斉木楠雄のΨ難

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2016斉木楠雄のΨ難

斉木楠雄のΨ難

★ 4.2 / 5.0コメディ日常系超自然
放送年2016年
フォーマットTVアニメ(短編)
話数120話
原作漫画
制作J.C.STAFF

斉木楠雄は、テレパシーやX線透視など様々な超能力を持つ少年だ。しかし彼にとって、これらの能力は祝福ではなく呪いに他ならない。能力がもたらす絶え間ない不便さに悩まされる彼が望むのは、ただ平凡で面倒のない日常生活を送ることだけである。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

斉木楠雄は、テレパシー・念動力・X線透視・タイムリープなど、およそ考えられるあらゆる超能力を持って生まれた少年。傍から見れば羨ましい限りの能力も、当の本人にとっては「余計なことが全部わかってしまう」という地獄でしかない。人の心が丸聞こえで、嘘も隠し事も筒抜け。普通に生活しようとするたびに、奇妙なクラスメートたちが次々と騒動を持ち込んでくる。そんな状況の中、楠雄がひたすら追い求めるのは、ただひとつ——誰にも邪魔されない、静かで平凡な日常だ。

みどころ・魅力

① 1話2分の超高速ギャグが止まらない

TV放送版は1話約2分の超短編フォーマット。ひとつのボケが着地する前に次の笑いが来る、高密度コメディの連射が最大の魅力だ。テンポが速すぎて置いていかれそうになりながらも、楠雄の冷静な心の声ツッコミが毎回オチを綺麗に回収する。スキマ時間にサクッと観られる手軽さも◎。

② 超能力があるのに何も解決しない主人公の哀愁

全能に近い力を持ちながら「目立ちたくない・関わりたくない」という消極的な動機で動く楠雄のキャラクター造形が秀逸。無敵なはずなのに毎回なぜか疲弊するギャップが笑いと共感を生む。強さと無力感が同居する独特のヒーロー像は、このシリーズ独自の読後感を作り上げている。

③ 個性が強すぎるクラスメートたちの化学反応

チャラくて暑苦しい海藤、天然ジャイアンな燃堂、おバカな自称イケメン・灰呂など、楠雄の周囲には「普通」からほど遠い人間しか集まらない。各キャラがそれぞれ確立された壊れたロジックで動くため、組み合わせ次第で笑いの幅が無限に広がる群像コメディとしても楽しめる。

キャスト・声優一覧

斉木楠雄
斉木楠雄
メイン
›
神谷浩史
燃堂力
燃堂力
メイン
›
小野大輔
照橋心美
照橋心美
メイン
›
茅野愛衣
海藤瞬
海藤瞬
メイン
›
島﨑信長
鳥束零太
鳥束零太
サブ
›
花江夏樹
灰呂杵志
灰呂杵志
サブ
›
日野聡
窪谷須亜蓮
窪谷須亜蓮
サブ
›
細谷佳正
斉木國春
斉木國春
サブ
›
岩田光央
斉木久留美
斉木久留美
サブ
›
愛河里花子
夢原知予
夢原知予
サブ
›
田村ゆかり
目良千里
目良千里
サブ
›
内田真礼
斉木空助
斉木空助
サブ
›
野島健児

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スタッフ

監督桜井弘明
シリーズ構成横手美智子
キャラクターデザイン音地正行
音楽サイキックラバー
OPでんぱ組.inc「青春は残酷じゃない」
OP花江夏樹「最Ψ最好調!」
EDでんぱ組.inc「Ψ desu I LIKE YOU」
ED花江夏樹「こころ」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

1話5分のショートアニメだというので、正直なめていた。「まあ移動中にでも」くらいの気持ちで再生したら、気づいたら5話連続で見ていた。

最初は「超能力コメディってどうせ能力バトル的な文脈でしょ」と思っていたら、全然違った。主人公の斉木楠雄がやりたいのは世界征服でも正義の実現でもなく、ただ誰にも気づかれずに静かにコーヒーゼリーを食べることで、その落差がすでに笑える。

2周目に気づいたのは、ギャグの「着地点の速さ」だ。ボケとツッコミの間がほとんどなく、次のギャグにもう入っている。あの密度は原作マンガのコマ割りをそのまま映像に持ち込んだような感覚で、1話5分という尺がむしろ武器になっている。

全能であることの呪い——「何もしたくない人」が主人公のコメディ

斉木楠雄のΨ難は、表向きには「超能力者の日常コメディ」だが、もう少し角度を変えると見え方が変わる。主人公は生まれた瞬間から他人の思考が筒抜けで見え、何でも思い通りになり、基本的にすべてが退屈だ。能力が高すぎると、驚きも、失敗も、努力の意味も、全部消える。

そこで楠雄が求めるのが「平凡さ」というのは、よく考えると相当しんどい話だ。望んでいないのに毎日クラスメートの思考が流れ込んでくる、毎日誰かに巻き込まれる、毎日「普通の高校生活」から遠ざかっていく。これを本人が延々と乾いた口調でモノローグするのが、神谷浩史の演技によってとにかく心地よく成立している。

声のトーンが一定で、感情的に上がらない。それでいてツッコミのリズムが的確で、聴いているだけで「ああ、また巻き込まれてる」という疲労感と可笑しさが同時に来る。あの抑制された演技じゃないと楠雄のキャラクターは成り立たなかったと思う。

