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ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
エリカの母・桜栗美がパリでファッションショーの準備をしている。学校のファッション部の女子生徒たちがモデルとして参加することになり、高校生も含まれている。パリで彼らは謎の少年オリバーに出会う。しかし砂漠の使徒のバロン・サラマンダーが現れ、少女たちはプリキュアに変身してパリを守るために戦う。
作品概要・あらすじ
あらすじ
エリカの母・桜栗美がパリでファッションショーの準備を進めるなか、学校のファッション部の女子生徒たちがモデルとして参加することに。花の都パリに降り立ったつぼみたちは、謎めいた少年オリバーと出会い、夢のような時間を過ごす。しかし砂漠の使徒・バロン・サラマンダーが突如襲来。少女たちはプリキュアへと変身し、華やかなパリの街を守るために立ち上がる。みどころ・魅力
① パリの美しい街並みと劇場版ならではのスケール感
エッフェル塔をはじめとするパリの名所を舞台に、TVシリーズを超えた映像スケールで描かれるアクションシーンは圧巻。劇場版ならではの丁寧な作画と背景美術が、ファッションショーという華やかなテーマとマッチして視覚的な満足感を高めている。② ファッションとプリキュアが交差するユニークな世界観
ファッションを題材にした設定が本作の核。モードの都パリでのショー準備というドラマパートと、バトルアクションが自然に融合しており、ファッション好きな視聴者にも響くテーマ性を持つ。エリカのキャラクターがとりわけ活き活きと描かれている点も見逃せない。③ 謎の少年オリバーが生む感動のドラマ
パリで出会う少年オリバーをめぐる物語は、劇場版ならではの一話完結の切なさと感動を持つ。つぼみやエリカとの交流を通じて描かれる人間ドラマが、バトル以上に作品の余韻を深めている。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 松本理恵 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 馬越嘉彦、上野ケン |
| 音楽 | 高梨康治 |
| 美術監督 | 本間禎章 |
| OP | 池田綾「Alright! ハートキャッチプリキュア! for the Movie」 |
| ED | 工藤真由「Tomorrow Song 〜あしたのうた〜for the Movie」 |
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感想・評価
最初に見たとき——パリとプリキュアという組み合わせへの懐疑
「ファッションショー」という副題を見て、少し身構えた。劇場版プリキュアにありがちな「テレビシリーズのおまけ回」感——つまり、本編で積み上げたドラマをいったん棚上げにして、お祭り要素だけで押し切るやつ。そういうのを何本か経験してきたから、期待値はそこまで高くなかった。
ところが実際に見ると、思っていたより筋が通っていた。パリという舞台とエリカのキャラクター、そしてファッションという主題が思いのほか有機的につながっていて、単なる観光案内映画にはなっていない。来海えりかを演じる伊藤静の声が、ファッションへの本気の執着と少女らしい浮かれ方を同時に体現していて、この映画の核心はたぶんそこにあると気づくのに少し時間がかかった。2010年の劇場公開から年月を経て見ると、今のアニメが忘れかけている何かをここに感じる。
「飾ること」は戦うことと矛盾しない——自己表現としてのファッションと変身の重なり
プリキュアというシリーズが面白いのは、「変身」という行為が単純な戦闘モードへの切り替えではなく、本来の自分を解放する儀式として機能している点だ。その構造が、ファッションショーという主題と組み合わさったとき、この映画は思わぬ深みを持つ。
エリカたちがモデルとしてランウェイに立つシーンと、プリキュアとしてサラマンダー男爵に立ち向かうシーン——表面上は全然違う行為に見えるが、どちらも「自分がどう見えるか」を意識しながら、同時に「自分以外の誰かのために体を張る」という二重構造を持っている。飾ることは決して逃避ではなく、世界への宣言だという話が、この映画の底流にある。
