フルーツバスケット 1st Season

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2019フルーツバスケット 1st Season

フルーツバスケット 1st Season

★ 4.1 / 5.0コメディドラマラブコメ日常系超自然
放送年2019年
フォーマットTVアニメ
話数25話
原作漫画
制作TMS Entertainment

家族の悲劇で天幕暮らしをしていた本田透は、謎めいた草摩家に発見される。ユキ、キョウ、シグレと暮らすことになった透だが、やがて驚くべき秘密を知る。草摩家の者たちは異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまうのだ。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

家を失い、山の中でテント生活を続けていた心優しい少女・本田透は、ひょんなことから名家・草摩家に住み込むことになる。草摩ユキ、草摩キョウ、草摩シグレとの共同生活が始まるが、やがて透は草摩家に伝わる奇妙な秘密を知ってしまう。草摩家の人々は、異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまうのだ。秘密を共有しながら、透と草摩家の面々は少しずつ心を開き、互いの傷と向き合っていく。

みどころ・魅力

① 十二支変身というユニークな設定と、その裏に潜む深いドラマ

異性に抱きつかれると動物に変身するという奇抜な設定は、単なるギャグにとどまらない。草摩家の呪いは家族の抑圧や孤独と密接に結びついており、コミカルな変身シーンの裏に重い感情的テーマが重なる構成が秀逸。笑いと切なさが絶妙なバランスで共存している。

② 本田透の無条件の優しさが引き出すキャラクターの変化

主人公・透は、自分も辛い境遇にありながら周囲の人を自然に肯定し続ける存在として描かれる。その姿が孤独を抱えた草摩家の面々の心を徐々に溶かしていく過程は、本作最大の見どころ。各キャラクターが透と関わることで少しずつ変わっていく様子に引き込まれる。

③ 丁寧なキャラクター描写と感情表現の繊細さ

2019年版はキャラクターの内面描写が特に丁寧で、表情・間・音楽が感情を細やかに演出する。ユキとキョウという対照的な二人それぞれの苦悩と成長が並行して描かれ、どちらの視点からも物語に深く感情移入できる。原作ファンにも新規視聴者にも響く仕上がり。

キャスト・声優一覧

草摩紫呉
草摩紫呉
メイン
中村悠一
本田透
本田透
メイン
石見舞菜香
草摩由希
草摩由希
メイン
島﨑信長
草摩夾
草摩夾
メイン
内田雄馬
草摩慊人
草摩慊人
サブ
坂本真綾
草摩依鈴
草摩依鈴
サブ
豊崎愛生
皆川素子
皆川素子
サブ
市道真央
ひろし
ひろし
サブ
駒田航
草摩はとり
草摩はとり
サブ
興津和幸
竹井誠
竹井誠
サブ
福島潤
藉真の祖父
藉真の祖父
サブ
小形満
魚谷ありさ
魚谷ありさ
サブ
種﨑敦美

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スタッフ

監督井端義秀
シリーズ構成岸本卓
キャラクターデザイン進藤優
音楽横山克
美術監督神山瑶子
音響監督明田川仁
OPビスク・アカボシ「Again」
OP大塚愛「Chime」
EDヴィッケブランカ「Lucky Ending」
EDインターセクション「One Step Closer」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

2001年版を当時リアルタイムで見ていた。だから2019年のリメイク発表を聞いたとき、正直「また?」と思った。良作のリメイクに身構えるのは、何度か裏切られてきた経験からくる反射みたいなものだ。

実際に見てみると、絵が全然違う。線が細く、色が澄んでいて、旧作のどこか泥臭い温かみとはまた別の、清潔感のある画面になっていた。背景の草むらや、縁側に差し込む光——そういうところに予算がかかっているのが一目でわかる。2回目を見たとき、最初は流していたカットにこれだけ手が入っているのかと気づいて、少し見直した。

ただ、初見で引っかかったのは透のキャラクターだ。善良すぎて、つらい。誰かに傷つけられても笑って受け流し、損な役回りを引き受け続ける。あれは美徳の描写なのか、それとも別の何かなのか——そこが気になって、結局数話飛ばさずに見てしまった。

「受け入れてもらえること」が怖い人間たちの話

フルーツバスケットを単純な「ほっこり系ラブコメ」として紹介するのは、半分しか当たっていない。確かに動物に変身する草摩家との共同生活という設定は笑えるし、序盤の軽さもある。でも本質はもっと暗い場所にある。

草摩家の人間たちはほぼ全員、何らかの形で「自分はここにいていい存在なのか」という問いを抱えている。十二支の呪いというのは、設定上の話でありながら、要するに「他者に触れると変わってしまう」「普通の関係を結べない」という孤立の比喩として機能している。異性に抱きつかれたら動物になってしまうのだから、当然そうなる。だから彼らは距離を置き、関係に慣れることを自分に禁じている。

透がその中に飛び込んでいくわけだが、透の特異性は「受け入れる」能力ではなく、「受け入れたことを当然のように振る舞う」能力にある。草摩家の秘密を知っても、驚いた後すぐに「でも由希くんたちは由希くんたちだし」という態度に戻る。これが草摩の人間たちには刺さる。同情でも憐れみでもなく、ただそのまま扱ってもらえることの衝撃——それが彼らの防衛をゆっくり崩していく。

