文学少女

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2010文学少女

文学少女

★ 3.5 / 5.0ドラマミステリーサイコロジカルラブコメ
放送年2010年
フォーマット劇場版
話数1話
原作ライトノベル
制作Production I.G

猫葉伊之助は一見普通の高2生だが、2年前のある事件をきっかけに、ベストセラー恋愛小説家という過去を持つ。その事件により執筆を誓わないと決めていた。しかし、文芸部への入部を強要されたことで、彼の決意は揺らぎ始める。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

主人公は一見ごく普通の高校2年生。けれど2年前のある出来事をきっかけに筆を折った、かつてのベストセラー恋愛小説家という秘密を抱えています。もう二度と物語は書かないと心に決めていた彼の前に現れたのは、本のページを「食べて」物語を味わう風変わりな先輩・天野遠子。強引に文芸部へ引き込まれ、彼女のために即興の物語を綴る日々が始まります。やがて一通の手紙をきっかけに、過去に閉じ込めた事件と人の心の奥にある痛みが、静かに動き出していきます。

みどころ・魅力

① 「物語を食べる」文学少女という唯一無二の設定

本のページを破って食べ、その“味”で物語を評価する先輩・天野遠子の存在が作品の核。文学への偏愛をユーモラスかつ幻想的に描くこの設定が、本作をありふれたラブコメと一線を画す特別な一作にしています。

② 名作文学を下敷きにした心理ミステリー

ドラマ・ミステリー・サイコロジカルの要素を併せ持ち、文学作品のモチーフを織り込みながら、人の心の闇や喪失と向き合う重層的な物語が展開します。ラブコメの軽やかさと、切なく胸を締めつける謎解きが同居する味わいが魅力です。

③ 過去と向き合う、再生の物語

筆を折った主人公が、文芸部での日々を通じて少しずつ過去の傷と向き合っていきます。淡い恋心と痛みが交錯する繊細な心理描写と、静かな余韻を残すラスト。観る者の心をそっと揺さぶる青春ドラマです。

キャスト・声優一覧

朝倉美羽
朝倉美羽
メイン
平野綾
琴吹ななせ
琴吹ななせ
メイン
水樹奈々
井上心葉
井上心葉
メイン
入野自由
天野遠子
天野遠子
メイン
花澤香菜
森紅楽々
森紅楽々
サブ
下田麻美
櫻井流人
櫻井流人
サブ
宮野真守
美羽の母
美羽の母
サブ
山像かおり
心葉の父
心葉の父
サブ
小野坂昌也
心葉の母
心葉の母
サブ
久川綾
姫倉麻貴
姫倉麻貴
サブ
伊藤静
井上舞花
井上舞花
サブ
津田美波
絵里
絵里
サブ
西墻由香

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スタッフ

監督多田俊介
原作野村美月
原案キャラデザ竹岡美穂
キャラクターデザイン松本圭太
音楽伊藤真澄
美術監督鈴木路恵
音響監督中嶋聡彦
EDユーフォニアス「遥かな日々」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

白状すると、文学少女のことは長いあいだ「本を食べる女の子が出てくるやつ」としか覚えていなかった。ページをちぎって口に運ぶ、あの絵面だけが記憶に残って、肝心の中身はずっと後回しにしていた。劇場版があると知って、まあ尺も短いし一本くらい付き合うか、という軽い気持ちでスクリーンの前に座った。ところが冒頭、天野遠子がうっとりと紙を頬張る場面で、こちらの予想していた「変な設定のラブコメ」とは少し違う温度に気づく。彼女が語る「この物語の味」の比喩がやけに具体的で、画面の湿度が一段重い。設定の奇抜さで客を引いておいて、中身はずいぶん静かで陰のある話だった。なめてかかった分、序盤の数分でこちらの姿勢が直された。

嘘で書かれた物語と、それでも誰かに届いてしまう話

この作品、本を食べる少女の奇譚かと思って見ていると、途中から芯にあるのが「嘘」の話だと分かってくる。井上心葉という少年は、かつて別人の名前でベストセラーを書いた過去を、ある出来事をきっかけに封じている。書くことそのものから降りた人間だ。その彼が、天野遠子に半ば強引に「おやつ」としての短い物語を書かされ続ける。最初はただの罰ゲームみたいな構図に見える。でも、即興ででっち上げた嘘の物語を遠子がおいしそうに食べるたび、心葉が本当は何を抱えて筆を折ったのかが少しずつ透けてくる。

