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映画ドラえもん のび太の新恐竜
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Shin-Ei Animation |
作品概要・あらすじ
あらすじ
のび太がひみつ道具を使って手に入れた化石から、ふたごの恐竜の卵を孵化させることに成功。「クー」と「ミュー」と名づけた恐竜たちと心を通わせ、大切に育てていくのび太。しかし、二匹を白亜紀の世界へ還さなければならない日が訪れる。ドラえもんや仲間たちと共に1億年以上前の地球へタイムトラベルし、壮大な冒険の果てに待ち受ける感動の結末とは。映画ドラえもんシリーズ40周年記念作品。みどころ・魅力
① のび太とふたご恐竜の純粋な絆
クーとミューはそれぞれ個性が異なり、のび太との交流を通じて少しずつ成長していく。言葉は通じなくても伝わる愛情と信頼のドラマが丁寧に描かれており、別れのシーンは大人も涙なしには見られない感動を届けます。② 40周年記念にふさわしいスケールの冒険
白亜紀の地球を舞台に、CGで描かれた迫力満点の恐竜たちが登場。シリーズの原点「恐竜」テーマに立ち返りつつ、現代の映像技術で進化させた本作は、長年のファンにも新たな感動を与えてくれる仕上がりです。③ のび太の「成長」がテーマの物語
失敗ばかりののび太が、クーとミューのために懸命に努力し、仲間と力を合わせて困難を乗り越える姿が描かれます。子どもへの「自分にもできる」というメッセージが込められており、親子で楽しめる作品です。キャスト・声優一覧










スタッフ
| 監督 | 今井一暁 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 小島崇史 |
| 音楽 | 服部隆之 |
| 美術監督 | 井上一宏、秋山健太郎 |
| 音響監督 | 田中章喜 |
| ED | ミスターチルドレン「Birthday」 |
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
毎年ドラえもん映画を劇場で見る人って、一定数いる。そういう人にとってこれは「今年もドラえもんの季節か」くらいの感覚で向かう作品で、自分もその口だった。深く考えずに座席についた。
ただ、見始めてすぐ気がついたのは「あ、これ40周年作なんだ」という肌感覚だった。1980年の『のび太の恐竜』と意識的に対になっている作りで、旧作を知っていれば知っているほど細かいところで反応してしまう。1作目が1匹の恐竜との別れを描いたなら、今作は双子——その構造の違いに気づいた瞬間から、単純なリブートではないとわかった。
序盤はテンポが少し心配になったけど、終盤に向けて締まっていく感じがあって、劇場を出るころには「もう1回確認したいシーンがある」という状態になっていた。
「できない」ほうの恐竜が主人公だった話
表向きはのび太が双子の恐竜ミューとキューを育てて別れるロードムービーだけど、この映画が本当に描いているのは「能力の差がある者同士がどうやって生きていくか」という話だと思っている。
ミューとキューは同じ卵から生まれ、同じように育てられる。でも一方はどんどん身体能力を発揮し、もう一方はそれができない。この構図、のび太そのものだ。同じ教室で同じ授業を受けているのに、できることとできないことがはっきり分かれる。そのままの話をされている感じが、のび太視点で見ているとじわじわ来る。
この作品が単なる「別れと成長の感動もの」に終わっていないのは、能力の差を「努力で埋める」という方向に安易に持っていかないところだと思う。できないキューが最終的にたどり着く答えは、「できないまま自分の形を見つける」こと——進化の文脈で言えば、鳥類の祖先になるという方向性そのものだ。飛べないことが問題なのではなく、飛び方が違うだけだった。
のび太が恐竜を手放す場面の重みも、単純な「友との別れ」ではなく「自分とは違う形で生きていくことを認める」という行為として読める。それはそのままのび太自身の物語でもあって、ドラえもん映画が繰り返す「のび太が自力で何かをする」という構造が、今作では「違いを肯定する」という形で表れている。
40周年作として旧作と対に置かれたのも、このテーマのためだと思う。1980年版は「見つけた恐竜を元の時代に戻してあげる」という純粋な別れの話だった。今作は双子にすることで、「同じ出発点から違う軌跡を描く」という変奏を加えている。構造的に同じようで、中身が全然違う。
特に刺さったシーン
終盤のキュー関連の展開が、思っていたより来た。序盤から「この子、できない側のキャラだな」と見ていたから、劇場でそれが反転する瞬間の受け取り方がまったく違っていた。劇場の音響でああいう場面を受け取ると、映像の情報量とは別の何かが乗ってくる。
かかずゆみさんの静香は、過剰に感情を押してこない演技が毎回うまいと思う。今作でも「ここで泣かせようとしてるな」という匂いがしない場面で自然に感情が滲んでくる。ベテランが当たり前のように場をつくる瞬間がある。
木村昴さんのジャイアンは、役に入ったときの声の重さが面白い。声優と夜あそびでのあの人と同じ人物だということを忘れるくらい、スクリーンの中では完全にジャイアンになっている。映画版ジャイアンはちょっといい奴になるのが定番だけど、そのモードへの切り替わりが今作は早めで、それが物語の流れと噛み合っていた。
関智一さんのスネ夫は、スネ夫としか言いようのない存在感。出番の多寡に関わらず、一声で空気ごとスネ夫に染まる。374本の出演歴で反復してきた役だから当然ではあるんだけど、改めて劇場の音響で聞くと別物になる。
読んで見たくなったら——『映画ドラえもん のび太の新恐竜』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1980年版『のび太の恐竜』を見たことがある人——対比が楽しめる
- 毎年ドラえもん映画を劇場で見ている層——シリーズの中での位置づけが読める
- 「できないキャラが自分の形を見つける」類の話に弱い人
- 子ども時代にドラえもん映画で泣いた記憶があって、大人になってもたまに確認したい人
合わない人
- 旧作との比較なしに単体作品として評価したい人——構造的に旧作ありきの作りになっている
- 序盤のテンポに慣れるまでが長いと感じるタイプ
- ドラえもん映画のフォーマット(のび太が泣く→自力で解決→感動的な別れ)を繰り返しに感じている人
次に見るなら
まず映画ドラえもん のび太の恐竜2006。1980年版のリメイクで、今作が意識している「原点」の現代版。旧作を見たことがなければこちらから入ると対比が面白くなる。1匹と双子、どちらの別れが辛いかは人によって分かれると思う。ABEMAとU-NEXTで配信されているので今作と続けて見やすい。
次点は映画ドラえもん のび太の宝島(2018年)。「のび太が自力で誰かを助ける」という構造が今作と共鳴する部分があって、アクションのテンポも良く、劇場版ドラえもんの入口として機能しやすい。
まったく別軸なら竜とそばかすの姫。恐竜ではなく竜だけど、「違う形の存在が自分の場所を見つける」という読みができる点と、劇場の音響前提で作られているという点で今作と同じ文脈に置きやすい。Netflixで視聴可能。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、ABEMA・U-NEXT・Netflix・Huluの4つの主要配信サービスで視聴できます。月額サービスに加入していれば追加料金なしで楽しめるケースが多いため、気軽に視聴しやすい環境が整っています。お好みのサービスで、ぜひ家族みんなで40周年記念の感動作をお楽しみください。
