.hack//GIFT

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2003.hack//GIFT

.hack//GIFT

★ 2.8 / 5.0コメディファンタジー
放送年2003年
フォーマットOVA
話数1話
原作オリジナル

ヘルバは「.hack//Sign」とゲームシリーズの英雄たちへの感謝の気持ちから、新たに設立された「トワイライト温泉」を全キャラクターが発見するための特別なイベントを用意した。キャラクターたちは素晴らしい温泉に浸かって十分な休息とリラックスを得られるはずだったが、唯一の問題がある。温泉は隠されており、謎が隠されているのだ。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

「.hack//Sign」や「.hackゲームシリーズ」の英雄たちへの感謝を込めて、ヘルバが企画した特別イベント。世界「The World」に存在するキャラクターたちへ、新設された「トワイライト温泉」への招待状が届く。疲れた冒険者たちが心身ともにリフレッシュできる絶好のチャンスのはずが、その温泉は謎に包まれた場所に隠されており、たどり着くまでにひと騒動が待ち受けている。シリーズおなじみのキャラクターたちが総登場するコメディタッチのOVA作品。

みどころ・魅力

① シリーズキャラクターが一堂に集結するお祭り感

「.hack//Sign」のアニメ本編と、PS2用ゲームシリーズ「.hack」に登場するキャラクターたちが同じ画面に集う、ファン垂涎のクロスオーバー作品。普段は接点のなかったキャラクター同士の絡みが見られる貴重な一編で、シリーズを追いかけてきたファンほど楽しめる構成になっています。

② シリアスな本編とは対照的なギャグ全振りの笑い

重厚な世界観と謎解きで知られる「.hack」シリーズだが、本作はその空気を一切排除したコメディに特化した内容。キャラクターたちのドタバタぶりと、温泉をめぐる珍道中が描かれており、本編を見終えたあとの「ご褒美エピソード」として息抜きにぴったりの一作です。

③ 短編OVAならではのスピード感と濃密なサービスシーン

本編に縛られないお遊び精神全開の脚本と、温泉という設定を活かした各キャラクターの見せ場が凝縮されています。上映時間は短いながらも、シリーズファンへのサービス精神があふれており、鑑賞後はシリーズ本編をもう一度見返したくなるような余韻が残ります。

キャスト・声優一覧

司
メイン
斎賀みつき
昴
メイン
名塚佳織
カイト
カイト
メイン
相田さやか
クリム
クリム
サブ
三木眞一郎
ぴろし
ぴろし
サブ
小野坂昌也
オルカ
オルカ
サブ
増谷康紀
ミア
ミア
サブ
高山みなみ
エルク
エルク
サブ
斎賀みつき
ウッチー
ウッチー
サブ
内山大輔
内山大輔
サブ
平松晶子
ブラックローズ
ブラックローズ
サブ
浅野真澄
バルムンク
バルムンク
サブ
檜山修之

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スタッフ

監督川面真也、真下耕一
音楽梶浦由記
美術監督海野よしみ
OPシーソー「Obsession」
EDシーソー「Yasashii Yoake」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

.hack//Signをなんとか最後まで見て、「あのシリアスな空気どこ行ったの」と思いながら検索してたら出てきたのがこれだった。GIFTって何。贈り物?プレゼント?シリーズの総まとめ的な何か?と思いながら再生ボタンを押したら、開始5分で温泉回だと気づいた。

そう、これはサービス回というか、ファンへのご褒美OVAで、ゲームシリーズ(プレイしていない)とSignのキャラが全員集合して温泉を目指すというだけの話だ。2003年当時の「ここまで見てくれてありがとう」という制作側の気持ちがわかるような、ほとんど内輪向けのコメディ。ゲームをやっていないと「え、この人誰?」となるキャラが半分くらいいるが、それはそれで一つの体験だと思っている。正直なところ、2回目を見たとき初めて笑えた部分がいくつかあって、1回目は「あ、これ全員の顔が見えていないと楽しめないやつだ」と静かに悟るだけだった。

シリアスをぶっ壊すことでしか生まれない、コアファン限定の笑い

.hack//GIFTが面白いのは、このOVAが存在する意味そのものが「シリアスな本編への愛と皮肉」だという点だ。.hack//Signは、The World(ゲーム内世界)に囚われた少年・司の話で、意識が体に戻れないとか、現実に居場所がないとか、かなり重たいテーマを引きずる作品だった。ゲーム四部作(感染拡大→突然変異→侵食汚染→崩壊終焉)はそれとは別の軸でカイトたちがフィールドモンスターと戦う話で、そちらも最終的にはかなりシリアスな着地をしている。

GIFTはそれらを全部終わらせた後の「打ち上げ回」に近い。キャラクターたちが温泉という無害なゴールを目指して珍道中を繰り広げる、それだけの話。しかしここで重要なのは、このOVAを笑えるかどうかは「本編でどれだけ彼らを追ったか」に完全に依存しているということだ。バルムンクが(檜山修之の演技もあって)ちょっと偉そうにしているだけで笑えるのは、ゲームでの彼の立ち位置を知っているからだし、ミア(高山みなみ)の掴みどころのなさが微妙にボケキャラとして機能しているのも、Signでの不思議な立ち位置があってこそだ。三木眞一郎演じるクリムが場をかき回す存在になっているのも、あの静謐な.hack世界のなかでは違和感ギャグとして成立する。

