ヴァンドレッド 胎動篇

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2001ヴァンドレッド 胎動篇

ヴァンドレッド 胎動篇

★ 3.0 / 5.0アクション冒険コメディセクシーメカSF
放送年2001年
フォーマットOVA
話数1話
原作オリジナル

『ヴァンドレッド ザ・ファーストステージ』の直後に放映されたTV特番。『ヴァンドレッド 泰動編ステージ』とも呼ばれ、第1~13話の総集編に新規映像を加えたもの。つまり泰動編は、ファーストステージとセカンドステージの橋渡しではなく、新しい視聴者を物語に追いつかせるために制作された。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

男女が完全に分断された未来世界を舞台に繰り広げられる宇宙冒険活劇『ヴァンドレッド ザ・ファーストステージ』の放映直後に制作されたTV特番。第1話から第13話までのストーリーを総集編形式でまとめつつ、新規映像も追加収録した作品。ファーストステージとセカンドステージをつなぐ橋渡し的な続編ではなく、新たに視聴を始める人がこれまでの物語に追いつけるよう制作されたガイド的位置づけとなっている。ヒビキとディタたちの出会いや、謎の敵「収穫者」との戦いなど、物語の重要な流れをコンパクトに把握できる。

みどころ・魅力

① ファーストステージの名場面をギュッと凝縮

全13話分のストーリーを1本にまとめているため、忙しくてすべてのエピソードを追えなかった視聴者でも短時間で物語の流れを把握できる。バニラやメイアら個性豊かなキャラクターの見せ場もしっかり収録されており、お気に入りのシーンをまとめて楽しめる。

② 新規映像で補完されるキャラクターと世界観

総集編でありながら、新規映像が追加されている点が本作の大きな特徴だ。既存のエピソードでは語りきれなかった細部や、キャラクターの心情を掘り下げる描写が加わることで、ファーストステージをすでに見た視聴者にとっても新鮮な発見がある内容になっている。

③ セカンドステージ前の最適な予習・おさらい作品

胎動篇はセカンドステージ視聴前の入門・復習として非常に機能的だ。収穫者の脅威や男女の関係性の変化といった核心的なテーマが整理されており、長いブランクを経てから続きを見始めるときにも、スムーズに物語の世界へ入り直せる。

キャスト・声優一覧

メイン
吉野裕行
メイン
折笠富美子
ディータ・リーベライ
ディータ・リーベライ
メイン
かかずゆみ
メイン
浅川悠
サブ
沢海陽子
バーネット・オランジェロ
バーネット・オランジェロ
サブ
根谷美智子
ピョロ
ピョロ
サブ
岩田光央
サブ
京田尚子
サブ
秀樹田坂

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スタッフ

監督樋口真嗣
キャラクターデザイン黒田和也

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アニメ

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「前日譚的なやつ」だと思って再生したら、総集編だった。そういう出発点から始めないといけない。

ヴァンドレッド本編は記憶が曖昧ながらも通しで見た気がしていて、この胎動篇は「セカンドステージとの橋渡しになる何かかな」くらいの温度感で手を伸ばした。蓋を開けると第1〜13話の総集編に新規映像を加えたTV特番で、要するに「ファーストステージを知らない視聴者を追いつかせるための装置」として作られたもの。本編を見た人間が入口にする作品ではない。

2回目に見たときはその前提を受け入れた上で画面を追ったんだけど、編集の選球眼が意外とちゃんとしていた。キャラクターの関係性が圧縮される分、本編では少しずつ積み上げていた空気の変化が、一度見たことがある人間の目には別の形で見えてくる。「この時点でもうそういう芽があったんだな」という発見がある。

男と女が、宇宙でしか初めて会えなかった話

ヴァンドレッドという作品の核は、メカでも宇宙海賊でもなく、「何百年も分断されてきた性別が、閉鎖空間で初めて同じ空気を吸うことを学ぶ話」だと思っている。男は男の星、女は女の星、それぞれ独自の偏見と文明を育てたまま成人した人間たちが、戦艦という逃げ場のない場所に押し込まれる。

胎動篇はその導入部——ファーストステージ前半を凝縮したもの——なので、この「初めて接触した者同士の衝突と摩擦」が集中して出てくる。吉野裕行のヒビキが女性陣に対してとる態度の幼稚さも、相手側の「男なんて」という反射的な拒絶も、どちらも笑えるし、どちらも理解できる。育った環境が違えば、相手を人間として見るための回路がそもそも備わっていないんだから、そりゃそうなる。

この作品が単なるハーレムメカアニメと一線を画しているのは、分断に対して「なぜ分かれたのか」「何が壁を作り続けているのか」を物語の背骨として持っているところだ。総集編という形式の胎動篇ではそこまで深く掘り下げられないけれど、本編を知っている人間が見ると「この時期のひびきとディータの噛み合わなさ」がきちんと後の展開への助走になっていることがわかる。

