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アリスと蔵六
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
想像を現実にできる「アリスの夢」という力を持つ少女たちが、研究対象として監禁されていた。その中でも、物理法則を無視して想像したものを具現化できるサナは脱獄に成功。その後、彼女は老人と出会う。
作品概要・あらすじ
あらすじ
想像したものを現実に変えてしまう「アリスの夢」と呼ばれる力。その力を持つ少女たちは、研究対象として施設に監禁されていました。中でも物理法則すら無視してあらゆるものを具現化できる少女・紗名(サナ)は、自らの力を使って脱走に成功します。たどり着いた街で彼女が出会ったのは、曲がったことが大嫌いな頑固な老人・蔵六でした。常識の通じない少女と、頑固一徹な老人。正反対の二人の出会いが、紗名の運命とまわりの人々を大きく動かしていきます。みどころ・魅力
① 「常識」をぶつけ合う少女と老人の異色の関係
何でも願いを叶えられる紗名に対し、蔵六は「ダメなものはダメ」と一切妥協しません。超常の力すら通用しない頑固さが紗名の心を少しずつ溶かしていく過程は、本作最大の見どころ。家族の温かさを描く人間ドラマとして胸を打ちます。② 想像が現実になる「アリスの夢」の映像表現
頭の中で思い描いたものが次々と具現化する能力を、鮮やかなビジュアルで表現。バトルや逃走劇のスピード感ある演出は爽快で、SF・ファンタジーとしての面白さがしっかり詰まっています。前半の緊迫感ある展開も必見です。③ 前半と後半で表情を変える物語構成
施設からの脱走を描くサスペンスフルな前半から、紗名が新しい日常と居場所を見つけていく後半へ。アクションと心温まるホームドラマ、二つの魅力を一作で味わえるバランスの良さが、幅広い層に支持される理由です。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 桜美かつし |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高山文彦 |
| キャラクターデザイン | 岩倉和憲 |
| 美術監督 | 柳原拓巳 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | オレサマ「ワンダードライブ」 |
| ED | トイ・トイ・トイ「Chant (kotringo edition)」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
異能バトルものだと思って再生ボタンを押した。研究施設に閉じ込められた少女、物理法則を無視する力、脱走——並べると、どこかで見た設定に思える。ところが序盤を過ぎたあたりで雲行きが変わる。物語の中心が、何でも生み出せる少女ではなく、花屋をやっている頑固な老人のほうへ静かにスライドしていくのだ。最初は「能力の見せ場が減ったな」と少し物足りなく感じた。なのに2回目に見返したとき、いちばん引き込まれたのが、その地味なはずの日常パートだった。派手な力の応酬より、老人が少女に向かって眉間にしわを寄せている画のほうが、ずっと忘れられない。タイトルの「アリス」が誰のことなのか、見終わってからもう一度噛みしめたくなる作品だった。
何でもつくり出せる少女に、頑固な老人が最初に渡したのは「叱責」だった
サナは想像したものを現実にできる。研究者にとっては垂涎の対象で、軍にとっては脅威で、要するに「特別な存在」として扱われ続けてきた。大事にされても、恐れられても、その視線の根っこは同じだ——おまえは普通じゃない、という線引き。施設の大人たちは誰ひとり、彼女を子どもとして見ていなかった。
そこに蔵六という老人が現れる。この人がいい。彼はサナの力にほとんど興味を示さない。具現化された怪物を前にしても、驚くより先に「行儀が悪い」と怒る。無断で人のものを使うな、人に迷惑をかけるな、世の中をナメるな。彼が叱るのは能力ではなく、態度だ。これは決定的なことだと思う。誰もが「すごい力」として扱ってきた少女を、蔵六だけが「しつけの足りない子ども」として扱った。恐れもしないし、利用もしない。ただ、まっとうに向き合って、まっとうに叱る。
サナの力は何でも現実にできるくせに、たったひとつ、自分の居場所だけはつくれなかった。それを与えたのが、想像力とは無縁の、不器用で古臭い倫理を振りかざす老人だったというのが、この作品のいちばん深いところだ。だからこれは異能の物語ではなく、誰かにちゃんと叱られることがどれだけ得難い愛情かという話なのだと思う。後半、力をめぐる事件が一段落しても物語が続くのは、そこからが本題だからだ。サナが特別な存在から、ただの孫娘になっていく過程こそが描きたかったものなのだろう。
特に刺さったシーン
蔵六がサナに正面から雷を落とす場面が、何度見ても効く。大塚明夫の声が、この役で本当に効いている。普段は低く抑えた、無愛想なのに芯のある喋り方なのに、本気で叱るときの声の重みが段違いで、画面のこちら側まで背筋が伸びる。怒鳴り散らすわけじゃない。理を諭す声なのに、有無を言わせない。あの声が出せる人だから、この老人は説得力を持つのだと思う。
そして、叱られたサナがやっと子どもらしく泣くところで、こちらの喉の奥も詰まる。力でどうにでもできた少女が、力ではどうにもならないものを前にして、ただ泣く。豊崎愛生が演じる早苗の、家庭にすっと溶け込ませる柔らかい芝居や、能登麻美子のミリアムがまとう静かな気配も、この家のあたたかさを底上げしている。派手なシーンより、夕飯の卓を囲む何でもない画でぐっとくる作品だった。
読んで見たくなったら——『アリスと蔵六』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 異能バトルの皮をかぶった、擬似家族のあたたかい話が好きな人
- 不器用な大人と、心を開いていく子どもの関係に弱い人
- 前半のアクションより、後半の日常パートにこそ価値を感じられる人
- 大塚明夫の渋い芝居をたっぷり浴びたい人
合わない人
- 最後まで派手な能力バトルが続くことを期待している人
- 物語の前半と後半でトーンが変わるのが苦手な人
- 説明的なバトルの理屈をきっちり詰めてほしい人
次に見るなら
異能の子どもと、血のつながらない大人がつくる家族の話が好きならSPY×FAMILY。超能力を持つ少女アーニャを軸にした擬似家族のドタバタと温かさは、アリスと蔵六と地続きの良さがある。
もっと静かに、大人と小さな子の不器用な暮らしを味わいたいならうさぎドロップ。突然子どもを引き取ることになった大人の戸惑いと、少しずつ家族になっていく過程が丁寧で、蔵六パートが好きな人にはまっすぐ届く。
前半の、能力者が研究対象として扱われる重い手触りに惹かれたならとある科学の超電磁砲。能力をめぐる施設と少女たちの物語として、暗い側面と熱さを両立させている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
TVアニメ『アリスと蔵六』は、DMM TVで配信されており、見放題で視聴することができます。超常の力を持つ少女と頑固な老人の心の交流を、最初から最後までじっくり楽しめます。気になった方はぜひDMM TVでチェックしてみてください。
