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劇場版 ああっ女神さまっ
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | AIC |
数百年間、ユグドラシル王国への裏切りの罪で月に投獄されていた神セレスティンが、妖精モルガン・ル・フェイによって解放される。地球に降り立ったセレスティンは、かつての弟子である女神ベルダンディーとの再会を目指す。しかしセレスティンはベルダンディーの恋人キーチに関する記憶を消し、彼女を触媒として地球とユグドラシルに混乱をもたらす。
作品概要・あらすじ
あらすじ
数百年にわたりユグドラシルへの反逆の罪で月に幽閉されていた神・セレスティンが、妖精モルガン・ル・フェイの手によって解放される。地球に降り立ったセレスティンは、かつて弟子だった女神ベルダンディーとの再会を求めるが、その目的のためにベルダンディーの恋人・森里螢一の記憶を奪い、彼女を操ろうとする。地球とユグドラシル双方を揺るがす陰謀の中、螢一はベルダンディーを取り戻すために奔走する。
みどころ・魅力
① 師弟の絆と対立が生む重厚なドラマ
ベルダンディーにとって尊敬する師であるセレスティンが敵として立ちはだかる構図が、本作最大の見どころです。TVシリーズでは描かれなかった女神としての過去や葛藤が掘り下げられ、ラブコメ路線を超えた骨太なストーリーが展開されます。
② 劇場版ならではのスケールと作画クオリティ
OVA版から引き続き丁寧に作られたキャラクター描写に加え、劇場作品としてスケールアップした戦闘・演出シーンが楽しめます。女神たちの神力表現や幻想的な背景美術など、映像面での見応えは抜群です。
③ 螢一とベルダンディーの絆が試される感動の結末
記憶を消された螢一が、それでもベルダンディーへの思いを取り戻そうとする姿は、シリーズを通じて描かれてきた二人の関係の集大成とも言える感動的な展開です。恋愛ドラマとしての完成度の高さはファン必見です。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 合田浩章 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松原秀典 |
| 美術監督 | 吉原俊一郎 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| ED | 西端さおり「Try to Wish」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——原作未履修のまま、2000年の劇場に迷い込んだ
「ああっ女神さまっ」は名前だけ知っていて、本編は一話も見ていない。そのまま劇場版だけ先に見た。邪道だとは思う。ただ、逆にそのせいで「原作ファンが何に泣くか」をある程度外から観察できた気がする。
2000年の映画だから作画のテイストは当然その時代のもので、最初の数分はちょっと身構えた。でも月から降ってくるセレスティンのシーンで、雰囲気の作り方がちゃんとしていると気づく。川澄綾子さんが演じるモルガン・ル・フェが画面に出てきた瞬間、「ああ、この映画には悪役がいるんだ」と少し前のめりになった。妖精という設定なのに、声に翳りがある。川澄さんの選択としてそれは正しかったと思う。
2回見てわかったのは、1回目は「ベルダンディーが何者か」を全く知らないまま見ていたということ。それでも終盤の感情の流れは伝わってくる。原作を知っていたら、どれだけ刺さるか——それが少し羨ましかった。
「師匠に壊されても、愛は記憶より先に動く」という話
この映画を単純なラブストーリーだと思って見ると、途中で何かがずれる。中心にあるのは恋愛ではなく、「信頼していた人間に道具として使われる」という傷の話だと思うからだ。
セレスティンはベルダンディーの師匠だった。数百年前、何かの理由でユグドラシルを裏切り、月に幽閉された。そのセレスティンが解放されて最初にしたことは、かつての弟子に再会することではなく、彼女の恋人の記憶を消すことだった。ベルダンディーを「触媒」として使うために。
これは相当に残酷な構図だ。師匠というのは、弟子にとって世界の見方を教えてくれた人間だ。その人間が、弟子の人生で最も大切なものを黙って奪っていく。しかもベルダンディーはそれをしばらく知らない。信頼と裏切りのタイムラグが、この映画の一番重い部分だと感じた。