コメディとして見ると、このアニメのギャグは「ひとつのボケを引っ張る」タイプではなく、「次々とボケを重ねて密度で笑わせる」タイプだ。燃堂力(小野大輔)の脳筋っぷり、照橋心美(茅野愛衣)の自意識過剰な美少女ムーブ、窪谷須亜蓮(細谷佳正)の厨二設定と現実のギャップ——それぞれのキャラクターが「ひとつのボケの型」を持っていて、組み合わせるだけでギャグが生成される。この仕組みが分かってくると、ますます見やすくなる。

単なる「設定が面白いだけ」のアニメではなく、キャラクターごとにズレの方向が決まっていて、そのズレを全員が無自覚に全力でやっているのが強い。楠雄だけが全部見えている状態で、それを処理し続けるのが本作の構造だ。

特に刺さったシーン

燃堂力が何か深刻そうな顔で楠雄に話しかけてくる場面が何度かあるが、楠雄が事前にテレパシーで全部把握していて「どうせこういう話だろう」と先読みしながら付き合うくだりが好きだ。小野大輔が演じる燃堂の、妙に「こいつ根はいいやつ」感が滲む明るさと、神谷浩史の呆れたような内声のコントラストで、毎回同じ構造なのに飽きない。

照橋心美のシーンは茅野愛衣がちゃんとキャラを「好きで演じている」感があって、美少女設定のくせに微妙にズレた言動を重ねるたびにテンションが上がる。演技が嬉しそうというか、このキャラクターのおかしさを楽しんでいる感じがして、見ているこっちまで乗せられる。

夢原知予(田村ゆかり)が登場する序盤のエピソードで、彼女の「未来予知」がことごとく楠雄に先手を打たれるくだりも、短い尺の中でよくまとまっていた。田村ゆかりの芝居はどことなく浮世離れした明るさがあって、あのキャラクターの「ちょっとズレた予言者」感にぴったりはまっていた。

読んで見たくなったら——『斉木楠雄のΨ難』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ギャグのテンポが速いアニメが好きな人。「笑いの密度」で選ぶタイプ
  • 1話5〜10分のショートアニメとして気軽に見たい人
  • 主人公最強系が好きだけど、バトル描写より心理描写の方が好きな人
  • 神谷浩史の無感情ナレーションがずっと聴いていられる人
  • キャラクターそれぞれのボケ型を把握してから見ると倍楽しめる、という見方が好きな人

合わない人

  • ストーリーに積み上げや伏線回収を求める人。本作はほぼ一話完結で物語が進まない
  • キャラに感情移入して見たい人。楠雄は基本的に他人と距離を置くタイプで、感情が見えにくい
  • 笑いのテンポが速すぎると疲れる人。情報量が多いので、ぼんやり流し見には向いていない

次に見るなら

銀魂(2006年〜)は、ギャグとキャラクターのボケ型という面で斉木楠雄のΨ難に近い感覚がある。話数が膨大なので全部見ようとすると沼だが、好きなキャラが見つかるとそこだけ繰り返せるのが強い。楠雄のような「巻き込まれ型主人公のモノローグで笑う」感覚はこちらでも味わえる。

このすばらしい世界に祝福を!(2016年)は、超常設定×日常コメディという軸が近い。こちらはファンタジー世界に転生した設定だが、主人公が「楽したい」「目立ちたくない」という方向性で動いているので、楠雄に共感した人には刺さりやすい。キャラクターごとのボケ型も明確で、組み合わせで笑わせる構造も似ている。

ハヤテのごとく!(2007年)は、漫画原作のギャグアニメとしてのテンポ感が参考になる。メタネタやキャラクターへの突っ込みが多く、斉木楠雄のΨ難のような「知っているお約束を崩して笑わせる」系が好きな人に向いている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『斉木楠雄のΨ難』は現在、U-NEXT・DMM TV・Netflixの3サービスで配信中です。いずれも見放題ラインナップに含まれており、全エピソードをまとめて視聴できます。1話あたり2分前後のショートアニメなので、隙間時間に少しずつ進めるのにも向いています。

よくある質問

Q. 1話はどのくらいの長さですか?
A. TV放送版は1話約2分のショートアニメです。1クール分でも合計30分程度でサクッと観られるので、アニメを観る習慣がない方や時間のない方にも気軽に楽しめます。
Q. 原作漫画を読んでいなくても楽しめますか?
A. はい、問題なく楽しめます。各話が基本的に独立したギャグエピソードで構成されているため、途中から観ても置いてけぼりになりにくく、原作未読でもキャラクターの個性をすぐに掴めます。
Q. シーズンは複数ありますか?
A. 2016年放送の第1期から始まり、第2期・再度アニメ化版(『〜再〜』)と続編が制作されています。配信サービスによってラインナップが異なるため、視聴前に各サービスの配信状況をご確認ください。
Q. 子どもと一緒に観ても大丈夫ですか?
A. 暴力・性的描写のないコメディ作品なので、幅広い年齢層で楽しめます。テンポの速いギャグが中心で、小学生以上であれば十分に笑えるシーンが多く、家族での視聴にも向いています。

まとめ

『斉木楠雄のΨ難』は現在、U-NEXT・DMM TV・Netflixの3サービスで配信中です。いずれも見放題ラインナップに含まれており、全エピソードをまとめて視聴できます。1話あたり2分前後のショートアニメなので、隙間時間に少しずつ進めるのにも向いています。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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