは飲みかけの缶コーヒーだ。あと、脇に流れるクレジットも妙に贅沢で、速水奨やゆきのさつき、家中宏のヘイワード氏あたりの声が、たった一話の客のために惜しみなく使われている。一話ごとの「お客」に重みが出るのは、この声の厚みのおかげだと思う。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 一話完結のオムニバスで、毎回じわっと後味の悪いものが好きな人
- 派手な恐怖より、人間の欲望や弱さを抉るタイプの怖さに惹かれる人
- 静かで含みのある語り口のキャラクターに弱い人(D伯爵にやられる)
- 古い作画やセル画の質感を、味として楽しめる人
合わない人
- 連続したストーリーや、はっきりした結末を求める人
- 分かりやすいジャンプスケアや直接的なグロを期待している人
- 配信で気軽に観たい人(今のところディスクを探すしかない)
次に見るなら
願いを叶える代わりに代償を求める店、という構造がそのまま響いた人にはxxxHOLiCを。こちらも訪れた客の欲が物語を回す作りで、店主の佇まいの妖しさまで含めて近い手触りがある。因果応報の後味が好きなら地獄少女。人の恨みと選択を一話ずつ突きつけてくる構成は、観たあとに少し黙りたくなる種類のものだ。和の意匠と様式美でホラーを描く方向が刺さったならモノノ怪もいい。薬売りが各地の怪異の「真・理・誠」を解いていくオムニバスで、画面の作り込みと不穏さの設計が群を抜いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『Petshop of Horrors』は、現在のところ主要な動画配信サービスでの配信は確認できていません。視聴をご希望の場合は、DVDなどのパッケージ商品や、原作コミックでの世界観の追体験を検討するのがおすすめです。配信状況は今後変わる可能性もあるため、お気に入りのサービスで定期的にチェックしておくと安心です。
よくある質問
まとめ
『Petshop of Horrors』は、現在のところ主要な動画配信サービスでの配信は確認できていません。視聴をご希望の場合は、DVDなどのパッケージ商品や、原作コミックでの世界観の追体験を検討するのがおすすめです。配信状況は今後変わる可能性もあるため、お気に入りのサービスで定期的にチェックしておくと安心です。
