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安達としまむら
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Tezuka Productions |
不登校がちな安達は、同じく素行が悪い島村と出会い、すぐに友情を深める。一緒に授業をサボることで距離が縮まるが、やがて予期しない感情が芽生える。戸惑いと混乱の中、二人の少女たちは互いの気持ちについて学びながら、感情という荒波を進んでいく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
学校をさぼりがちな安達は、体育館の2階でひとり時間を過ごしていたところ、同じく授業をサボる島村と出会う。ふたりはすぐに一緒に過ごすようになり、卓球や他愛のない会話を重ねるうちに距離を縮めていく。しかし安達は、友情とは少し違う感情が芽生えていることに気づき始め、戸惑いを抱えながらも島村との時間を大切にしていく。ゆっくりと変化していくふたりの関係を繊細に描いた百合系青春ラブコメ。
みどころ・魅力
① 言葉よりも「間」で語る繊細な心理描写
大きな事件が起きるわけでもなく、ただ一緒にいるだけの時間の積み重ねが丁寧に描かれる。安達が抱える感情の揺れは台詞でなく表情・視線・間で表現されており、静かな演出の中にこそ感情の密度が宿っている。「好き」という言葉を急がない誠実さが本作の最大の特徴だ。
② 日常の空気感をそのまま切り取ったアニメーション
体育館の埃っぽい光、放課後の薄暗い廊下、冬の白い息――芸術性の高い背景美術と落ち着いた色調が「あの頃の放課後」をリアルに再現する。BGMも主張せず場面に溶け込んでおり、視聴者が安達の視点に自然に没入できる世界観が作り込まれている。
③ 対照的なふたりのキャラクター性が生む化学反応
感情を内に秘める安達と、飄々としていてどこか掴みどころのない島村。正反対の性格のふたりが互いに引き寄せられていく過程は、百合作品の文脈を超えて「人と人が分かり合う難しさと喜び」を丁寧に描いており、幅広い視聴者の共感を呼ぶ。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 桑原智 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 大知慶一郎 |
| 原作 | 入間人間 |
| 原案キャラデザ | 逢坂望美 |
| キャラクターデザイン | 金子志津枝 |
| 音楽 | 櫻井美希、田渕夏海、中村巴奈重 |
| 美術監督 | 斉藤雅巳 |
| 音響監督 | 本山哲 |
| OP | 足立「君に会えた日」 |
| ED | 鬼頭明里「キミのとなりで」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「百合アニメ」という言葉を聞いて真っ先に想像するような、感情の爆発や告白の劇的さが、この作品にはほとんどない。それがわかってから、逆に腰を落ち着けて見られるようになった。最初は正直、「進まないな」と思いながら見ていた。体育館の2階で、二人がただ卓球をしたり寝転んでいたりするだけの序盤。何かが起きるのを待っていたら、何も起きないまま話が終わって、それでも次の話を再生していた。
2周目で気づいたのは、「何も起きていない」のではなく、「ずっと何かが起きている」ということだった。安達の視線の動き、しまむらが少し間を置いてから返す言葉、その一個一個が全部フラグだった。見逃していたというより、最初は受け取る準備ができていなかった、という感じに近い。静かな作品が好きな人間にとっては、これは割と理想に近い百合だと思っている。
「好き」に名前をつけられないまま、それでも隣にいる話
この作品の核心は、恋愛の成就でも友情の深化でもなく、「感情の輪郭がまだ定まっていない状態」をそのまま描き続けることにある。安達は明らかに、しまむらへの気持ちがある。ただしそれが何なのかを、彼女自身が理解していない。友情なのか、依存なのか、恋なのか。その不確かさをごまかさずに、ただ画面の中に置いておく、という態度が全編を貫いている。
多くの青春ものは「感情に気づく瞬間」を劇的に演出する。主人公が何かをきっかけに「ああ、これが好きということなんだ」と悟る瞬間。でもこの作品はそこをあえてぼかす。安達の独白は内側に向かいすぎていて、彼女自身も結論を出せていない。しまむらはさらに難しくて、他人との距離を自分でコントロールしていて、安達の熱量をどこかで受け止めながら、同じ温度では返さない。
この非対称性が、見ていて妙にリアルだった。好意に対して同じ強度で応答できる人間ばかりではないし、感情の整理が追いつかないまま関係だけが進んでいくことは普通に起きる。安達としまむらの間にあるものは、完成形の百合ではなく、途中経過の百合だ。それが10話ちょっとのアニメの中で丁寧に描かれていて、終わった後に「あれは何だったんだろう」とまだ考えている自分がいる。
脇を固めるキャストも無視できない。上田麗奈が演じる永藤妙子は、宇宙服を着て現れる謎めいたキャラクターで、本編の静けさとは少し位相がずれた存在感を持っている。上田麗奈の、どこか現実から浮いたような声の質感が、永藤というキャラクターの奇妙な可愛らしさと噛み合っていて、2周目では彼女のシーンを止めて聞き直した部分が何箇所かあった。
特に刺さったシーン
終盤、安達がしまむらに何かを伝えようとして、言葉を選びすぎて結局うまく伝えられないシーンがある。言いたいことが山ほどあるのに、口から出てくるのはずれた一言だけ、という経験は誰でもあると思うが、あのシーンの安達の間の取り方が妙に正確だった。伊藤静が演じる安達の母親が電話口で話すシーンも、短い出番なのに家庭の空気感をきっちり作っていて、あの声の柔らかさが安達のキャラクター背景を補完していた。
図書少女として花澤香菜が出てくるシーンは、登場のたびに「また来た」という気持ちになる。メインストーリーとは少しだけ離れた位置にいるキャラクターなのに、花澤香菜の声がつくと存在感が別格になる。あれだけの数の作品に出ていて、なおかつ「この声じゃないとだめだった」と思わせるのはさすがとしか言いようがない。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 百合を見るが、大声の感情表現や急展開が苦手な人
- 日常系アニメで「何もしない時間」を楽しめる人
- 登場人物の内面独白を読み解くのが好きな人
- 2周・3周して細部を拾いなおすのが苦にならない人
合わない人
- 恋愛の進展・決着を求めて見る人(はっきり言って進まない)
- 永藤のSF要素が許容できない人(わりと唐突)
- テンポの速い掛け合いや盛り上がりを期待している人
次に見るなら
感情の言語化が苦手なキャラクターの話なら、やがて君になるが近い。好意を受け取れない側の主人公という設定が、しまむらの立ち位置と少し重なる。こちらのほうが関係の進展はある。
日常の空気感と淡い感情の揺れが好きなら、月がきれいも合うと思う。百合ではないが、言葉より視線と間で関係を描くスタイルが似ている。あの静かさに耐えられる人なら問題ない。
もっとゆったりした日常系として、のんのんびよりもあり。こちらは恋愛要素はほぼないが、何もしない時間を丁寧に映すという点で、安達としまむらの体育館2階シーンが好きなら合うはずだ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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よくある質問
まとめ
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