亜人 -衝突-

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2016亜人 -衝突-

亜人 -衝突-

★ 3.4 / 5.0アクションホラーミステリー超自然
放送年2016年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作POLYGON PICTURES

17年前、アフリカの戦場に不死の存在が現れた。その後、人間の中に稀な新しい不死生命体が出現し始め、それらは「亜人」と呼ばれるようになった。夏休み直前、日本の高校生が帰宅途中の交通事故で即死する。しかし彼は蘇生し、莫大な懸賞金がかけられることになる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

不死の生命体「亜人」が世界中で発見されるようになった近未来の日本。医学生の永井圭は、ある日トラックに轢かれて即死するが、その場で蘇生してしまう。自分が亜人だと判明した瞬間から、政府や研究機関に追われる逃亡者となった圭。一方、謎の亜人・佐藤は武装した仲間を率いて政府への宣戦を布告し、日本を混乱に陥れていく。圭と佐藤、それぞれの信念が激突する大規模な衝突が幕を開ける。

みどころ・魅力

① フルCGならではの圧倒的なアクション演出

亜人が持つ特殊能力「IBM(黒い幽霊)」を駆使した戦闘シーンは、フルCGアニメーションだからこそ実現できた独特のスタイルで描かれる。スピード感あふれるカメラワークと、不死であるがゆえの凄惨な戦闘描写が組み合わさり、目を離せない緊張感が続く。

② 佐藤という希代の”悪役”の魅力

本作最大の見どころのひとつが、笑顔で大量殺戮を行う佐藤というキャラクターの存在感だ。彼の目的と行動原理は一貫しており、単純な悪役にとどまらない複雑さを持つ。圭との対比構造が物語に深みを与え、善悪の境界線を問い続ける作品のテーマが際立つ。

③ 三部作の第二章として加速する物語

本作は劇場三部作の第二章にあたり、第一章で描かれた逃亡から一転、全面対決へとフェーズが移行する。前作で積み上げられた伏線が一気に動き出し、テンポよく展開するストーリーは息をつく暇を与えない。続編への期待感を高める構成も秀逸。

キャスト・声優一覧

永井圭
永井圭
メイン
宮野真守
佐藤
佐藤
メイン
大塚芳忠
戸崎優
戸崎優
サブ
櫻井孝宏

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スタッフ

監督安藤裕章、瀬下寛之
シリーズ構成瀬古浩司
キャラクターデザイン森山佑樹
音楽菅野祐悟
美術監督滝口比呂志
音響監督岩浪美和
EDランプ・イン・テレン「innocence」

感想・評価

最初に見たとき——「映画もあったのか」から始まった

亜人ってTV版しか知らなかった。というか、劇場版があることを知らずに数年過ごしていた。Netflixのサムネで「衝突」というタイトルを見たとき、まずタイトルの直球さに少し笑った。衝突。そのまんまだ。でも見始めたら、そのまんまであることが逆に誠実に感じられてきた。この映画は迷っていない。何を描くかについて、ほぼブレがない。TVシリーズの総集編的な構成で入りやすいはずなのに、劇場フォーマットで圧縮されることで、テンポが研ぎ澄まされている。最初は「知ってる話だし」と半分流し見する気でいたが、佐藤が動き出すあたりから手を止めて正面から見ていた。大塚芳忠の声がスクリーンで鳴ると、あの「温度のない穏やかさ」が異様な緊張感を作り出す。

「お前はもう人間ではない」——社会が怪物を製造する話

亜人という作品の核心は、「不死」そのものではないと思っている。主人公の永井圭が死んで蘇生する場面よりも、その直後に起きること——周囲の人間が彼を「亜人」として認識した瞬間に全員が距離を取る、あの静寂のほうが怖い。不死は現象に過ぎない。本当の問題は、「人間ではない」とラベルを貼られた存在がどう扱われるか、だ。

政府は亜人を研究対象として拘束・解剖する。法律上、亜人は「保護される人間」ではなく「管理される存在」として分類されている。宮野真守が演じる永井圭は、最初は「自分だけ生き延びればいい」という極めて内向きな動機で動く。彼は善人ではない。共感しにくいタイプの主人公だ。でも、それが正直だと思う。社会から排除された側の人間が最初から高潔な動機を持つ、という話はきれいすぎる。永井は怯えていて、利己的で、それでも状況に追い詰められて選択を迫られていく。

一方で佐藤は、同じ「亜人として排除された存在」でありながら、真逆の方向に走る。大塚芳忠の声で語られる佐藤の論理は、ある意味では筋が通っている。圧倒的な力を持つ者が理不尽な扱いを受けたなら、暴力で報いるのは一つの合理的な結論だ。彼が怖いのは残虐だからではなく、「楽しんでいる」からだ。長く生きすぎた人間が、ゲームとしての戦争に再び意味を見出した、という読み方をすると、あのテンションが腑に落ちる。

