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チョコレート・アンダーグラウンド
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Production I.G |
チョコレートと菓子は「健康党」の政治支配により禁止され、厳しく取り締まられていた。少年スマッジャーとハントレーはチョコレートを再び食べることを決意し、噂のチョコレート密売人を探し求める。やがて彼ら自身がチョコレートの地下流通ネットワークを立ち上げる。イギリスの児童文学「ブートレグ」を原作とした作品。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「健康党」が政権を握ったイギリスで、チョコレートをはじめとする甘いお菓子はすべて法律で禁止された。少年スマッジャーとハントレーはどうしてもチョコレートを食べたくて、噂の密売人を探し始める。やがて二人はチョコレートの地下流通ネットワークを自分たちで立ち上げることになり、体制への抵抗を続けていく。イギリスの人気児童文学「ブートレグ」を原作とした短編ONA作品。みどころ・魅力
① チョコレートが「禁制品」になる痛快な政治風刺
「甘いものは体に悪い」という名目で国家がお菓子を取り締まる——という設定が、子ども向けでありながら権威主義への批判を巧みに描いています。大人が読んでも刺さる風刺の効いた世界観は、原作児童文学の持ち味がそのまま映像に生かされています。② 少年ふたりの友情と度胸が光る冒険劇
スマッジャーとハントレーが密売人を探し、自ら地下ネットワークを構築していく展開は、小さな反乱が大きなうねりになっていく王道の冒険物語。二人の掛け合いと行動力が物語のテンポを引っ張り、短い話数でも充実した満足感があります。③ 短編ONAならではのコンパクトな一気見体験
2008年制作の短編ONA作品で、テンポよく完結するため気軽に楽しめます。児童文学原作らしいポップなビジュアルと、「禁じられたチョコレート」というユニークな題材が組み合わさり、ライトに楽しみながらもじんわり残る作品です。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 浜名孝行 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 後藤隆幸 |
| 音響監督 | 平光琢也 |
| ED | 西野カナ「MAKE UP」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見た瞬間に「あ、これ見る」ってなったやつ。チョコレート・アンダーグラウンド。説明しなくても雰囲気が伝わる。チョコレートが禁止されて、それを地下に持ち込む話なんだろうな——その予想が、ほぼそのまま当たっていた。
2008年のONAで、イギリスの児童文学が原作。この「児童文学原作」という文脈が面白くて、子ども向けのはずなのに扱う内容は権力と抵抗と密売という、どう考えても児童向けじゃないやつ。そのギャップが最初から気になっていた。2回目に見返したとき気づいたのは、画面の空気感が終始「抑圧されている」という点で、色彩も含めてかなり意図的にくすんで見える。最初はそれを制作年代の限界だと思っていたけど、違う。演出の選択だった。
「正しさ」が暴力になる瞬間——チョコレートは単なる嗜好品じゃない
健康党が支配するこの世界、禁止されているのはチョコレートだけじゃない。「不健全なもの」全般が法で取り締まられている。問題は、この法律の根拠が「健康のため」という、反論しにくい大義名分に包まれている点だ。
スマッジャーとハントリーがチョコレートを密売するくだりは、表面だけ見ればコメディとして機能している。でもちょっと立ち止まると、これは「個人の選択を国家が管理する」という構造への抵抗劇として読める。健康党の理屈は筋が通っている。チョコレートが体に良いかと聞かれれば、食べすぎれば良くない。だから禁止、で終わる話なんだけど、問題はそこじゃなくて「誰が何を正しいと決めるのか」という部分だ。
豊永利行が演じるハントリー・ハンターの、あの少し不器用で真剣な声が、ここに妙にはまっている。清廉さと危うさが同居しているキャラクターで、正しいことをしているのに犯罪者として追われるという構造的な理不尽を、声の質感がそのまま体現している感じがした。
単純に「禁止を破る痛快さ」ではなく、「なぜそれが禁止されているのか」を問い続ける作品として、2008年という時代に作られたことの意味を考えると、けっこう根が深い。チョコレートは甘さの象徴というより、「統制できない人間の欲望」の象徴として機能している。そこが面白い。
特に刺さったシーン
序盤、チョコレートを初めて口にするシーンの、あの静かな間が好きだ。派手な演出は何もない。ただ食べて、黙っている。その沈黙が、長く禁じられてきたものを取り戻した瞬間の重さを全部引き受けていた。
鈴木達央が演じるジョン・ブレイズが絡んでくる中盤以降の展開で、彼の声のうさんくさい色気がすごく機能している。密売人というキャラクターに必要な「信用しきれないけど魅力がある」という絶妙な立ち位置を、台詞の抑揚だけで作っていて、これは本人の地声の質感が大きいと思う。
高橋美佳子のルイーズ・バビは、物語の中で良識と共感のバランスを取るポジションにいるんだけど、感情を抑えながら動くシーンで声が少し揺れる瞬間があって、そこで初めてキャラクターの内側が見えた気がした。2回目に見るまで気づかなかった。
読んで見たくなったら——『チョコレート・アンダーグラウンド』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「禁止」や「管理社会」をテーマにした物語が好きな人
- イギリス児童文学特有のドライな皮肉を楽しめる人
- コメディの皮を被ったシリアスな話を掘り下げたい人
- 短編ONA形式で気軽に見たい人
- 津田健次郎・鈴木達央・豊永利行の声が好きな人
合わない人
- 派手なアクションや感情的なカタルシスを期待している人
- 2008年のONA画質が気になる人
- ストーリーがきれいに完結することを重視する人
- コメディとシリアスの比率が読みにくいと落ち着かない人
次に見るなら
未来少年コナンは管理された社会に抗う少年の話という構造が近い。こちらは冒険色が強くてスケールも大きいけど、「子どもが大人の支配に抗う」という根っこは同じで、チョコレート・アンダーグラウンドが好きなら染みるはず。
食戟のソーマは食べ物が「戦いの手段」になるという点で通じるものがある。権力に立ち向かう構造もある。ジャンルはかなり違うけど、「食べることへの執念」という熱量は似た種類のものを感じる。
Serial Experiments Lainは毛色が全然違うが、同時期の日本のOVA・ONA作品として、「表の世界と地下の世界が二重構造になっている」という感覚を共有している。あの時代の実験的な映像作品が好きなら続けて見ると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『チョコレート・アンダーグラウンド』はdアニメストアで視聴できます。短編ONAのためサクッと一気見できるので、ちょっとした隙間時間にもぴったりです。チョコレートを巡る痛快な反骨劇を、ぜひdアニメストアでお楽しみください。