面白いのは、この映画が「嘘=悪」という単純な裁き方をしないところだ。心葉のついた嘘も、終盤に絡んでくる人物が抱える嘘も、たいていは誰かを守るための、あるいは自分が壊れないための嘘として置かれている。物語を食べる遠子は、文字どおり他人の作り話を取り込んで生きている存在で、つまり彼女自身が「嘘で生かされている」側でもある。だからこそ彼女は、心葉の嘘を責めるのではなく、その味の奥にある本当の感情を読み取ろうとする。書くことは自分を偽る行為でもあり、同時にいちばん素の自分が漏れ出る行為でもある——そのねじれを、本を食べるという突飛な比喩一本で成立させているのが上手い。単なる文芸部の青春劇ではなく、「人はなぜ作り話を必要とするのか」という問いを、湿った叙情でくるんで差し出してくる映画だった。

特に刺さったシーン

やはり花澤香菜の天野遠子だ。本を食べるという、字面だけ追えばコミカルになりかねない行為を、彼女の声は全部「うっとり」と「飢え」の両方で塗り潰してくる。序盤、心葉のでっちあげた拙い物語を口にして「ほろ苦い」と評するくだり、あの声の緩急で、遠子が単なる変わり者ではなく相当に孤独な生き物だと一発で伝わってきた。終盤、抑えていた感情が一度だけ決壊する展開では、いつもの飄々とした喋りが急に幼くほどける。あの落差で不覚にも喉が詰まった。あと、水樹奈々の琴吹ななせがいい仕事をしていて、まっすぐな子の声がまっすぐすぎるからこそ、心葉の抱える嘘の輪郭が逆に濃く見える。脇では伊藤静の姫倉麻貴の余裕のある芝居、回想に差す久川綾の声の優しさも効いている。映画館の音響で聴くと、紙をちぎる微かな音まで物語の一部になっていて、ここは大きいスクリーンと音で浴びる価値があった。

読んで見たくなったら——『文学少女』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 奇抜な設定より、その奥にある人間の感情を読みたい人
  • 静かで湿度の高い、文芸寄りのドラマが好きな人
  • 花澤香菜水樹奈々あたりの芝居をじっくり浴びたい人
  • 「嘘」や「救い」をテーマにした青春ミステリーに弱い人

合わない人

  • テンポよく派手に展開するラブコメを期待している人
  • 本を食べる設定に理屈のある説明を求めてしまう人
  • 陰のある重い空気が長く続くのが苦手な人

次に見るなら

文芸部と謎解きの組み合わせにやられたなら、まずは氷菓。日常の小さな違和感を掘り下げていく省エネ探偵の話で、文学少女の静かな温度と地続きに楽しめる。本そのものへの偏愛で言えばビブリア古書堂の事件手帖がはまるはずで、古書に隠れた人の機微を読み解く構造が遠子の「読む」行為とよく似ている。文字や物語を力に変える発想が好きなら文豪ストレイドッグスも。こちらは派手だが、作家の名と作品を背負って戦う設定の根っこは、案外この映画と同じ場所にある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

劇場版「文学少女」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。いずれもアニメ作品の取り扱いが豊富なサービスなので、どれか一つに加入していればすぐに楽しめます。気になる方は、お使いの配信サービスでチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 劇場版「文学少女」はどこで配信されていますか?
A. dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで視聴できます。いずれもアニメ作品の取り扱いが豊富なので、普段お使いのサービスがあればそのまま楽しめます。
Q. 「文学少女」はどんなジャンルの作品ですか?
A. ドラマ・ミステリー・サイコロジカル・ラブコメの要素を併せ持つ作品です。文学をモチーフにした切ない心理描写と、ほんのり甘酸っぱい青春劇が同居しているのが魅力です。
Q. 予備知識がなくても楽しめますか?
A. 劇場版は1本で完結する構成なので、原作小説やシリーズを知らなくても問題なく楽しめます。文学好きの方はもちろん、ミステリーや青春ドラマが好きな方にもおすすめです。
Q. 公開年はいつですか?
A. 劇場版「文学少女」は2010年に公開された作品です。原作は野村美月によるライトノベルで、繊細な映像と音楽でその世界観が描かれています。

まとめ

劇場版「文学少女」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。いずれもアニメ作品の取り扱いが豊富なサービスなので、どれか一つに加入していればすぐに楽しめます。気になる方は、お使いの配信サービスでチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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