櫻井孝宏が演じる戸崎は、政府側の人間でありながら一番まともに永井と向き合おうとする。「使える亜人」として利用しようとしている側面もある。でも、その関係性のねじれ——利用しようとしながら、どこかで人として扱っている——が物語に奥行きを作っている。衝突というタイトルは、人間と亜人の物理的な衝突だけでなく、永井の中の「生きたい」と「人間でいたい」という相容れない欲求の衝突でもある。

特に刺さったシーン

佐藤が最初に本格的に「やる気を出す」シーン。あの静けさ。大塚芳忠の声が本当に低くて、感情を排した喋り方をするのに、セリフの内容は完全に狂っている。その落差が映画館の音響で来ると、背中に何かが走る感覚がある。「怖い」というより「嫌な予感」に近い。見ていてここが一番「ああ、この映画はちゃんと佐藤を描く気がある」と確信したポイントだった。声だけで「この人物は止まらない」ということが伝わってくる。

宮野真守の演技で言えば、序盤の永井が蘇生した直後の混乱状態。感情的な叫び声ではなく、どこかパニックを押し殺しながら状況を処理しようとしている、あの抑えた演技。宮野真守という人は感情を爆発させる役も多いが、このシーンの「抑制」が永井圭というキャラクターの内向きさをちゃんと表現していた。

読んで見たくなったら——『亜人 -衝突-』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「正義のない側が正しい行動を取る」系のストーリーが好きな人
  • 大塚芳忠の「穏やかな悪役」に弱い人
  • 社会構造や制度の問題を、個人の話として読み解くのが好きな人
  • 主人公が最初から善人じゃなくていいと思っている人
  • アクション描写よりも「なぜ戦うか」の部分に興味がある人

合わない人

  • TVシリーズ総集編的な構成に物足りなさを感じるタイプ(続編前提の作りなので単体での完結感は薄い)
  • グロ描写・蘇生・解剖系の表現が苦手な人(かなり直接的に描かれる)
  • 感情移入できる主人公を求めている人(永井は共感しにくい設計)
  • CGアニメの質感がどうしても気になるタイプ(好みが分かれる映像スタイル)

次に見るなら

「人外として社会に追われる」という構造が好きなら、東京喰種トーキョーグールは外せない。喰種として生きるカネキの葛藤は、亜人の「不死を持て余す永井」と似た孤独感がある。こちらはより感情的な描き方だが、「人間でいたい非人間」のテーマは共鳴する。

「組織対個人、頭脳戦メインのアクション」ならPSYCHO-PASS サイコパスが近い。政府・制度・管理される存在、という構図は亜人と重なる部分が多く、どちらも「正義の側にいる者が本当に正しいのか」を問い続ける。

佐藤のような「楽しんでいる反社会的キャラ」に惹かれたなら、91Daysも試してみる価値がある。復讐を「粛々とこなす」主人公の温度の低さが、亜人で佐藤に感じたあの「嫌な予感」に似た読後感を持っている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『亜人 -衝突-』はAmazonプライムビデオ、DMM TV、Netflixの3サービスで視聴できます。主要な配信プラットフォームで広く配信されているため、すでにご利用のサービスからすぐに視聴を始めることができます。三部作の第二章にあたる本作を観た後は、そのまま完結編へと進める環境が整っています。

よくある質問

Q. 『亜人 -衝突-』を楽しむには第一作から観る必要がありますか?
A. はい、三部作の第二章のため、第一作『亜人 -衝動-』を先に観ることをおすすめします。登場人物の背景や亜人の設定が第一作で丁寧に説明されており、先に見ておくことで本作をより深く楽しめます。
Q. TVアニメ版と劇場版はどう違いますか?
A. どちらもフルCG制作のポリゴン・ピクチュアズ作品で、ストーリーの大筋は共通しています。劇場版は三部作として再編集・追加演出が加えられており、映画としてのテンポと映像クオリティで楽しみたい方には劇場版がおすすめです。
Q. グロ・残酷描写はどのくらいありますか?
A. 不死設定を活かした戦闘描写が多く、銃撃・爆発など激しいシーンが含まれます。直接的な血飛沫表現はCGで若干抑えられていますが、刺激的な内容が続くため、暴力描写が苦手な方はご注意ください。
Q. 続きの第三作もすぐ観られますか?
A. 完結編『亜人 -衝戟-』も同じくAmazonプライムビデオ・DMM TV・Netflixで配信されています。本作を観終えたらそのまま続けて視聴できるので、三部作を一気に楽しむことができます。

まとめ

『亜人 -衝突-』はAmazonプライムビデオ、DMM TV、Netflixの3サービスで視聴できます。主要な配信プラットフォームで広く配信されているため、すでにご利用のサービスからすぐに視聴を始めることができます。三部作の第二章にあたる本作を観た後は、そのまま完結編へと進める環境が整っています。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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