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こどものじかん OVA
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | diomedéa |
限定版マンガ巻に付属するOVAエピソード。ココノエ、ウサ、カガミが先生へのプレゼントを買いに出かける。ココノエが手作りすることになり、三人は彼女の家で夜を過ごす。その過程でウサのレイジへの想い、カガミのココノエへの想い、ココノエの先生への想いが明かされていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
限定版コミックスに付属したOVA作品。ホームルーム担任の青木先生へのプレゼントを用意しようとしたりん・うさ・黒沢の三人は、りんの提案で手作りすることに決め、りんの家で一夜を過ごす。買い物から始まるこの小さな外出と夜が、それぞれが胸の内に秘めていた気持ちを少しずつ引き出していく。うさのれいじへの想い、黒沢のりんへの想い、りんの先生への純粋な気持ちが丁寧に描かれる。みどころ・魅力
① 三者三様の「好き」が交差する構成
一つのプレゼント準備という日常的なエピソードに、三人それぞれが抱える恋心を重ねた脚本が秀逸。それぞれの想いに優劣をつけず、並列に描くことでキャラクターへの共感が自然に深まる。② 本編では見えにくいキャラクターの内面描写
テレビシリーズでは賑やかさの中に埋もれがちな感情表現が、OVAならではのゆったりとしたテンポで丁寧に掘り下げられている。特にうさと黒沢の心情変化は本作のハイライト。③ 限定版付属作品ならではの濃密なファンサービス
コアなファン向けに作られた作品で、登場人物の関係性を深く理解しているほど刺さる演出が随所に盛り込まれている。本編視聴済みの人が改めてキャラクターの解像度を上げる一本として機能する。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| シリーズ構成 | 岡田麿里 |
|---|---|
| 音楽 | 西田マサラ |
| 美術監督 | 川本亜夕 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | Kadowaki Mai, Kitamura Eri, Shindou Kei「Otome Chikku Shoshinsha Desu」 |
| OP | 喜多村英梨「Guilty Future」 |
| OP | Kadowaki Mai, Kitamura Eri, Shindou Kei「Rettsu! Ohime-sama Dakko」 |
| ED | リトル・ノン「Aijou Education」 |
| ED | リトル・ノン「1, 2, 3 Day」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「問題作」という評判は聞いていた。マンガの限定版に付属するOVAという時点で、TVシリーズ本編を追っているコアファン向けの作りになっているのはわかっていた。だからこそ手を出すのを後回しにしていたのだけど、杉田智和が演じる九重レイジというキャラクターへの興味が最終的に背中を押した。
最初に見たとき、思ったより「ちゃんとした話」をしていることに少し面食らった。セクシーなコメディという括りで想像していたものとは少しズレた、妙に真剣な感情の話がそこにあった。2回目に見ると、それぞれの登場人物が持つ「好き」の形が、ちゃんと別々の重さで描き分けられているのに気づく。30分に満たない尺の中で、それをやろうとしていること自体には、素直に驚いた。
子どもの「好き」は本物で、だからこそ誰も幸せになれない
このOVAが描いているのは、プレゼントを買いに行って、手作りすることになって、三人で一夜を過ごす、という表面上はシンプルな出来事だ。でもその下に流れているのは、「誰かを好きになる」という感情が、年齢や関係性の非対称性によって、どれだけ複雑に捻じれるか、という話だと思う。
ウサのレイジへの気持ち、カガミのりんへの気持ち、りんの先生への気持ち——この三層構造が、プレゼントを巡る一夜の出来事の中でじわじわと浮かび上がってくる。全員が誰かを好きで、全員が報われない方向を向いている。それをコメディのフォーマットでやっているのが「こどものじかん」という作品の意地の悪さであり、面白さでもある。
喜多村英梨が演じるりんは、このOVAでもシリーズ通じてのキャラクターの核——大人びた言動と、その裏にある子どもの切実さ——を短い尺の中で丁寧に出している。問題作と言われる所以はもちろんコンテンツの性質にあるわけだけど、それを差し引いても、このキャラクターが「純粋に誰かを好きな子ども」として描かれているかどうか、という目線で見ると、OVAはその部分をかなり誠実にやっている。
TVシリーズを全部見た後でこのOVAを見ると、各キャラクターがシリーズ全体を通じて何を抱えているのかが見えている分、一言一言の重さが変わる。単体で見ると「キャラクターがそれぞれ誰かを好き」という情報だけが流れていくが、文脈を持って見ると、その「好き」が持つ絶望的な方向性がくっきりと見える。それがこのOVAの正しい見方だと思う。
特に刺さったシーン
りんの家で三人が夜を過ごす中盤のくだり。カガミ役の間島淳司の芝居が、このシーンで一番印象に残っている。強がりと本音の間で揺れる感じを、過剰にならずに出してくるのが上手い。セリフの少ないシーンで表情と間だけで持たせる場面があるのだが、あそこの処理は地味に丁寧だと思った。
宇佐美々役の門脇舞以は、序盤の買い物シーンで「ちゃんとウサとして存在している」感じがあった。シリーズの中では少し脇に回りがちなキャラクターだが、このOVAでは彼女自身の気持ちに焦点が当たる場面があって、門脇の声の置き方が妙に素直で、そこが刺さった。
高垣彩陽が演じる青木千夏は出番こそ少ないが、存在しているだけでシリーズの「大人側の視点」を担保している。限られた登場でも空気を変えるのは、シリーズを通して積み上げてきたキャラクターの重さがあってこそだと思う。
読んで見たくなったら——『こどものじかん OVA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「こどものじかん」のTVシリーズをすでに全話見ている人
- コメディの外皮の下にある感情の話に敏感な人
- 報われない方向の感情を描いた話が好きな人
- 杉田智和・喜多村英梨のファンで、シリーズのキャストとして追っている人
- マンガ原作を読んでいて、アニメ版との補完関係に興味がある人
合わない人
- TVシリーズ未視聴の状態でこのOVA単体を見ようとしている人(文脈なしでは半分も機能しない)
- このジャンルのコンテンツの性質自体に抵抗がある人(内容を確認してから判断することを強く勧める)
- 30分未満で綺麗に完結する話を求めている人(感情の着地は意図的に曖昧にされている)
- 感想を人に話しやすい作品を探している人
次に見るなら
こどものじかん(TVシリーズ)——当たり前だが、このOVAを見るならシリーズ本編が前提になる。りんとカガミとウサの関係性、そして先生との距離感が積み上がった状態でないと、OVAの感情的な重さが半減する。逆にTVを見てからOVAに戻ると、見えていなかったものが見える。
マリア様がみてる OVA——コアファン向けOVAとして、本編の補完的な立ち位置で機能している点が似ている。キャラクター間の感情の機微を丁寧に掘り下げるタイプの作りで、TVシリーズで積み上げた文脈ありきで見ると格段に深くなる。セクシー方向ではなく百合方向だが、「誰かへの気持ちを抱えたまま一夜を過ごす」構造は近い。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。——子どもの頃の感情が大人になっても解消されずに残っている、という話の構造に共鳴するなら。「こどものじかん」が子どもの現在進行形の感情を描くのに対し、こちらは過去として残った感情を扱っている。報われない方向への「好き」というテーマで繋がる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「こどものじかん OVA」は現在dアニメストアで配信されています。本編のファンはもちろん、キャラクターの感情面をより深く楽しみたい方にとって見ごたえのある作品です。dアニメストアのアカウントがあれば手軽に視聴できます。