Fate/Zero

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2011Fate/Zero

Fate/Zero

★ 4.0 / 5.0アクションドラマファンタジー超自然
放送年2011年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作ライトノベル
制作ufotable

全ての願いを叶える聖杯を求めて、過去に3度の聖杯戦争が繰り広げられた。今度の第四次聖杯戦争で、名門アインツベルン家は聖杯の器を手に入れたと確信し、魔術師キリツグを雇う。彼は妻と息子との新しい人生を求めていたが、聖杯戦争という残酷な運命に巻き込まれていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

すべての願いを叶えるという伝説の聖杯をめぐり、7人の魔術師がそれぞれ英霊(サーヴァント)を召喚し命を懸けて争う「聖杯戦争」。今回で4度目となるこの戦いに、魔術師殺しと恐れられる衛宮切嗣が参戦する。名門アインツベルン家に雇われた彼は、妻・アイリスフィールと幼い娘を持つ身でありながら、理想を実現するためにあらゆる手段を厭わない戦いへと身を投じていく。英雄たちの誇りと魔術師たちの野望が交錯する冬木市を舞台に、聖杯戦争の残酷な真実が明かされていく。

みどころ・魅力

① 英雄王・イスカンダル・アーサー王——サーヴァントたちの圧倒的な存在感

ギルガメッシュ、ライダー(イスカンダル)、セイバー(アーサー王)など、歴史・伝説上の英雄たちがそれぞれの哲学と誇りを持って激突する。彼らの会話や信念のぶつかり合いは、単なるバトルを超えた深みをもたらしており、特に「英雄王と征服王の対話」シーンは視聴者から語り継がれる名場面となっている。

② 勝利のための「悪」——衛宮切嗣という主人公の異質さ

従来の英雄像とは対極にある主人公・切嗣の存在がこの作品の核心だ。大義のためには手段を選ばない功利主義的な思考と、父としての人間的な側面が描かれることで、「正義とは何か」という問いが物語全体に通底している。視聴後に『Fate/stay night』を見返すと、その世界観がより深く理解できる構造になっている。

③ 虚淵玄が描く容赦ない群像劇——誰もが報われない物語の重厚感

脚本家・虚淵玄による原作は、登場人物全員に動機と背景を与えた上で容赦なく物語を動かす。7陣営それぞれの思惑が絡み合う複雑な構成でありながら、ufotableの緻密な映像表現によって破綻なく描かれており、ダーク・ファンタジーとしての完成度は非常に高い。

キャスト・声優一覧

衛宮切嗣
衛宮切嗣
メイン
›
小山力也
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
メイン
›
大原さやか
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
メイン
›
川澄綾子
言峰綺礼
言峰綺礼
メイン
›
中田譲治
ギルガメッシュ
ギルガメッシュ
メイン
›
関智一
遠坂時臣
遠坂時臣
メイン
›
速水奨
ウェイバー・ベルベット
ウェイバー・ベルベット
メイン
›
浪川大輔
イスカンダル
イスカンダル
メイン
›
大塚明夫
ジル・ド・レェ
ジル・ド・レェ
メイン
›
鶴岡聡
雨生龍之介
雨生龍之介
メイン
›
石田彰
ディルムッド・オディナ
ディルムッド・オディナ
メイン
›
緑川光
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
メイン
›
山崎たくみ

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スタッフ

監督あおきえい
原案キャラデザ竹内友崇
キャラクターデザイン碇谷敦、須藤友徳
美術監督衛藤功二
OPリサ「oath sign」
EDリサ「oath sign」
ED藍井エイル「MEMORIA」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「Fateに入るならZeroから」という話は何度も聞いていた。でも結局、stay nightを先に見てしまった。フェイトルートを全部終えてから「じゃあZeroを」と腰を上げたのだが、第1話の冒頭から、あ、これは順番を間違えたかもしれない、と思った。知っているはずの登場人物が、若くて、壊れていなくて、それがじわじわとつらい。

2回目に通して見たのは少し間を置いてからで、そのときのほうが面白かった。1周目は「これが後の伏線か」という逆引きの見方になってしまうが、2周目はようやく各キャラクターそれぞれの論理で物語を追えた。特に序盤の衛宮切嗣の描かれ方——あの静けさが、後半の意味を全部変えてくる。

「正しい英雄」でいることのコスト——理想と手段が食い合う話

Fate/Zeroはアクションの皮をかぶった哲学討論で、虚淵玄がいちばんやりたかったのはたぶんそこだと思っている。聖杯戦争というバトルロワイヤル形式を使いながら、この作品が繰り返し問うているのは「英雄とは何か、正義とは何か、そしてその理想を貫くために人はどこまで人を捨てられるか」という一点だ。

主人公・衛宮切嗣の行動原理は徹底したトリアージ思想で、より多くを救うためなら少数を切り捨てることを迷わない。それは合理的に見えて、しかし物語を通じてその論理が彼自身をどう侵食していくかが丁寧に描かれる。魔術師殺しと呼ばれる男が、最終的に何を失ったのか。2回見て初めて、序盤のある場面が全然違う色に見えた。