このOVAを「つまらない」と評価するのは簡単だし、確かに単体で見たら何も始まらない。でも「シリアスをやりきった後に笑いに変換できる」という構造は、長編シリーズのファンへの最大の贈り物の形式としてわりと正解に近い気がしている。これはドラゴンボールZのオリジナル劇場版だったり、エヴァの旧劇後に出たコミカルなおまけ漫画だったりと似た種族で、「シリーズを愛した人だけが入れるクラブハウス」のようなものだ。

ただし、今作の場合、入場パスの条件が「ゲーム四部作をクリアしていること」込みなので、アニメだけのファンには若干扉が重い。その意味で完璧なOVAとは言いにくいが、このちょっとした排他性もまた.hackというシリーズの業の深さの一部だとは思っている。あと、現時点でどこのサブスクでも配信されていないという事実もこの閉鎖性を強めていて、見たければ円盤を探すしかない。シリーズ全体を通過した人間だけが笑えて、さらに入手ルートまで限定されている——GIFTというタイトルのわりに、贈り物の梱包がかなり厳重だ。

特に刺さったシーン

名塚佳織演じる昴が、温泉を探す道中でどこか不安定に見える場面が個人的には一番好きだった。Signの本編でずっと「長」としての役割と個人としての自分の間で揺れていた昴が、こんなにもコメディ寄りの文脈に置かれても、どこかその揺れが滲んでいるように聞こえる。役者の経験値というより、名塚佳織の声に元々入っている「曖昧さ」みたいなものが、コメディ回でも消えないのがじわじわくる。

あと斎賀みつき演じる司が、無愛想なまままわりのドタバタに巻き込まれていく部分。Signでずっと「The Worldに囚われている」という重たさを背負わせていたキャラが、温泉を目指してわちゃわちゃしているだけというギャップが、何度見ても少し笑えて少し切ない。解放されたんだな、という読み方をするとちょっと感傷的になれる。コメディとして作られているのに、ちゃんと余韻がある。2回目に見たとき、このキャラが笑っているシーンで「あ、これが本当のGIFTか」と思った。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • .hack//Signを見てゲーム四部作も通過した、完走勢
  • 重たいシリーズの「打ち上げ回」「番外編」系コンテンツが好きな人
  • 声優目当てで、好きな声をコメディ文脈で聞くだけで楽しい人
  • 2003年前後のネット・MMORPG黎明期の空気を懐かしめる人

合わない人

  • .hack//Signかゲームのどちらかしかやっておらずキャラの半分が誰かわからない人
  • .hackに入門したばかりで最初の一本としてここから見ようとしている人
  • 何かしらの起承転結か感情的カタルシスを求めて見る人
  • 25分間「温泉を探す」以上のことは何も起きないという前情報に耐えられない人

次に見るなら

GIFTを見て「.hackのキャラがわちゃわちゃしてるのが面白かった」なら、.hack//Quantumがおすすめ。2011年の3部作OVAで、新世代のThe Worldを舞台にした話。コメディ寄りではないが、.hackシリーズの空気をコンパクトに体験できる。Signとは別の切り口なので、GIFTの前後から入っても拒絶されない。

.hackのシリアス側にもう一度向き合いたいなら.hack//Roots。2006年のTVシリーズで、The World R:2という第二世代のMMOを舞台にしている。テーマの重さはSign寄りで、孤独とオンラインへの依存という主題は時代を経ても刺さる。GIFTの「笑い」の後に見ると落差がかなりあるが、それもまた.hackというシリーズの振れ幅だと思う。

MMORPGという舞台設定自体が好きで別の入口から楽しみたいならソードアート・オンライン(1期)がある。ゲームに閉じ込められるという構造はSAOの方が直接的で派手だが、.hackがやろうとしていたことの「大衆版」として位置づけると見方が変わる。どちらが好みかでその後のアニメの嗜好がはっきりわかれる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
現時点では、.hack//GIFTは国内外の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDソフトの入手が現実的な手段です。.hackシリーズのファンであれば、コレクションとして手元に置く価値のある一本です。

よくある質問

Q. .hack//GIFTはどこで見られますか?
A. 現時点では国内外の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。DVDソフトを購入・レンタルするのが現実的な視聴手段です。
Q. .hack//GIFTは本編を見ていないと楽しめませんか?
A. 「.hack//Sign」とPS2ゲームシリーズを知っていることが前提のファン向けOVAです。本編未視聴だとキャラクターの背景がわからず、笑いどころが伝わりにくいため、先に本編を視聴することをおすすめします。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
A. 短編OVA作品のため、上映時間は約30分程度です。シリーズ本編と比べて気軽に楽しめる長さで、鑑賞のハードルは低めです。
Q. ゲームシリーズを知らなくても楽しめますか?
A. アニメ「.hack//Sign」のキャラクターだけでもある程度楽しめますが、ゲーム版キャラクターの登場シーンも多いため、シリーズ全体を知っているほど倍楽しめる構成です。

まとめ

現時点では、.hack//GIFTは国内外の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDソフトの入手が現実的な手段です。.hackシリーズのファンであれば、コレクションとして手元に置く価値のある一本です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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