久川綾が演じる月影ゆり(キュアムーンライト)は、その象徴として機能している。かつての傷を抱えながらも、美しく在ることをやめない人物として。藤原啓治のサラマンダー男爵が持つ「美を踏みにじる」ベクトルとの対比は、声の重量感も含めて際立っている。藤原啓治の声は、絵のうえで動いているキャラクターに「実在感の重力」を与えるのが本当にうまかった。
オリヴィエ——大谷育江が声をあてている——の存在も、この主題に関わっている。大谷育江の声はどこか「現実とフィクションの境界線上」にいる感覚を持っていて、オリヴィエという役柄の秘密と共鳴している。桑島法子演じるいつきの、凛とした佇まいと内に秘めた柔らかさのバランスも、ファッションショーという舞台で見ると印象が変わる。
単なる「女の子の映画」として消費されそうな素材を使いながら、「飾ること」の意志と強さを肯定する——そこに着地しているのが、このくらいの尺の劇場版としては誠実だと思う。
特に刺さったシーン
終盤、戦いのさなかにパリの街並みが破壊されていくシーン。普通の劇場版プリキュアなら「架空の場所を壊す」ことが多いのに、エッフェル塔や石畳が明確に映されている中でバトルが起きる。あの重量感は、映画館のスクリーンで見るとまた違う。音響込みで、現実の地名・風景を踏み台にしているからこそのダメージがある。
もう一つはファッションショー本番のシーン。来海えりかが「これが自分の夢だ」という顔でランウェイを歩く瞬間の、伊藤静の声の変わり方——テンションが上がっているのに、どこか落ち着いた核がある。ああいう演技の「芯の置き方」は、262本のキャリアが出る部分だと思いながら見ていた。
この映画は映画館で見てナンボの部分が確実にある。音楽とスクリーンの大きさが、ファッションショーという舞台装置を成立させている。dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信されているので今すぐ見られるが、もし劇場上映の機会があれば迷わず行くタイプの作品だ。
読んで見たくなったら——『ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ハートキャッチプリキュアのテレビシリーズが好きで、エリカの成長を追ってきた人
- 魔法少女もの全般が好きで、変身と自己表現の重なりに興味がある人
- パリ・ファッション・フランス文化が好きで、アニメでその空気感を楽しみたい人
- 藤原啓治や大谷育江の演技を、物語の中で体験したい人(特に藤原啓治は今となっては貴重)
- 劇場版アニメのお祭り感だけでなく、ちゃんとテーマが通っている作品を求めている人
合わない人
- テレビシリーズ未視聴でキャラクターへの愛着がない人(映画単体での感情移入は難しい)
- プリキュアシリーズの文法——ロールコール・必殺技・友情パワー——が生理的に合わない人
- パリ観光的な舞台設定に「ご都合主義」を感じるタイプ(それを楽しめるかどうかで評価が変わる)
- 60分前後という尺に対して「もっとドラマを積み上げてほしかった」と思いがちな人
次に見るなら
「ファッションと戦い」の組み合わせに引っかかったなら、キラキラ☆プリキュアアラモードが近い。「好きなもので世界を守る」という主題が全編を貫いていて、ハートキャッチの「自己表現としての変身」感覚と地続きになっている。シリーズ内でも特にキャラクターの個性が際立っている作品だ。
パリという舞台・女の子たちの夢・異邦人との出会いという要素に惹かれたなら、劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語も一度。舞台設定の使い方がまるで違うが、「夢の中の美しさと現実の暴力が混在する空間」という感覚は共鳴する部分がある。こちらは年齢層が上なので、ハートキャッチを子ども向けと感じた人ほど刺さるかもしれない。
藤原啓治の声演技をもっと浴びたい場合は、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲。プリキュアとは全然違うが、声に宿る「時間の重量」という意味で忘れがたい一本だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。サブスクリプション加入済みの方はすぐに視聴を開始できますので、お好みのプラットフォームからご確認ください。劇場版ならではの映像クオリティを大画面で楽しむのがおすすめです。