透が善良すぎてつらいという感覚は、複数回見てもずっとある。ただ、その「つらさ」の正体が2回目以降に少し変わった。透は確かに他者への受容に長けているが、自分に対しては驚くほど冷たい。母の記憶にすがり、自己評価は低く、誰かに頼ることを苦手としている。あの善良さは、ある種の自己放棄の裏返しでもある。それに気づくと、由希やキョウが透に引き寄せられていく理由に別の層が見えてくる。傷ついている同士が引き合う話なのだ、これは。

1stシーズン単体では核心には至らないが、それでも各キャラクターの「閉じた部分」をていねいに見せることに時間を使っている。ペースに不満を感じる人もいるだろうが、積み上げていく作りなので、焦らず付き合うのが正解だと思う。

特に刺さったシーン

由希が自分の過去を初めて人に打ち明けるシーン。島﨑信長の声が、ここで初めて揺れる。由希はずっと「完璧な生徒会長」として整った声で話していて、そのトーンが序盤から全く崩れない。だから草摩家での自分の扱われ方を語る場面で、声の奥にわずかに滲む何かに気づいたとき、思わず再生を止めた。派手な演技ではない。でも、それまでの話数をかけて積み上げた「由希という人間像」がある分、小さな変化が大きく聞こえる。

中村悠一演じる紫呉は、この作品における「情報を持っている大人」として機能していて、飄々とした語り口の中に時おり本音が滲む瞬間がある。あの人物の「ちゃんと気にかけているけど踏み込まない」距離感は、中村悠一の声質と演技が合わさって初めて成立していると感じる。

慊人が初登場するシーンも印象深い。坂本真綾が当たったキャストと聞いたとき、「合いそうだ」と思ったがそれ以上に合っていた。慊人はS1では全貌が見えないキャラクターだが、あの声が乗ることで「この人物がこの先どれだけ話の中心になるか」が予感できる。

読んで見たくなったら——『フルーツバスケット 1st Season』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さりやすい人

  • 家族関係や居場所のなさを一度でも感じたことがある
  • 原作漫画を読んでいた世代(旧作と見比べながら楽しめる)
  • じっくり積み上げていく構成が好き
  • 声優演技の細部を拾う習慣がある

合わない可能性が高い人

  • 主人公に「完璧すぎる善良さ」があると萎える
  • 1クールで起承転結が完結してほしい
  • 変身コメディとしての側面を期待して見ると、意外と比重が少なくて拍子抜けするかもしれない
  • 恋愛の進展をはっきり描いてほしい人(S1はほぼ動かない)

次に見るなら

夏目友人帳——「周囲に馴染めない主人公が、秘密を抱えた存在たちと関わりながら自分の居場所を見つけていく」という骨格が近い。フルーツバスケットの草摩家との関係性に何か感じた人なら、夏目と妖怪たちの距離感にも同じ温度を感じると思う。派手さはないが、1話1話の余韻が長い。

君に届け——誤解されやすい主人公が周囲と関係を築いていく話で、透と爽子は気質が重なる部分がある。こちらのほうが恋愛の比重が大きいが、「真っ直ぐな人間の善意がどう届くか」というテーマの近さで選んだ。旧作アニメと2025年の実写版が両方存在するが、まずアニメで。

orange——こちらはSF要素が入るが、誰かを「受け入れ損ねることへの後悔」を中心に置いた話として、フルーツバスケットと根っこが似ている。透が草摩の人間たちに対してすることを、orange の登場人物たちは過去に向かってしようとする。テーマの裏表を感じながら見られる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『フルーツバスケット 1st Season』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの5サービスで視聴可能です。主要な動画配信サービスで広く配信されているため、すでに利用中のサービスからすぐに視聴をはじめられます。続編の2nd Season・The Finalも同様のサービスで配信されており、シリーズをそのまま一気に追うことができます。

よくある質問

Q. フルーツバスケット 1st Seasonは全何話ですか?
A. 全25話構成です。2019年4月から9月にかけて放送されました。続く2nd Season(全25話)、完結編のThe Final(全13話)と合わせて全63話で原作全巻のストーリーが描かれています。
Q. 2001年版との違いは何ですか?
A. 2019年版はキャラクターデザインが刷新され、原作により忠実な構成でリメイクされています。2001年版はアニメオリジナル展開を含む未完版でしたが、2019年版は完結まで描かれているため、ストーリー全体を追うなら2019年版がおすすめです。
Q. 恋愛要素は強いですか?
A. 1st Seasonの段階では恋愛描写は控えめで、キャラクターの関係性構築が中心です。ラブコメ的な展開は2nd Season以降で本格化するため、序盤はキャラクターとストーリーの土台作りとして楽しめます。
Q. 子どもや家族でも楽しめますか?
A. 全年齢向けの内容ですが、家族関係のトラウマや精神的な抑圧といったテーマも含まれます。コメディ要素も豊富なため中学生以上であれば問題なく楽しめますが、小さなお子様と一緒に見る際は内容の重さに注意してください。

まとめ

『フルーツバスケット 1st Season』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの5サービスで視聴可能です。主要な動画配信サービスで広く配信されているため、すでに利用中のサービスからすぐに視聴をはじめられます。続編の2nd Season・The Finalも同様のサービスで配信されており、シリーズをそのまま一気に追うことができます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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