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逮捕しちゃうぞ Special
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 20話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
東京の危険な街を守るボクト警察署の女性警察官たち。気さくで自由奔放なナツミと機械の天才ミユキが組めば、犯人たちは太刀打ちできない。仕掛けられたハンドバッグから幽霊の露出狂まで、20話のミニエピソードで大爆笑間違いなし。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京・墨東警察署に勤める女性警察官コンビ、ナツミとミユキが活躍するショートアニメ。自由奔放で体力勝負のナツミと、機械いじりの天才ミユキが名コンビを組み、日々持ち込まれる珍事件に体当たりで挑む。仕掛け入りハンドバッグ事件から幽霊騒動まで、抱腹絶倒の20話が詰め込まれた短編集。TVシリーズの雰囲気そのままに、テンポよく笑えるエピソードが展開される。みどころ・魅力
① テンポ抜群のショートエピソード構成
1話あたりの尺が短いため、テンポよくサクサク見られるのが最大の特徴。隙間時間にちょうどよいボリューム感で、1話完結のギャグが次々と展開されるため、飽きを感じさせない構成になっている。② 凸凹バディが生む笑いのテンポ
体育会系で猪突猛進なナツミと、冷静沈着なメカニック気質のミユキ。正反対の個性を持つ二人のやり取りが笑いの核心で、どんな珍事件も二人にかかれば独自のペースで解決されていく様子が痛快。③ 日常×警察という独特のゆるさ
シリアスな刑事ドラマとは一線を画す、あくまで「日常系コメディ」としての警察もの。奇妙な事件が次々と巻き起こる設定でありながら、どこか牧歌的なムードが漂い、肩の力を抜いて楽しめる作風が魅力。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 西村純二 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 中嶋敦子 |
| OP | 福井 麻里子「Brand New Day」 |
| ED | エミコ「Yell 〜あなたの隣で〜」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
確かきっかけは、深夜に「逮捕しちゃうぞ」本編を久しぶりに引っ張り出して見直したことだった。OVAも本編も一通り追っていたくせに、このSpecialだけなぜか後回しにしていて、気づいたらずいぶん経っていた。
見始めて最初に思ったのは「あ、これは短編集なんだ」という安心感。20話分のミニエピソードが詰まっているから、どこから入ってもいいし、疲れていても見られる。最初の視聴ではスナック感覚で流していたんだけど、2回目にちゃんと腰を落ち着けて見直すと、松本梨香が演じる葵双葉の、あのゆるっとした声のトーンが本編からきっちり引き継がれていることに気づいた。双葉という人間のモードが音で完成している、という感覚。本編ファンなら1話目で懐かしさが来るはずで、そこは素直にうれしかった。
「ちゃんとしていない大人たち」が、なぜか職務を全うしている話
「逮捕しちゃうぞ」という作品全体を通して流れているのは、ざっくり言うと「規律からはみ出した人間たちが結果として機能している」というコメディの構造だと思っている。本編でも確立されていた話だが、このSpecialはそれを凝縮した短編形式でより剥き出しにしている。
ナツミはどう見ても自由奔放で、規則より感情が先に来る。ミユキは機械的な天才で、感情ではなく論理で動く。ふたりは正反対だから漫才コンビとして機能するわけで、そこに島田敏が演じる中嶋剣のような「一応上の立場」の人間が絡むと、組織というものの滑稽さが浮き上がる。ボクト警察署という場所が「まともな警察」として描かれているんじゃなく、「まともじゃない人間が集まっているのになぜか犯人が捕まる」という不条理の場として機能しているのがこの作品の核だ。
20話のミニエピソードというフォーマットは、その構造を繰り返すことで強化する。仕掛けられたハンドバッグだの幽霊まがいの露出狂だの、事件のスケールが意図的に小さく、かつ妙にリアルな市井の問題ばかりが並んでいる。大事件ではなく日常の延長線上の厄介ごとを警察が処理するという地味さが、逆に「この人たちは本当に仕事をしているんだな」という妙な信頼感を生む。ヒロイズムを排してコメディに振り切ったとき、この手の作品がいちばん正直になる。そういうことをSpecialは短い尺のなかで何度も証明している。
小桜エツコが演じる二階堂頼子のような脇のキャラクターが短編のなかでも存在感を持ち続けるのも、キャラクターが「設定」ではなく「声と間」で作られているからで、そこは本編から一貫している強みだと思う。
特に刺さったシーン
ハンドバッグに仕掛けられた何かを巡るエピソードで、ナツミが妙に真剣な顔で的外れな推理を展開する場面がある。松本梨香の演技がここで光って、「真剣だけど少しだけズレている」というニュアンスを声だけで出してくる。テンションが上ずるわけじゃなく、どこか地に足がついた確信ぶりがおかしい。このバランスは本編からずっとそうなんだが、Specialの短いフォーマットで1エピソード完結するぶん、そのおかしさが濃縮されている。
もう一点、玉川砂記子演じる辻本夏実のリアクションの間が毎回絶妙で、ナツミのボケに対してツッコむんじゃなく「ちょっと待つ」という間を取る。その0.5秒の沈黙に笑いが宿っていて、声優の演技として純粋に好きな部分だった。2回目の視聴でそこに気づいてから、夏実の出番が待ち遠しくなった。
読んで見たくなったら——『逮捕しちゃうぞ Special』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代後半〜2000年代の深夜アニメにリアルタイムで触れていた人
- 本編「逮捕しちゃうぞ」を通っていて、ナツミとミユキのコンビに思い入れがある人
- 10〜15分の短編アニメをすき間時間に流したい人
- 声優の演技を「声のトーンと間」で楽しめる人
- 大事件より日常の延長線上のコメディが好きな人
合わない人
- 本編未視聴でキャラクターへの前提知識がない人(Specialから入る設計ではない)
- ストーリーの連続性や伏線回収を求める人(短編集なので各話完結)
- 90年代アニメの作画・演出テンポに抵抗がある人
- コメディより重厚なドラマを求めて見る人
次に見るなら
「逮捕しちゃうぞ」本編シリーズをまだ通っていないなら、まずそちらを。Specialはあくまで本編ファンへの補足として設計されているので、キャラクターへの愛着が先にあるほど楽しさが跳ね上がる。逮捕しちゃうぞ(TVシリーズ第1期)はdアニメストアとU-NEXTで配信中。
女性警察官コンビの掛け合いコメディという文脈で引き続き見るならこちら葛飾区亀有公園前派出所も近い。ジャンルとしては男性主人公だが、日常の延長線上にある小さな事件を警察が処理するという構造とゆるいテンポ感が似ていて、Specialを楽しめたなら入りやすい。
90年代の女性キャラが活躍する職業ものコメディという括りではママレード・ボーイや同時期の少女漫画原作作品とも相性がいい。平松晶子・松本梨香が当時どんな作品に出ていたかを辿ると、この時代のアニメがどれだけ豊かだったか改めて分かる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『逮捕しちゃうぞ Special』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらもスマートフォンやテレビなど多様なデバイスに対応しており、手軽に視聴を始められます。短編ながらシリーズの魅力がぎゅっと詰まった作品ですので、未視聴の方はぜひこの機会にお試しください。