折笠富美子のディータが作品全体のトーンを決めている部分も大きい。あの明るさはただのコメディリリーフではなく、偏見の外側に立っているキャラクターとして設計されていて、それがヒビキを徐々に変化させていく触媒として機能している。圧縮された総集編の中でも、その空気は削られていない。大原さやか豊口めぐみが担う脇のキャラクターたちも、各人がきちんと「自分の価値観を持った女」として立っていて、群像としての厚みが2001年の作品とは思えないレベルで残っている。

特に刺さったシーン

根谷美智子のバーネットが画面にいるだけで空気が締まる感じ、あれに毎回持っていかれる。バーネット・オランジェロというキャラクターは序盤から立ち位置が明確で、感情の湿度が低いセリフほど逆に印象に残る、という根谷さんの演技の特性がピタリとはまっている。総集編という性質上カットされた場面も多いはずなのに、バーネットの存在感だけは削れていなかった。

ヴァンドレッドが合体する戦闘シーンの作画は2001年としてはかなり気合が入っていて、胎動篇の新規カットが混じる部分でも「ああ、当時お金をかけた作品だったんだな」という熱量が伝わってくる。音楽もGONZOらしいシンセ寄りのサウンドで、懐かしいというより「この時代の美意識として好き」という感覚で聴ける。

吉野裕行のヒビキは序盤の「とにかく反発している」時期の声が特にいい。強がりの裏に不安が透けている10代の男の子の声として、ああいう「まだ角が取れていない」演技は後から見るとかえってリアルだった。

読んで見たくなったら——『ヴァンドレッド 胎動篇』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ヴァンドレッド ファーストステージを見終えて、セカンドステージ前に内容をおさらいしたい人
  • 2000年代初頭のGONZOメカアニメの雰囲気が好きな人
  • 根谷美智子折笠富美子吉野裕行の初期キャリアを追っている人
  • 「男女が別々の惑星で生きているSF」というシンプルな設定の面白さに乗れる人
  • 本編を一度見た上で「この関係性の萌芽を再確認したい」と思っている人

合わない人

  • 本編未視聴でいきなりここから入ろうとしている人(起点にはなれない作りになっている)
  • 総集編特有の「テンポが速すぎて感情移入できない」感が苦手な人
  • 新規映像メインのコンテンツを期待している人(割合はかなり少ない)
  • 2000年代初頭のセクシーコメディ的な演出が古く感じる人

次に見るなら

胎動篇まで来たなら次は当然ヴァンドレッド ザ・セカンドステージ。このOVAはセカンドステージへの助走として機能しているので、続きへそのまま進むのが本来の使い方だ。ファーストステージから時間が空いた状態で見るなら、胎動篇経由でセカンドに入るのは理にかなっている。

「男女が分断された世界でぶつかり合う」という構造が刺さったなら天地無用!シリーズも試してほしい。90年代宇宙系コメディの原型的な作品で、ヴァンドレッドに流れ込んでいるDNAを感じる。テンポや画面の密度はかなり違うけれど、「閉鎖空間で性別を超えた関係が育つ」テーマとしては直系に近い。

2000年代のGONZOメカアニメとして並べるならフルメタル・パニック!も同時代の作品として比較しやすい。ギャグとシリアスの振れ幅が大きく、「不器用な男キャラが女性たちの空間に放り込まれる」構造の別解として見ると面白い。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
ヴァンドレッド 胎動篇はdアニメストアで視聴できます。ファーストステージの流れをひとまとめに確認できる総集編として、初めて視聴する方にも途中から追いかける方にも役立つ内容です。セカンドステージを見る前にぜひチェックしておきましょう。

よくある質問

Q. ヴァンドレッド 胎動篇はどこで視聴できますか?
A. dアニメストアで配信されています。サービスに加入していれば追加料金なく視聴可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
Q. ファーストステージを見ていなくても楽しめますか?
A. はい、胎動篇はファーストステージを見ていない方向けに作られた総集編です。本作から見始めてもストーリーの概要をつかめるため、入門作品として視聴できます。
Q. セカンドステージを見る前に胎動篇は見たほうがいいですか?
A. ファーストステージをすでに見ている方には必須ではありませんが、内容を忘れてしまった方や一気見したい方には復習として非常に役立ちます。セカンドステージ視聴前のおさらいに最適です。
Q. 新規映像はどのくらい追加されていますか?
A. 総集編をベースに新規映像が加えられており、既視聴者にも新鮮な描写が楽しめる構成になっています。ただし、あくまでも補完的な位置づけのため、全編新作アニメではありません。

まとめ

ヴァンドレッド 胎動篇はdアニメストアで視聴できます。ファーストステージの流れをひとまとめに確認できる総集編として、初めて視聴する方にも途中から追いかける方にも役立つ内容です。セカンドステージを見る前にぜひチェックしておきましょう。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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