対照的に置かれているのが川澄綾子演じるセイバー(アルトリア・ペンドラゴン)の騎士道的理想と、大塚明夫演じるライダー(イスカンダル)の豪快な王道哲学だ。中盤に3人の英霊が酒を酌み交わしながら「王のあるべき姿」を語り合う場面がある。関智一のギルガメッシュは終始あの傲慢さを崩さないのだが、不思議と3者3様の論理がすべて一定の説得力を持って聞こえる。誰かが正解を出すのではなく、三つの理想がぶつかり合って何も解決しないまま夜が明ける——あの構成が好きで、毎回そこだけ見返してしまう。

「英雄であろうとすること」は自分を削る行為だ、というテーマはZeroからstay nightのUBWルートへと地続きになっていて、その意味でこの作品は単独の完結した悲劇でありながら、Fateというシリーズ全体の「問い」の起点にもなっている。先にZeroを見るか、stay nightを見るかで読み方がまるで変わるので、どちらから入った人にも「もう一度、逆順で」と言いたくなる。

特に刺さったシーン

「英雄王の晩餐」と勝手に呼んでいる、英霊たちが王道を語り合う場面を何度見たかわからない。大塚明夫のライダーがあの大きな声で笑いながら理想を語るとき、本当に画面の向こうから酒の匂いがしそうな存在感がある。重厚なのに陽性、というのは言葉にすると矛盾するが、大塚明夫はそれを平然とやってくる。

もう一つ、石田彰演じる雨生龍之介の描かれ方が想定外だった。明確な悪役なのだが、石田彰の声がつくと「狂人」ではなく「狂気に至った過程が見えてしまう人間」になる。背筋が寒い、という感覚の質がほかのキャラクターと違う。同じ恐ろしさでも、解像度が高い怖さとでも言えばいいか。初見では「早く退場してくれ」と思いながら見ていたのに、2周目はそのシーンが来るたびに妙に引き込まれてしまった。

浪川大輔演じるウェイバー・ベルベットは、この作品のなかで唯一「成長した」と感じられるキャラクターで、終盤にライダーを見送る場面の演技は何度見ても少し息が止まる。

読んで見たくなったら——『Fate/Zero』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「正義」「英雄」「理想」という概念を相対化して考えるのが好きな人
  • 重くて後味が悪い話を「良いものを見た」と思える人
  • 声優の演技そのものを楽しめる人(キャスト陣が本当に豪華)
  • 梶浦由記の音楽が好きな人——BGMの使い方が特に終盤は素晴らしい
  • Fate/stay nightを知っていて「あの世界の前日譚」を体験したい人

合わない人・注意が必要な人

  • 子どもが危険にさらされる描写が苦手な人(序盤〜中盤にかけていくつかある)
  • 毎話アクションを期待している人——哲学談義や心理描写のほうが長いので
  • カタルシスが欲しい人。基本的に「報われない」方向に話が進む
  • Fateシリーズ未経験でFate入門として見ようとしている人——見られなくはないが、stay nightを知ったあとで見るほうが刺さる

次に見るなら

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]——Zeroの「問い」に対する一つの答えが、この作品に描かれている。衛宮士郎というキャラクターが切嗣の正反対であり、同時に正反対にならざるを得なかった理由もここで見える。ZeroとUBWは両方見てひとまとまり、という感覚があるので必ず続けて見てほしい。

PSYCHO-PASS——脚本が同じく虚淵玄。「社会正義のために個人を切り捨てることは許されるか」という問いの立て方がZeroと共鳴する。近未来SFなので雰囲気はかなり違うが、倫理的なジレンマに興味があるならすぐに入れる。

天元突破グレンラガン——あえて真逆を勧めたい気分のときに。Zeroの「理想はコストを伴う」という重さに対して、「理想はただ貫け」という方向で全力で描かれた作品。見終わったあとの体感が全然違う。両方見るとFateの暗さが少し相対化される。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『Fate/Zero』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信中のため、主要なサブスクサービスで気軽に視聴できる環境が整っている。前後編合わせて全25話なので、ufotableが手がけた高水準の映像とともにじっくり楽しんでほしい。

よくある質問

Q. Fate/Zeroは『Fate/stay night』を見ていなくても楽しめますか?
A. 単体でも十分楽しめる完結した物語です。ただし、Fate/stay nightを知っていると一部のキャラクターや設定に対する理解がより深まります。視聴順はZero→stay nightを推奨する意見が多いです。
Q. 全何話ですか?1期と2期に分かれていますか?
A. 全25話で、2011年放送の第1期(13話)と2012年放送の第2期(12話)に分かれています。配信サービスでは通しで視聴できる場合が多く、続けて一気見しやすい構成です。
Q. 子ども向けですか?残酷な描写はありますか?
A. 子ども向けではありません。戦闘シーンや精神的に重い展開が多く、グロテスクな描写も含まれます。ダークなトーンの作品が好きな成人向けの作品です。
Q. 原作小説との違いはありますか?
A. アニメは原作者・虚淵玄が自ら脚本を担当しており、原作の再現度が高いと評価されています。ufotableによるアクションシーンの映像化は原作を超えたとも言われ、どちらから入っても楽しめます。

まとめ

『Fate/Zero』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信中のため、主要なサブスクサービスで気軽に視聴できる環境が整っている。前後編合わせて全25話なので、ufotableが手がけた高水準の映像とともにじっくり楽しんでほしい。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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