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ああっ女神さまっ(2011)
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | AIC |
藤島康介の漫画原作コミックス42・43・46巻に同梱されたOVAシリーズ全3話。女神ベルダンディーと森里恵一の絆を軸に、天界の掟や試練をめぐる新たなエピソードが展開される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
藤島康介の人気漫画『ああっ女神さまっ』のコミックス42・43・46巻にそれぞれ同梱されたOVAシリーズ全3話。天界から召喚された女神ベルダンディーと、彼女と契約を結んだ青年・森里恵一の日常を軸に、天界の掟や新たな試練をめぐるエピソードが描かれる。長年にわたる連載の中で培われた二人の絆と、個性豊かな女神たちの活躍を楽しめるファン必携の一作。
みどころ・魅力
① 原作コミックスに忠実なエピソード選定
各巻付録として制作されたOVAのため、原作の雰囲気を最大限に尊重したエピソードが収録されている。コミックスのファンにとっては思い入れのあるシーンが映像で再現される喜びがあり、初めて触れる視聴者にも原作の魅力が伝わる丁寧な作りとなっている。
② ベルダンディーと恵一の穏やかな絆の描写
シリーズを通じて一貫するテーマである「二人の絆」が、本OVAでも丁寧に描かれる。派手なバトルよりも二人の日常や感情の機微に焦点を当てたシーンが多く、長年のファンが愛着を持つキャラクターの関係性を改めて堪能できる内容になっている。
③ 天界設定を活かしたファンタジー演出
女神たちの力や天界のルール・試練といったファンタジー要素が今作でも健在。ウルドやスクルドといったサブキャラクターも登場し、コメディとシリアスのバランスが取れた演出が楽しめる。シリーズファンならではの「世界観の広がり」を感じさせる仕上がりとなっている。
キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 合田浩章 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松原秀典 |
| 音楽 | 浜口史郎 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 「everlasting」 |
| ED | 井上喜久子「yuujou」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2011年にもああっ女神さまっのOVAが出ていたことを知ったのは、かなり後になってからだ。コミックス42・43・46巻の同梱なので、リアルタイムで追っていた熱心なファンでないとそもそも存在を知らないまま終わる。そういう見つけ方をする作品だった。
TVシリーズの2005年版と2006年のOVA「それぞれの翼」を見ていた身としては、「まだ続いていたのか」という感慨と、「コミックス本編がそこまで進んでいたのか」という驚きが同時にきた。根強い。本当に根強い原作だと思う。
このOVAはTVシリーズの補完でも外伝でもなく、原作漫画の特定エピソードをそのままアニメ化したものと理解して見るとしっくりくる。つまりTVシリーズを見た人がそのまま続きを楽しめる作品ではなく、「原作を読んでいて、この話が動いているのを見たかった」という用途に応えるOVAだ。初見時はそこを誤解していたので、2回目はその前提で見直した。
天界のルールに何度でも邪魔されながら、それでも「傍にいる」を選び続ける話
ああっ女神さまっという作品の核は、ラブコメとしての表層の下に「関係を維持すること自体が試練」という構造がある。ベルダンディーと恵一は最初からすれ違いや障害を乗り越えてきたが、この2011年OVAで描かれるのは天界のルールや掟によって外側から二人の関係を揺さぶるエピソードだ。単純に敵が現れて戦って解決、ではない。「あなたたちの在り方そのものが問われている」という試練のかたちをしている。
面白いのは、このシリーズにおける「試練」が主人公たちを成長させるためにある、という描き方をしていないことだ。恵一はすでに恵一として完成しているし、ベルダンディーもそうだ。成長の物語ではなく、「完成した関係がどれだけ強固かを確認する儀式」として試練が機能している。だからこそ毎回同じような展開に見えても飽きない、というのが長年のファンが感じる不思議な安定感の正体だと思う。
