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セイント・ビースト~聖獣降臨編~
| 放送年 | 2003年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Tokyo Kids |
堕天使・麒麟のユーダと鳳凰のルカを封印していた封印が破られ、二人は自分たちを地獄に堕とした神への復讐を企てる。かつての故郷である天界を滅ぼそうとするのだ。地上の守護天使が次々と消え始め、天界でも原因が不明。だが復讐心に満ちた動物霊の仕業と推察され、四聖獣たちが立ち上がる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
封印を解かれた堕天使・麒麟のユーダと鳳凰のルカは、自分たちをかつて地獄へと堕とした神への復讐を誓い、かつての故郷である天界を滅ぼすべく動き始める。やがて地上に派遣された守護天使たちが次々と行方不明となり、天界でも原因の分からない異変が続く。復讐心に燃える動物霊の仕業と推察した四聖獣たちは事態の収拾に乗り出すが、その先にはかつての同胞であった堕天使たちとの過酷な対峙が待ち受けることになる。みどころ・魅力
① 善悪では割り切れない、元仲間との宿命の対決
かつて天界をともに守った仲間同士が、やがて敵対する側に分かれてしまう構図が本作最大のドラマを生む。神への怒りと失われた絆の狭間で揺れるキャラクターたちの葛藤は、単純な勧善懲悪に収まらない複雑な感情を描き出している。② 天界・地獄・地上をまたぐスケールの大きな世界観
三つの世界を舞台にした壮大な設定と、それぞれ異なる動物霊を宿した聖獣キャラクターたちの個性豊かなビジュアルが見どころ。2003年当時ならではの作画スタイルが、独特の幻想的な雰囲気を醸し出している。③ 神話・宗教的モチーフを織り込んだ哲学的テーマ
天使・堕天使・封印・復讐といった神話的要素をベースに、裏切りと贖罪のドラマが展開される。権力構造への問いかけや善悪の相対性を描いたテーマ性が、ファンタジーとしての奥行きを与えている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小坂春女 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 有栖川ケイ |
| 原案キャラデザ | あさぎ桜 |
| 音楽 | 井上俊次 |
| 美術監督 | 福田一生 |
| 音響監督 | 渡辺淳 |
| OP | きただにひろし「Seinaru Kemonotachi」 |
| ED | 鈴村健一「終わらない夢のひととき」 |
| ED | 櫻井孝宏「SWEET ANGEL」 |
| ED | 杉田智和「Four Seasons」 |
| ED | 吉野 裕行「Bus Stop」 |
| ED | 杉田智和「birdcage」 |
| ED | 鈴村健一「Kitty」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言う。セイント・ビーストを見始めたのは、キャストを見たからだ。櫻井孝宏、杉田智和、森川智之、石田彰。2003年にこの四人が同じアニメに揃っているとなれば、見ないという選択肢が存在しない。ターゲット層が自分と違うことはわかっていた。天使が美形で、羽根があって、互いを「〜様」と呼び合う世界観。これは明確に別のお客さんに向けた作品だ。でもそれを知って見るのと、知らずに見るのとでは全然違う。最初は「声優名鑑的な楽しみ方でいいか」と思って流し見していたのが、気づいたら封印と堕天使の話の構造がちゃんと面白くて、2周目に入っていた。
「正しい側」が下した判決が、正しかったかどうか
セイント・ビーストの話の核心は、神に反旗を翻した天使——石田彰演じる麒麟のユダと鳳凰のルカ——が「なぜ地獄に堕とされたか」という問いに集約される。作品の序盤から提示されるのは、彼らの復讐という動機ではなく、「そもそもその封印は正しかったのか」という疑念だ。四聖獣たちは天界の秩序を守るために動く。それは正しい行動に見える。だが物語が進むにつれて、守っている秩序の根拠があやふやになってくる。
これはヒーロー側が「自分たちの正しさを疑い始める」タイプの物語だ。2003年当時のアニメとしては珍しく、悪役の動機が「私怨」ではなく「構造的な不満」として描かれている。ユダが天界を滅ぼそうとするのは単純な憎しみではなく、判決のシステムそのものへの異議申し立てに近い。石田彰の声がそこに乗ると、怒りより静けさが際立って、余計に刺さる。「こいつが間違っているとは言い切れない」と思わせるキャラクターを、ちゃんと作れている。
四聖獣の側も、単純な正義の執行者として描かれていない。地上の守護天使が消えていく謎を追いながら、彼らは「誰かが決めたルールの中で動いている」ことへの自覚と葛藤を見せる。これがこの作品を、外見的なビジュアルだけでは終わらない話にしている要因だ。ターゲット層が違うから流し見してた、というのは正直な出発点だったが、このテーマ構造はそこそこ真剣に作られている。
特に刺さったシーン
封印されていたユダが覚醒するシーンで、石田彰の声の「間」の取り方がある。長い沈黙のあとに一言だけ言う、そのタイミングが異常に正確で、2回目に見たとき「あ、これ計算してるな」と気づいた。石田彰はセリフが多いときより少ないときのほうが情報量が多い。
もう一点は、森川智之演じる青龍のゴウが他の聖獣たちと言い合いになる場面だ。森川智之の低音は「怒っているのに落ち着いている」という相反する感情を同時に乗せてくる。あれは他の声優では成立しないバランスだと思う。2周目でそこだけ3回リプレイした。
川澄綾子のアユミは出番こそ少ないが、天界の「一般市民」的な視点を担っていて、重たい展開の中での箸休め的な機能を果たしている。この配置は意図的だろう。
読んで見たくなったら——『セイント・ビースト~聖獣降臨編~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2000年代前半の男性声優黄金期のキャスト陣に思い入れがある人
- 美形キャラクターが多数登場するファンタジーを好む女性オタク(本来のターゲット層)
- 「正義側が本当に正しいのか」という構造を持つ物語が好きな人
- 石田彰の「静かな怒り」演技が好きな人
- 天使・天界・堕天使というモチーフへの耐性がある人
合わない人
- アクション描写に重きを置いて見ようとすると拍子抜けする(2003年TVアニメの限界はある)
- 「ジャンル:アクション」を額面通りに受け取ると温度差が生じる
- ビジュアル系美形男子キャラクターへの耐性がまったくない人
- ストーリーテンポを重視する人(雰囲気重視の作りをしている)
次に見るなら
円盤皇女ワるきゅーレと並べるのはジャンルが違いすぎるので、同じ「2000年代・天界・秩序と反逆」文脈なら天空のエスカフローネが近い。運命や神の意志への抵抗という軸が共通していて、こちらはアクション比率が高いぶん「物語の推進力」が全然違う体験になる。
声優陣目当てで来た人にはLOVELESS(2005)を挙げたい。同じく男性声優の演技を軸に見る設計で、2000年代BL隣接ファンタジーの空気感が近い。作画クオリティと世界観の作り込みは時代的にどちらも正直なところがあるので、そこ込みで楽しめるなら。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『セイント・ビースト~聖獣降臨編~』は、dアニメストアおよびU-NEXTで配信されています。どちらのサービスも豊富なアニメ作品を取り揃えており、本作と合わせて天使・ファンタジー系の関連作品をまとめて楽しむことができます。気になる方はぜひ各サービスをご確認ください。