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寄宿学校のジュリエット
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
グリッジオ学園の寮には、二つの国から来た生徒たちが暮らしている。稲塚とペルシアは対立する寮の長だが、密かに恋愛関係にある。もし寮生たちに関係が知られたら、二人に危害が加えられるため、この恋を秘密にしなければならない。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
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| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
名門グリッジオ学園の寄宿舎には、犬塚国の「黒犬寮」とウェスト国の「白猫寮」という、互いに反目し合う二つの寮が存在する。それぞれの寮長を務める犬塚露壬雄とペルシア・ジュリエットは、表向きは天敵同士でありながら、秘密の恋人関係にある。もし二人の仲が寮生たちにバレれば、身の危険が及ぶことは必至。愛する想いを胸に隠しながら、毎日すれ違いと駆け引きを繰り返す、禁断のラブコメディ。みどころ・魅力
① 「秘密の恋」というスリリングな緊張感
バレてはいけないというスリルが全編を貫くエンジンになっている。周囲の寮生たちに気づかれそうになるたびにハラハラする展開が続き、二人の機転や誤魔化しがコメディとして爆発する。隠れながらも深まっていく愛情描写は、観ていて思わずニヤけてしまう。② 個性豊かなサブキャラクターたちの活躍
主人公二人だけでなく、両寮のサブキャラクターたちがそれぞれ恋愛模様を抱えており、群像劇としての厚みがある。ライバルキャラや親友ポジションの面々が物語に絡むことで、笑いとエモーションのバランスが絶妙に保たれている。③ 少年マンガらしい熱量と純粋なロマンス
原作は週刊少年マガジン連載作品だけあり、ラブコメでありながら「絶対に幸せにする」という真っすぐな告白シーンや覚悟の場面が随所に挿入される。甘さとアツさが共存する作風で、恋愛アニメに慣れていない視聴者にも入りやすい。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 宅野誠起 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉岡たかを |
| キャラクターデザイン | 森本由布希 |
| 音楽 | 横山克 |
| 美術監督 | 齋藤幸洋 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 「Love with You」 |
| ED | 飯田里穂「いつか世界が変わるまで」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ロミジュリのパロディ」という前情報だけ持って見始めた。学園もので禁断の恋、対立する二つの寮、秘密がバレたら大変なことになる、という骨格は確かにシェイクスピアのそれだ。ただ、最初の数話で気づくのは、この作品が「悲劇の換骨奪胎」ではなく、そのシチュエーションをラブコメの燃料として使い切るつもりだということ。バレそうになる→ギリギリ回避→また惚気る、というサイクルが実に丁寧に設計されていて、「あ、これは笑わせてくるやつだ」とわかった瞬間から見方が変わった。2周目で気づいたのは、ドタバタの中に挟まれる二人の真剣な表情の使い方が計算されていること。笑いの後に一瞬だけ息を止めさせる、あの間の作り方が思った以上にうまい。
「敵か味方か」という問いを、恋愛でショートカットする話
寄宿学校のジュリエットが描いているのは、突き詰めれば「所属によって決まってしまうアイデンティティ」への抵抗だ。グリッジオ学園の二つの寮は、それぞれ別の国の生徒たちで構成されている。生まれた国が違うというだけで、同じ屋根の下に暮らしながら「敵」として関係性が固定される。この構造自体はロミオとジュリエット以前からあるテーマで、特に新しくはない。
面白いのは、犬塚と茅野愛衣が声を当てるジュリエット・ペルシアの関係が、その構造を「越えよう」とするのではなく、「バレなければいい」という形で生き延びようとするところだ。二人は革命を起こすわけでも、寮の対立を解消しようと動くわけでもない。少なくとも序盤は、ひたすら隠す。この「まず隠す」という選択が、この作品をいわゆる王道の禁断ラブよりもずっとリアルなコメディにしている。社会構造に真正面から立ち向かうのではなく、その隙間をこそこそ生きる——それって実際の人間関係に近いし、そのほうがずっと笑える。
茅野愛衣の演じるペルシアは、凛とした寮長という表の顔と、犬塚の前でだけ見せる素の顔の落差が大きく、その切り替えが声の芝居として非常にはっきりしている。同じ人物が「公的な自分」と「私的な自分」を使い分けざるを得ない状況は、そのままこの作品のテーマの体現でもある。
また、神谷浩史が演じるスコット・フォールドというキャラクターの存在が、この作品の輪郭を少し複雑にしている。対立する側の人間でありながら、物語のある層で機能している。配置の妙というか、神谷浩史の声が持つ「信頼できるようでどこか油断できない」質感が、このキャラクターに合っている。
単純な「愛は壁を越える」という話ではなく、壁はそのままに、その中でどう生きるかを問い続けるのがこの作品の核だと思う。コメディの皮をかぶせることで、その問いの重さをちょうどいい温度に調整している。
特に刺さったシーン
序盤、二人の関係が周囲にバレかけるシーンで、犬塚が反射的に「敵対」のふりをするところがある。小野大輔の声が、そのときだけ明らかにトーンを作っている——つまり「作った声」として演じている——という二重構造が面白かった。キャラクターが嘘をついているシーンで、声優がそれを演技として乗っける。2周目で確認したら、確かにその前後と呼吸が違う。
佐倉綾音が演じる狛井蓮季は、物語の中でカウンターポジションを担うことが多いのだが、彼女が声を荒げる場面の後の静けさが印象に残る。佐倉綾音の「抑えた怒り」の表現は、大声よりも低いトーンに落としたときのほうが怖い。それがこの作品でも活きている。
終盤に向かうにつれて、笑いのテンポの中に一瞬だけ差し込まれる真剣な場面がある。そこでの間の長さが、それまでのコメディパートと全然違う。「あ、今だけ別の作品になってる」という感覚。あそこは2回目のほうが効いた。
読んで見たくなったら——『寄宿学校のジュリエット』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「バレそうでバレない」系のドキドキを延々と摂取したい人
- ロミジュリの悲劇性より、そのシチュエーションのコメディポテンシャルに興味がある人
- 小野大輔・茅野愛衣のキャリアを追っていて、ラブコメでの二人を見たい人
- 2018年秋クールのラブコメとして、時代の空気ごと楽しめる人
合わない人
- 対立構造に対して「なぜ解決しようとしないのか」とイライラするタイプ
- 秘密の恋という設定に「いつバレるんだ」と消耗してしまう人
- シェイクスピアへのリスペクトや文学的深みを期待して見ると肩透かしを食う
- ラブコメのテンポについていけないと感じる年代(ギャグの密度が高め)
次に見るなら
トニカクカワイイ——こちらは「バレる前」ではなく「バレてから」の話だが、秘密を共有する二人というフォーマットは似ている。こっちのほうが甘さは強め。「禁断」の重さが少し疲れてきたときに切り替えるとちょうどいい。
ニセコイ——対立する家同士という設定と、「表向きの関係」と「本当の気持ち」のズレをコメディに使う構造が近い。寄宿学校のジュリエットよりも引っ張り方が長いが、そのぶん各キャラクターへの愛着が積み上がる。
俺物語!!——禁断の要素はないが、「恋愛が公になる前後のドタバタ」を笑いとして消費するという点でジャンルの隣にいる。テンポがよく、後味がいい。
よくある質問
まとめ
『寄宿学校のジュリエット』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中のため、多くの環境から気軽に視聴できる。どのサービスも見放題ラインナップに対応しているので、見逃した話数をまとめて追いかけるのにも最適だ。気になる人はぜひ配信サービスを活用してチェックしてみてほしい。