悠木碧が演じるサーガのキャラクターはその象徴的な存在で、天界側の論理を代弁しながらも単純な悪役に収まらない。悠木碧のこういう役——理屈で動いているのに感情の温度が滲み出てくる演技——は本当に信頼できる。3話という短い尺の中でしっかり印象に残るキャラクターになっていた。
そして井上喜久子のベルダンディーは、2011年の時点でもまったく変わらない。声の質も、キャラクターとの距離感も。「ベルダンディーはこの声でなければいけない」という感覚が視聴者側にすり込まれているのを、改めて確認させられた。南條愛乃が演じるエイルも出番こそ短いが、TVシリーズで見せていた独特のトーンをちゃんと引き継いでいる。
特に刺さったシーン
スクルドが絡む中盤のくだりは、久川綾の演技を改めて聴き直すことになった。スクルドという役は「子ども扱いされることへの反発と、姉への依存」という矛盾を同時に持っているキャラクターで、久川綾はその両方を声のトーン一枚で切り替えてくる。2回目に見たとき、ここが思っていたよりずっと繊細なシーンだったことに気づいた。初見では流していた部分だ。
ウルドを演じる冬馬由美も、笑える場面と真剣な場面での切り替えが鮮やかで、このOVAで描かれる3姉妹の関係の中でウルドが果たしている緩衝材的な役割がよく見えた。声優陣がそれぞれ長年演じてきたキャラクターだからこそ出る「馴染み」の空気は、新録でこれだけ再現できるものなのかと素直に驚いた部分でもある。
終盤の、ふたりの関係がいったん揺らいで、それでも恵一がベルダンディーに向かっていく流れ。派手な演出はない。でもそこにある静けさが、このシリーズのトーンそのもので、「ああ、これが見たかったやつだ」とはっきり思った。
読んで見たくなったら——『ああっ女神さまっ(2011)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ(2005年版)を見てからずっと好きで、原作漫画も追っていた人
- 井上喜久子・久川綾・冬馬由美の長期キャリアをなんとなく追っているファン
- ラブコメに「障害を乗り越えて結ばれる」よりも「すでに結ばれている関係が揺さぶられながらも揺るがない」展開を好む人
- 3話完結のOVAを気軽に見たい人(1話あたり25〜30分程度で軽い)
- 悠木碧の「感情が滲む理知的キャラ」演技が好きな人
合わない人
- TVシリーズ未見でこのOVAから入ろうとしている人(説明なしに世界観へ投げ込まれる)
- ストーリーに大きな展開や驚きを期待している人(これは確認の物語であって発展の物語ではない)
- 作画クオリティや演出の派手さを重視する人(OVAとしての予算感は控えめ)
- ラブコメに緊張感や駆け引きを求める人(二人の関係はすでに安定しすぎている)
次に見るなら
同じ空気を求めるなら、まずああっ女神さまっ(2005年TVシリーズ)を見ていない人は絶対そちらから。このOVAはTVシリーズの記憶を前提に作られているので、本来の順番で見ると印象がだいぶ変わる。2クールあるが、テンポは穏やかで疲れない。
天地無用!シリーズも近い感触がある。「地球人の男の子のもとに女性キャラが集まり、超自然的な力と日常が混在する」という骨格が似ていて、長期シリーズとしてコアファンに支えられてきた経緯も重なる。どこから入るか迷うシリーズだが、OVA1期から見るのが正攻法。
もう少し現代的な作画と演出が欲しいならフルーツバスケット(2019年リメイク版)も候補に入る。超自然的な設定と純愛の組み合わせ、長年続いた原作をアニメ化する形式、という点でああっ女神さまっと共鳴する部分がある。こちらは感情の強度が高めなので、見た後の余韻はかなり違うが。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ああっ女神さまっ(2011)』はdアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。原作コミックスの付録として制作された全3話のOVAで、シリーズファンにとって見逃せない作品です。対応サービスに加入していれば手軽に楽しめますので、ぜひチェックしてみてください。