キーチの記憶が消えた後、ベルダンディーがそれでも彼のそばにいようとする場面がある。記憶を失った相手に、どう接すればいいのかわからないまま、ただそこにいる。井上喜久子さんの声がこの場面で選ぶトーン——柔らかいけれど、内側に何かが詰まっているような——が、言葉より先に感情を伝えてくる。「記憶を消されてもなお愛する」という行為を、説明ではなく存在感でやっている。
スクルドを演じる久川綾さんの反応芝居も、この映画では重要な機能を持っている。姉が傷つくのをそばで見ている存在として、久川さんの声には「何もできない」という焦りがにじんでいる。主役ではないからこそ、観客の感情を代理してくれている。
結局この映画が問うているのは、「愛というのは記憶に宿るのか、それとも記憶が消えても残るものがあるのか」という一点だと思う。師匠への信頼が壊れても、恋人の記憶が消されても、それでも動き続けるものがあるとしたら何か。2000年の劇場版が選んだ答えは、理屈より先に体が動いてしまうような、静かな確信だった。
特に刺さったシーン
終盤、キーチがベルダンディーのことを思い出せないまま彼女を見ている場面。記憶がない側の人間が「何かが引っかかる」という顔をしている、あの数秒間。
井上喜久子さんのベルダンディーは、泣いたり叫んだりしない。ただ待つ。その「待ち方」の演技が、劇場のスクリーンサイズで見るとかなり大きく届いてくる。家のモニターで見たときより、沈黙の重さが違う。音響の問題だけじゃなく、画面に映っている顔の大きさが感情の密度を変える——劇場版を映画館で見るとはそういうことだと、改めて思わせてくれたシーンだった。
堀江由衣さん演じるクロノの立ち位置も、見るたびに気になる。この映画の中で、クロノだけが少し違う角度から状況を見ている。クロノの声に乗っている「困惑と使命感の同居」が、物語の構造を静かに補強している。大谷育江さんの長谷川空も含め、メインキャスト以外の役者がちゃんと機能している映画は、脚本の骨格がしっかりしている証拠だと思っている。
読んで見たくなったら——『劇場版 ああっ女神さまっ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「ああっ女神さまっ」原作またはOVAを通っていて、ベルダンディーとキーチの関係性に思い入れがある人
- 2000年前後の劇場版アニメの空気感——作画のテクスチャ、音楽の使い方——に郷愁を感じる人
- 「記憶と愛」をテーマにした話に弱い人。「記憶がなくても何かが残る」という展開でだいたい崩れる人
- 井上喜久子・久川綾・堀江由衣・川澄綾子の演技を、いい音響環境で聴きたい人
合わない人
- 原作未履修で、キャラクターへの前提知識なしに見ると感情移入のとっかかりが少ない(自分がそうだった)
- アクション要素や派手な展開を期待すると、この映画はかなり静かな部類に入る
- 2000年代初頭の劇場版アニメの演出テンポが合わない人——現代のアニメ映画と比べるとリズムが違う
次に見るなら
劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード——恋人との記憶・感情が「封じられる」という構造が似ている。2000年の劇場版という時代も重なる。さくらの「それでも好き」という確信の描き方は、ベルダンディーのそれと同じ方向を向いている。こちらも劇場音響で見ると情報量が変わる作品。
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇——師弟関係と裏切りをテーマにした点で接続できる。規模はまったく違うが、「誰かに使われる存在」から「自分の意志で動く存在」への転換という構造は共鳴する部分がある。声優陣の演技密度が高く、劇場の音響で見る価値がある作品。
ああっ女神さまっ 小さな女神の小さなお客さま(OVA)——劇場版を見た後、原作の日常パートを補完したくなったら。ベルダンディーとキーチの関係性の「ふつうの積み重ね」を見ておくと、劇場版の重さが増す。dアニメストアで劇場版と同じく配信中。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『劇場版 ああっ女神さまっ』は現在、dアニメストアにて配信中です。TVシリーズやOVAを観たファンはもちろん、本作から入る方にも楽しめる独立した劇場作品ですので、ぜひdアニメストアでお楽しみください。
よくある質問
まとめ
『劇場版 ああっ女神さまっ』は現在、dアニメストアにて配信中です。TVシリーズやOVAを観たファンはもちろん、本作から入る方にも楽しめる独立した劇場作品ですので、ぜひdアニメストアでお楽しみください。


