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忘却バッテリー
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MAPPA |
中学時代のエース投手と天才キャッチャーのバッテリーペア。キャッチャーが突然失踪するが、記憶喪失で性格が変わり、野球部のない高校に現れる。二人は再会し、野球への情熱を取り戻しながら、ゼロから野球部を立ち上げて甲子園を目指す物語。
作品概要・あらすじ
あらすじ
中学時代、無敵を誇ったエース投手・要圭と天才キャッチャー・馬塚要のバッテリー。突然の失踪を経て記憶を失った要は、まるで別人のような温和な性格となり、野球部の存在しない高校へと転入する。そこで再会した二人は、封印されていた野球への情熱を少しずつ取り戻していく。部員集めからすべてをゼロでスタートし、甲子園という夢へ向かって走り出す青春スポーツ作品。みどころ・魅力
① 記憶喪失による「別人」キャラクターの化学変化
かつて鋭く孤高だった天才キャッチャーが、記憶を失い穏やかな好青年として登場する落差が物語の核心。「同一人物なのに別人」というギャップが生む笑いと切なさが絶妙なバランスで描かれ、キャラクターの魅力を最大限に引き出している。② 野球×コメディが融合した軽快なテンポ感
ガチのスポーツ根性路線ではなく、コメディタッチで進む展開が特徴。ゼロから部員を集めるドタバタや、個性豊かな仲間たちとのやりとりが随所に散りばめられており、スポーツアニメ初心者でも気軽に楽しめる作風となっている。③ 「かつての相棒」との再構築が描く感情の深み
投手と捕手という特別な関係性が、記憶喪失という障壁を挟んで再び築かれていく過程に注目。野球を通じて互いを理解し合う二人の関係性の変化が、作品に確かな感動の軸を与えている。キャスト・声優一覧










スタッフ
| 監督 | 篠原ぱらこ |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 伊藤憲子 |
| 美術監督 | 赤木寿子 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
野球アニメを積極的に追っかけるタイプではない。投球フォームとか配球の読み合いとか、そういうのが主軸になると正直しんどい。だから最初は「どうせ熱血スポーツものでしょ」という目で流し見しようとした。
2024年のTVアニメ化に先行して作られたこのOVAは、いわば「試作品」的な位置づけ。キャスト発表のときに宮野真守と福山潤が揃う、というのでとりあえず見たのが本音だ。2回目に見たとき気づいたのは、1回目に野球シーンだと思って流していた部分に、キャラクターの核心が詰め込まれていたということ。この作品、野球を使って全然別のことをやっている。
記憶を失っても身体が覚えていた——「もう一度なる」ではなく「もう一度気づく」話
記憶喪失ものには2パターンある。失った記憶を取り戻す話と、失ったまま新しく生きる話。忘却バッテリーはその両方をやりながら、どちらにも落ち着かない。
要圭というキャラクターが面白いのは、「天才キャッチャー」としての自分を知らないままグラウンドに立ったとき、身体が勝手に動いてしまう点にある。本人に自覚がないのに、能力だけが残っている。これは記憶と人格と能力を、あえてバラバラに切り分けた設計で、なかなか意地が悪い。宮野真守がこの「無自覚な天才」を演じると、普通の熱量で喋っているだけなのにどこか異質感が漂う。声のトーンが穏やかになったぶん、むしろ不思議さが増している。
対する山田太郎——福山潤が演じるエース投手——はずっと「あいつを取り戻したい」という動機で動いているように見えて、実はそうじゃない。記憶を取り戻してほしいわけじゃなくて、「あのバッテリーをもう一度組みたい」という欲求が根っこにある。要圭という人間が好きなのか、あのバッテリーという関係性が好きなのか、本人も判別できていない。そこが引っかかる。
コメディ寄りに作られているおかげで深刻になりすぎず、でも「野球を通して何かを取り戻そうとしている人間の話」という芯はちゃんとある。単純な「スポーツで青春する話」ではなく、「自分が何者だったかを、プレイを通じて再発見する話」としてOVAの尺に収まっている。この密度の使い方は素直にうまい。
特に刺さったシーン
記憶喪失の要圭が、何の気なしにキャッチャーの構えをとる場面。本人は「なんとなく」という顔をしているのに、その所作だけが別次元に洗練されている。宮野真守の声がそこで妙に落ち着いているのがまた効いていて、「あ、このキャラクターの怖さはここだ」と2回目でようやく理解した。
山田太郎がそれを見て固まる瞬間の福山潤の間も好きで、台詞はないのに「こいつは覚えてないのに俺には刺さる」という感情が声の止まり方だけで伝わってくる。こういう「喋っていないときの演技」で芝居の厚みが出るあたり、さすがキャリアの長い人たちだなと思う。
細谷佳正の清峰葉流火は「声優と夜あそび」でああいうリラックスした姿を見慣れていると、こういうポジションのキャラクターを演じたときのギアの切り替えが面白くて、序盤の登場シーンだけで「あ、この人は使い方がうまい」と感じる。
読んで見たくなったら——『忘却バッテリー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 野球に詳しくなくてもキャラクターで引っ張られるタイプ
- 記憶喪失・二重人格系の設定が好き
- コメディのテンポが速めな作品が得意
- 福山潤・宮野真守のバディものに弱い
- TVアニメ版を見て原作に手を出した人(OVAは先行版として楽しめる)
合わない人
- 配球・投球術などリアルな野球描写を期待している人
- スポーツアニメに熱血要素を求める人
- OVA単体で完結した物語を期待している人(続きはTVアニメへ)
- ギャグのテンポが体質に合わないと引っかかりやすい
次に見るなら
記憶と才能をテーマにしたスポーツものが好きならバッテリーは外せない。ピッチャーとキャッチャーの関係性を真正面から描いた作品で、忘却バッテリーのシリアス側を濃くしたような感触がある。こちらはコメディ成分がほぼないので、ギャップを楽しむ意味でも対になる。
キャラクターのズレたコミュニケーションで笑わせながら部活を立ち上げていく構造が好きなら弱虫ペダルも合う。ジャンルは違うが「自覚なく才能が溢れ出ている人物に振り回されるメインキャラ」という構図が近い。松岡禎丞の主演なのでキャスト的にも繋がりを感じやすい。
コメディとスポーツの配分が忘却バッテリーと似ていて、かつキャストが豪華なものを探しているならハイキュー‼が無難な着地点になる。文句のつけようがない完成度なので、スポーツアニメの入口としても普通に機能する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『忘却バッテリー』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+の主要7サービスで視聴できます。国内外の主要プラットフォームに幅広く対応しているため、ご自身が加入中のサービスからすぐにご覧いただけます。複数の選択肢があるので、字幕や配信画質など好みの環境を選んで視聴してみてください。
