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Shenmue the Animation
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Telecom Animation Film |
1985年、横須賀。幼少期から厳格な父親に元武館流柔術を鍛えられてきた葉月涼。しかしある日、謎の男ランディが父を殺害し、父が守っていた「鏡」を奪う。父の死の真実を求める涼だったが、やがて地下組織間の戦争に巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
1985年、神奈川県横須賀。父・巌に元武館流柔術を叩き込まれて育った葉月涼は、ある日、謎の男ランディ(藍帝)によって父を殺され、大切に守られていた「鏡」を奪われてしまう。父の死の真相を追い始めた涼は、やがて中国・香港まで跨る巨大な地下組織の争いに巻き込まれていく。復讐と真実を求める旅は、想像をはるかに超えた運命へと繋がっていた。
みどころ・魅力
① セガの名作RPGが忠実なアニメとして蘇る
1999年にドリームキャストで発売されたセガの名作ゲーム『シェンムー』を原作とした作品。ゲームを知るファンにとっては懐かしいシーンが次々と展開され、未プレイの人でもゲームの世界観をアニメとして楽しめる仕上がりになっています。制作はTelecom Animation Film。
② 重厚な武術アクションと人間ドラマの融合
元武館流柔術をベースにした本格的な格闘シーンが随所に描かれ、迫力のアクションが見どころのひとつ。同時に、父の死を巡る涼の葛藤や、旅の中で出会う人々との絆など、人間ドラマとしての深みも丁寧に描かれています。
③ 80年代の横須賀・香港を駆け巡るロードムービー的な旅
昭和60年代の横須賀の街並みから香港の裏路地まで、時代と場所のディテールが丁寧に再現されています。主人公の成長を軸に、壮大なスケールで描かれる冒険譚はロードムービーとしての側面も持ち、最後まで目が離せない展開が続きます。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 櫻井親良 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 下山健人 |
| 原案キャラデザ | 雨鷹 |
| キャラクターデザイン | 石川健介 |
| 音楽 | 澁江夏奈 |
| 美術監督 | 村本奈津江 |
| 音響監督 | 蝦名恭範 |
| OP | 伊東歌詞太郎「UNDEAD-NOID」 |
| ED | ナルドラ「Sympathy」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
シェンムーというゲームの名前だけは知っていた。「セガの遺産」とか「伝説的な失敗作かつ名作」みたいな文脈で語られるやつ。でも触ったことは一度もない。ドリームキャストを持っていなかった世代には、ただの固有名詞だ。そのアニメ版が2022年に存在すると知って、「なんで今?」という半信半疑の気持ちで見始めた。
最初に映った1985年の横須賀——思ったより丁寧に時代を作り込んでいる、と思った。安くない。2周目に気づいたのは、カメラワークとBGMの使い方が妙に映画的で、深夜テレビアニメの文法とはどこか違うということ。原作ゲームへのリスペクトというより、「映像作品として自律させようとしている」意志を感じた。
父が「なぜ死んだか」ではなく、父が「どう生きたか」を知る旅
この作品を「復讐譚」として見ると、少し的を外す気がした。確かに芭月涼(松風雅也)が動く理由は父の死だ。謎の男ランディに父を殺され、「鏡」を奪われた——骨格だけ抜き出せばシンプルな復讐の話になる。でも実際に画面が描いているのは、涼が旅を通じて「父が何者であったか」を遅れて理解していく過程だと思う。
菅生隆之が演じる芭月巌は、台詞が少ない。口数が少ない分、その低音の声が持つ重さが直接乗ってくる。1話の短い時間の中で、この父親が「ただ厳しかっただけではない」ことを、言葉ではなく声のテクスチャーで伝えてしまっている。涼が幼少期から受けてきた鍛錬は、視点によっては「理不尽な父の支配」にも見えるが、旅が進むにつれて「あの訓練には理由があった」と涼自身が気づいていく——それが積み重なって、復讐の動機がじわじわと別のものに変質していく。
ゲームを一切知らない立場で見たからこそ、この構造が素直に入ってきた。原作の「あのシーン」「あのセリフ」という補助線なしで見ると、涼が歩く横須賀の街が、父の記憶を掘り起こすための場所として機能していることがよくわかる。「父の死の真相」ではなく「父の生き方の意味」を知ることが旅のゴールになっていく——それはかなり普遍的な、息子の話だ。
松風雅也の芝居は、涼の「若さゆえの強さと脆さが同居している」状態を丁寧に出している。叫びながら戦うシーンより、黙って人の話を聞いているシーンのほうが芝居として深い。それが涼というキャラクターの本質を正確に映している。
特に刺さったシーン
序盤の聞き込みシーン。涼が横須賀の街を歩き、見知らぬ人間に「ランディという男を知りませんか」と繰り返す、あの地味な反復。断られ、また話しかけ、また断られる。テンポが落ちて当然の場面を、作品がちゃんと正面から描いていた。ゲーム版を知っている人間には「そうそう、こういう感じだった」という再現の喜びがあるはずで、未プレイの自分には「これ、かなり律儀に原作の肌触りを守ろうとしているんだな」と伝わる絵だった。
そして藍帝として現れる櫻井孝宏——登場した瞬間に空気の質が変わる。「どこまで本音を話しているかわからない笑顔」を声だけで表現できる人間は、そう多くない。あの「親切そうな声の奥に計算がある」感じ。終盤の対峙シーンで見せる温度差のある話し方は、2周目に聞くとまったく別の台詞として聞こえてくる。1周目で受け取ったものと、2周目で読み直したものが、同じ声から出ているのに正反対の情報を運んでいる。
読んで見たくなったら——『Shenmue the Animation』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代セガ・ドリームキャスト周辺の文化に思い入れがある
- アクションより「静と動の緩急」を楽しめる
- ゲーム原作アニメへの不信感が強く、裏切られたい人
- 松風雅也・櫻井孝宏の芝居を信頼している
- 横須賀〜香港という移動の空気感にロマンを感じる
合わない人
- 展開が速くてカタルシスが早い作品が好き
- 原作ゲームへの前提知識がないと没入できないタイプ(ただし自分は大丈夫だった)
- 聞き込みや調査パートの地味さにストレスを感じる
- 13話で完結しない可能性に耐えられない(原作を考えると続きが前提の構成)
次に見るなら
BANANA FISH——時代と街が違っても、「若者が巨大な暴力組織の暗闘に巻き込まれながら真実を追う」という骨格が近い。過去の暴力が現在を侵食し続ける重さは、シェンムーと通底している。アクションと人間ドラマの比率も似ている。
91 Days——禁酒法時代を舞台にした復讐劇。こちらも「父の死」を起点に動き出す話で、主人公が旅の中で何かを失っていく構造が共鳴する。シェンムーより展開は速く、カタルシスも早い。乾いた空気が好きなら合う。
dororo——「父による呪いを背負って生まれた子が、旅を通じて自分を取り戻す」という構造が近い。時代劇的な静けさの中にアクションが差し込まれるリズムも似ている。父との関係を軸に見るなら、シェンムーと二本立てで見ると面白い対比になる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『シェンムー the Animation』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。伝説のゲームが原作のアクション×ドラマ作品として、アニメファンにもゲームファンにも楽しめる内容です。ぜひ各サービスの無料期間を活用してチェックしてみてください。
